年に1度のオフラインイベント「WV全社KickOff」とは?開催の意図と得られたものについて
こんにちは!株式会社WiseVineの採用担当です。
先月、年に1度のビッグイベント「WV全社KickOff2024(以下、キックオフ)」を本社のある愛媛県松山市で開催し、社員全員が対面で集まりました。
本日は、本イベントや各コンテンツ(メンバーの登壇、代表からのメッセージ、ワークショップ)で感じたことや学びについて、デザイナーの飯塚さんとセールスの藤田さんにインタビューをしましたので、記事にまとめます。
- キックオフを通じて得られたもの
についてお話しして参りますので、「フルリモートの中でもコミュニケーションを大切にした職場で働きたい方」や「成長する組織の一員として活躍したい方」「WiseVineの社内の雰囲気を知りたい方」はぜひ最後までご覧ください。
飯塚 まり子 / プロダクトデザイナー
デジタル系のプロダクト・サービスのデザイナー兼ディレクター。toB向けのサービスを得意とし、特に情報設計・UIを長く経験。シード期に近いスタートアップに関わることも多く「サービスが成長するのに必要なことをやる」をモットーとしている。2023年2月よりWiseVineに参画。
藤田康之 / セールス
同志社大学法学部を卒業後、2014年三重県名張市役所に入庁。教育委員会事務局へ所属し、総務及び人事労務を経験。2017年から文部科学省に出向となり、自治体に対する補助事業に携わる。2020年帰任後は、国体運営、コロナ対策に従事し、予算編成や補助金等の申請を担当。2022年11月よりWiseVineに参画。
本社のある愛媛県でのキックオフ開催
愛媛県でキックオフを開催すると聞いてどう思いましたか?
飯塚:初めは驚きましたが、とても良い機会だと感じましたね。私は何度か出張で愛媛県に行ったことがあるのですが、他のデザイナーやエンジニアの中には愛媛県に訪れたことのないメンバーもいます。メンバーが実際に愛媛県に行って、愛媛県庁を見ることができるのは、プロダクトが具体的に何に繋がっているのかを理解する良い機会だと思いました。
藤田:キックオフを開催すること自体については、これまで対面で会えていなかったメンバーが多かったので、実際に会って、性格やどのような想いを持っているのかを知る機会になるのはすごく良いことだと思いました。
愛媛県での開催については、打ち合わせで愛媛県庁には訪れたことがありましたが、WiseVineの本社には行ったことがなかったんです。本社や、愛媛県松山市の雰囲気を知ることができるのは良い機会だと思いましたね。
飯塚:出張で行く時は、ミーティングだけを行い、すぐに帰ってきてしまうので、あまり街の様子や雰囲気を知ることができませんよね。キックオフを通じて、愛媛県松山市の雰囲気を知り、「自分達の仕事が、自治体の方の仕事を通じて、このような地域に還元されていくのか」というようなイメージを持ちながら働けるようになるのも良いと思いましたね。
メンバーの登壇について
ドメインスペシャリスト(PdM)の栁澤さん、セールスの杉浦さん、採用担当の平野さん、財務担当の垣見さんの4人に登壇していただきました。この1年間で取り組んだことや成果、途中での苦悩や達成した時の喜びについて、全員同じテーマで話してもらいました。
4人のメンバー登壇を聞いた感想を教えてください。
飯塚:ドメインスペシャリストの栁澤さんは、まさに昨年のリリース前に一緒に相談しながらどうするべきか話し合っていたので、その当時の難しさや大変さを思い出しました。また、普段フルリモートで業務をしているからこそ直接お話する機会が少ない方々の話を聞けたのも良かったです。普段はどんなことをしているのか細かく分からないまま遠隔で仕事をしていたので、皆さんの熱意や具体的にどうそれぞれが仕事に向き合っているのか、実体験を直接聞ける良い機会でした。
印象に残っているエピソードはありますか?
飯塚:財務の垣見さんの話が印象的でしたね。会社の財務状況やファイナンス面については、普段なんとなく成長を感じることはできていましたが、フルオープンにされることが少ない部分で、具体的な金額や会社の規模感、扱っているお金の額を知る機会はあまりありませんでした。普段は遠い話に感じていたのですが、今回直接聞くことで、会社が大きくなっていることをより実感できました。
藤田:僕も、まだプロダクトの開発が終わっておらず、お客様も少ない状況での資金調達がいかに難しいかということを、垣見さんの話を聞いて実感しました。このような状況の中でも資金調達をしてくれる人がいるからこそ、会社が成り立っているのだと感じ、とても感謝の気持ちが湧きましたね。
メンバー登壇を通じて何を得られましたか?
藤田:皆さんがそれぞれの仕事の苦悩やそれをどう乗り越えたのか話してくださったことで、皆も答えがない中で模索しながら前に進み、リリースを迎えることが出来たんだなと感じました。
特に栁澤さんの「このままだとリリースできないかもしれないという不安を2.3月に抱え、試行錯誤しながら4月にリリース出来るよう自分なりに貢献した」という話を聞き、栁澤さんは今までシステム開発をした経験もない中で、手探りで進めてきてくれたことが分かりました。
私もセールスという立場で、まだシステムが完全に出来上がっていない状況で売るのは難しいと感じていますが、同じような経験や気持ちを持っているメンバーがいるので、それが自分の励みになりましたね。
デザイナーの飯塚さんからみて、どのように場を設計されているようにみえましたか?
