この記事はdotD公式noteの転載です。
執筆者は、Business Development 近藤亜里砂さんです。
https://www.wantedly.com/companies/company_7005547/post_articles/371944
はじめまして、株式会社dotD(ドットディー)でOwned Business事業(自社事業)の事業開発を担当している近藤です。
今回は、お散歩アプリmeanのYouTube、TikTokを始めた経緯・準備・運用についてお話したいと思います。企業のYouTubeチャンネルに興味のある方、立ち上げを検討している方は是非、ご一読いただければ幸いです。
YouTube、TikTokを始めた経緯
本来、私はお散歩アプリmeanと他社を提携しサービスのブランド価値向上・認知拡大を図る業務がメインだったのですが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、活発的な営業活動やユーザーとのオフラインでの接触(例:ドッグラン、ペット用施設での取り組みなど)が行えませんでした。
この状況下で「今」できることを考えた結果、meanのオウンドメディアを開設することで他社との提携はもちろん、ユーザーとオンラインでコミュニケーションが取れるのではと考え立ち上げに至りました。
・YouTubeチャンネル(れいちゃんねる)
・TikTokアカウント(トイプーれいちゃん)
なぜYouTube、TikTokなのか
Instagram、Twitter、Facebookなど主流なSNSではなく
なぜ、YouTube、TikTokを始めたのか。
そこには、文章や静止画にはない動画のメリットが大きく影響しています。
・情報量の多さ
・拡散性
・人気(ひとけ)
まず、情報量の多さについて。
動画マーケティングでは、
『1分間の動画の中にはWebサイト3,600ページ分の情報量がある』
と言われるほど、大量の情報を伝えることが可能です。また、情報を素早く且つ分かりやすく伝えることができる為、短い時間で多くのことを伝えることが可能になります。
次に、拡散性について。
一から始めるコンテンツにおいては素早く広範囲の人々に拡散させることがとても重要です。
拡散性の高い動画はブランディング効果が高まり、その動画から派生されるコンテンツのファン(=フォロワー、登録者数)が増える傾向にあります。
そこで、コンテンツをベースとしたタイムラインで構成されているTikTokの特徴を活かし、ファンの獲得を行います。
最後に、人気(ひとけ)について。
ただでさえ、企業が運営するオウンドメディアはどこかビジネス的で、一般ユーザーには受け入れ難いにも関わらず、テキストや静止画のみで情報を伝え且つ興味を持ってもらうのは非常に難しいと思います。
しかし、動画で企業の中の人をリアルに出演させることにより人気(ひとけ)が感じられるものとなり、共感を生みやすくなると言われています。
共感を生み出すことで企業としてではなく、身近な個人として受け入れられるようになります。
このような理由から、テキストや静止画がメインのTwitter、Instagramではなく、動画コンテンツをメインとしているYouTube、TikTokを選びました。
YouTubeチャンネル開設までに準備すること
YouTubeチャンネル自体は簡単に開設することができるのですが、以下を事前に準備しておくことで開設後もスムーズに運用をすることが出来ます。
・目的の整理
・ターゲットの設定
・投稿スケジュールの作成
まず、目的の整理について。
チャンネル開設前に「なぜ、YouTubeを立ち上げるのか」目的を整理することがとても重要になります。というのも、YouTubeを始める理由が明確でないと運用していくうちにコンテンツの内容が迷走してしまい継続してコンテンツを生み出すことが難しくなります。れいちゃんねるの場合、上記のように目的が明確になっていた為、開設後もコンテンツがブレることなく動画を提供することが出来ました。
次に、ターゲットの設定について。
動画の構成、トンマナを考える上で重要なのがターゲットの設定になります。「どんな人に見てもらいたいか」「ファンになってもらいたいか」を考えることで、チャンネルの全体的な構成を作り上げることが出来ます。れいちゃんねるでは、【犬を飼っている30代の女性】をターゲットとし更に家族構成や趣味、人物背景を明確化させることにより、動画のフォーマット作成や企画内容に活かすことが出来ました。
最後に、投稿スケジュールの作成について。
YouTube開設後、多くの人の頭を悩ませるのが「継続的な投稿」になります。動画作成に時間を掛けてクオリティを上げていくのは良いことなのですが、動画のクオリティを上げるよりもまずは、投稿スケジュールを作成し投稿が不定期にならないよう動画をアップし続けることが重要となります。上記のようにざっくり一ヶ月分作成しておくことで、撮影/編集のスケジュールを把握することができ、定期的に投稿することが出来ました。
もちろん、これら以外にも機材の手配・撮影場所の確保・編集者採用など多くの事前準備を行ったのですが、上記は継続的な運用を行うために必要な準備となります。
YouTubeチャンネル開設後の動画分析
YouTubeの動画は、アップロードした動画を分析することでPDCAを回す事が可能です。動画分析で使用しているツールは「Youtubeアナリティクス」です。Youtubeアナリティクスは、トラフィックソース・ユーザー層・視聴者維持率・インプレッション数などチャンネルに関する多くのデータを取得することができます。
れいちゃんねるでは、インプレッション数・トラフィックソース・チャンネル登録者数を分析しPDCAを回していました。
まずは、インプレッション数について。
インプレッション数は、アップロードした動画がYouTube内で表示された回数を表しています。 そもそもインプレッション数が少ないと動画を視聴して貰える機会も減ってしまうので、インプレッション数を上げるために、以下を行いました。
・タイトル修正
れいちゃんねるでは、犬に関する動画を投稿しているため「犬」に関連するキーワードの内、よく検索されているキーワードをタイトルに設定することでYouTubeの検索結果に表示されやすくなりました。
例:わんちゃんを迎え入れる前の準備〜前編〜
↓
【必見】犬を飼う前に準備しておく物〜前編〜
※太字箇所を修正するだけでインプレッション数が2.5倍以上になりました。
・サムネイルの変更
インプレッション数を増やすことができたら、次にクリックして動画を視聴して貰えるかを分析する必要があります。そこで重要なのが【サムネイル】です。事前にサムネイルを複数パターン用意することで、どのサムネイルが一番CTRが高かったか分析することができます。
下記サムネイルの内どちらがCTR高かったでしょうか?
