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医用工学のエンジニアで熊本大学大学院先端科学研究部准教授の私がAMIにジョインした理由

医師小川との出会い

ある日唐突に何の前触れもなく、Facebookメッセンジャーで知らない人から連絡がきました。
何を隠そう人見知りなので、基本的に知らない人からの連絡はスルーするんですが、その時は何故か、確認してしまいまして。
「作りたい医療機器があるのだけれど、話をさせてくれないか」
と医師小川は初対面にはやや重ためなメッセージを伝えてきたわけです。

どうも熊本大学のOBらしいし、Facebookのプロフィールを見る限り怪しい人でもないようなので、
同門のよしみでひとまず話を聞いてみることに。


邂逅

小川の作りたいものは「聴診器」でした。
いやいや何をいまさら…とは思いながらもAMIで開発したい超聴診器のコンセプトを聞いているうちに、
それが実は以前自分が研究していたデバイスの一つとコンセプトが似ていることに気づいたわけです。

その瞬間から、私のAMIとの関係が始まりました。
デバイス開発のことが全く分からないけど、とにかく超聴診器の臨床的意義を熱く語る小川。
具体的な臨床的意義を見出せず、データも取れず、埋もれていくことになった私の技術。
「それならたぶんできると思いますよ」
それが全ての始まりでした。

AMIにジョインした理由

それからというもの、超聴診器のコンセプトを電子工学技術で実現すべく、
デバイスとして必要な計測機能をどのように実装するかを、アドバイスしていました。

熊本県の助成金事業に採択され、お世辞にもカッコいいとは言えない超聴診器のベースとなる装置の試作を繰り返していました。
最初のプロトタイプは、それこそ医師が使う聴診器のチェストピースに、
そこらへんで買えるマイクを突っ込むという、なんちゃって電子聴診器でした。

という状況の中、AMI株式会社という会社が、NEDO-STSに採択されることになりました。
代表取締役1名、社員0名の会社が、NEDO-STS・・・そんなこと出来るの?と思っていたら、
小川が私に、「NEDO-STSに採択されたから、会社にジョインしてほしい!」と。
私はその当時、「研究開発した技術を、社会実装したい」と常々考えていたこともあり、
小川の申し出を承諾しました。

これが、私がAMIにジョインした理由です。

これからAMIで成し遂げたいこと

超聴診器の社会実装を、より早く、より広く、より深く進めることに、まずは取り組みます。
医用工学の専門家という立場の私にとって、突然死という予測困難な生死に関わる病態を、
予期・予防することはアカデミックにも非常に価値が高い課題です。
心疾患による突然死を予防するというコンセプトの超聴診器は、
研究者、アカデミシャンとしての私の興味志向とぴったりなのです。

突然死は、心臓以外に起因することも数多くあります。
命にかかわる問題をエンジニアリングで解決できるよう、そして、
未来の医療と電子工学の架け橋となれるよう、
AMIのエンジニアリングで、これからも問題を解決していきます。

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