A B
・
・
・
・
・
・
正解は「B」になります。(簡単でしたね。)
一見「わんちゃんが全体的に見えているAの方がクリックされやすいかな」と思われがちなのですが、実際はタイトルの「耳のセルフケア」とサムネイルの画像が一致している「B」の方が2倍以上CTRが高いのです。
Youtubeアナリティクスで分析することで明確に数字となって現れるので、次回以降のサムネイルに活かすことができます。
次に、トラフィックソースについて。
トラフィックソースでは、視聴者がどこから動画を見つけてきたのか(=流入先)を確認する事が出来ます。例えば「検索結果」からの流入が低いようであれば、タイトルを変更する、他のSNSからの流入が強いようであれば、動画を更新する度にそのSNSで更新の宣伝を行うなど、活用することができます。
れいちゃんねるでは、Twitterからの流入が多いため動画を更新する時に必ずツイートして宣伝を行っています。
最後に、チャンネル登録者数について。
チャンネル登録者数は一番気になる方が多いと思うのですが、単にチャンネル登録者数を追うのではなく、各動画からどれだけチャンネル登録者が増えたのか分析することが重要になります。一つの動画からより多くのチャンネル登録者数を獲得するためにも、コンテンツの質を高める必要があります。
なので、これまで投稿してきた動画の中で最もCVRが高かった動画を分析し、コンテンツの構成を類似させたものを量産することでチャンネル登録者に繋げることができます。(こちらはまだまだ勉強中です...!)
TikTokについて
YouTube開設と同時にTikTokを始めたのですが、TikTokは前述でも記載した通りコンテンツをベースとしたタイムラインで構成されているため、一から始めるトイプーれいちゃんでも比較的短期間でファンを獲得することに成功しました。
TikTokで短期間にファンを獲得するためのコツとしては【トレンドの把握】【テンポ良い動画を作る】ことが重要となります。TikTokのトレンドは数時間単位で変動しており主に「ハッシュタグ」と「音源」をメインとしてトレンドが形成されています。
トイプーれいちゃんの場合、初めて投稿した動画が84万再生・2.5万いいね(2020/08/11時点)を獲得しており、これをきっかけにフォロワーが増えている状態になります。
なぜ初めての動画でこれだけバズったかと言うと、投稿した時期に流行っていた音源の中に「犬が必ず眠る音源」があり、多くのペットユーザーが投稿/視聴しているコンテンツがありました。たまたま、トイプーれいちゃんはこの音源で「眠らない」逆説の動画をアップしたことでバズることに成功し、それ以降も継続的に動画をアップロードすることでファンの獲得へ繋がっています。
また、TikTokではフォロワーを2,000人以上獲得することで、プロフィールにURLをリンクすることができるため、TikTokのファンをYouTubeへダイレクトに流入させることができます。但し、TikTokの運用目的としてはYouTubeへの流入だけでなく「れいちゃん」自身のファンを獲得することが目的となるので、YouTubeと切り離した内容の別コンテンツを提供しています。
最後に
以上がmeanのYouTube、TikTokを始めた経緯・準備・運用についてのお話でした。企業のYouTubeチャンネルに興味のある方、立ち上げを検討している方のご参考にして頂けますと幸いです。
また、れいちゃんねるでは今後タイアップやコラボも積極的に行っていきますので、ペット関連企業様や獣医さん、ドッグトレーナーさん、トリマーさんなどわんちゃんに関するお仕事をされている方は、是非ご連絡頂けると嬉しいです。
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