飯塚:意図を持って、異なるポジションの方々が登壇者となり、あえて普段は深掘りしきないテーマまで赤裸々に話しているのだろうなと思いました。
私はデザインチームとしてプロダクトのデザインの検討が主な仕事ですが、他のチームとの連携はより良いプロダクトをつくる上でとても大切だと思っています。普段の業務でも各チームの情報を拾うように意識していますが、ここまで深い情報共有やそこで抱える葛藤といったリアルな社員の気持ちを聞くことは出来ません。ヒト・モノ・カネ・プロダクトという、会社の軸に基づき話してくれたため、今後自分もより広い視野で連携しやすくなると思いました。どのチームの方々にとっても、そのように感じられるようにメンバーやトークテーマを設定されていたのではないかという印象を受けました。
代表メッセージ
代表の吉本から、「WiseVine Build&Scrap(BnS)が全国に導入された後の未来について」というテーマで話しました。
代表メッセージを聞いてみた感想を教えてください。
飯塚:吉本さんがBnSというプロダクト自体の話をすることはありましたが、導入後の未来について話すのは初めてで、新鮮だな、という印象をもちました。「BnSをリリースするぞ」という話だと、目下の課題を議論したり時には喧嘩になりかねないレベルで議論を進めなければならないことがあるのですが、今回はもっと先の未来の話を聞けたことで、吉本さんが目指そうとしている方向に納得することができました。また、みんなでその話を聞くことで、組織全体としての目指す方向が少し揃ったのではないかと思います。
藤田:昨年のキックオフでは、BnSがリリースすらできていなかった状態で、自治体が抱える課題やBnSがなぜ必要なのかに焦点を当てたお話をしていたと思います。しかし、今回BnSがリリースされたことで、会社として今後の広がりを見通せる余裕ができたのだと思いましたね。
また、少し話がずれるかもしれませんが、吉本さんの社内でのスタンスが変わったと感じました。昨年までは、各セクションのリーダーがまだ育っていない状況で、リーダーシップを発揮していましたが、今年は各リーダーが育ってきたため、一歩引いて会社の進むべき方向を広い視点で示しているような話し方をされていたんです。この変化はとても印象的でした。
ワークショップ
「社会の課題を解決するためのアプリケーションを考えよ」というテーマのもと、7名で1チーム組み、WVアイデアソンを行いました。
当日、テーマを聞いた時どう思いましたか?
藤田:アプリケーションを考えるだけでなく、売り方まで考える内容でした。ちょうど今、セールスでBnSが徐々に出来上がってきて、どう売るか悩んでいるところだったので、このテーマを見て皆さんの意見を聞けばセールスの参考になるかもしれないと感じました。また、率直に言うと、経営陣も売り方に困っていて、皆さんの意見を聞いてみたいと思ってこのテーマを設定したのではないかとも思いましたね(笑)
飯塚:私は若干の不安を感じました。というのも以前個人的に参加したハッカソンでは、デザイナー、エンジニア、ビジネスやセールスの多くても3つくらいの役職の人たちだけで構成されるチームがほとんどでした。しかし、今回のワークショップのチーム編成は、全ての役職からメンバーが集められていたんです。それはそれで良い面もあると思いつつ、以前参加したハッカソンとは違う形式で、制限時間2時間で最後までまとまるのか少し不安に感じた記憶があります。
ワークを通じてどのような発見がありましたか?
藤田:どのようなシステムを作るか、どうやって売っていくかという事業案を作る過程で、Bizチームやセールスの役割を改めて認識することができました。
自治体が抱える課題や、それを解決するために必要なシステムについての深い知識や発想はBizチームが持っていなければならないです。Bizチームがいないとデザイナーやエンジニアは何を作ればいいのか分かりませんが、BizチームだけではIT知識が乏しく、どう形にするか分かりません。チームで協力しながら作っていく流れや関係性を小さく体験できたのは、今後BnSを開発していく上で良い疑似体験になりました。
また、チームで発表し、最後に優勝チームを競うというのも良かったと思います。やるからには優勝したいという気持ちがあり、思ったより本気で取り組んだからこそ、こういう協力や発見があったと思います。
デザイナーの飯塚さんからみて、どのように場を設計されているようにみえましたか?
飯塚:最初にチーム表を見たとき、発表するならこの方だろうなと思う社員や、最近入社した社員など、各チームに役割・役職だけでなく入社時期やキャラクターまでまんべんなく配置されているのを見て、意図を感じました。
そのおかげで、メンバーの今まで知らなかった一面を、より知ることができたと思います。
例えば、普段の業務の中でテックやデザインのメンバー同士で意見がどんどん出てくるのは知っていたのですが、バックオフィスやCS、新入社員の方からも「もっとこうしたらいいんじゃないか」という意見が普通に出てくるのを見て、新しい発見のように感じましたね。
また、ワークショップの最後には、各チームの代表者がプレゼンをしたのですが、中身が固まり切っていなくても、ビシッと締める方がいたり、「チームの中で様々な議論があったんだろうな」と感じるプレゼンがあったり。メンバーの理解や新しいキャラクターの発見ができた良い機会でした。
ワークショップでの学びは、日々の業務にどう活かされそうですか?
藤田:まず、デザイナーの方はこちらがざっくり言ったものをすぐにデザイン化して、綺麗なシステム画面を作り上げてくれましたし、エンジニアの方はデータの整理やシステム実現のためのアドバイスをしてくれました。ワークを通じて、本当に頼れる方が周りにいることを再確認できましたし、自分自身も頼られているのだと役割や周囲からの期待を実感することができました。WiseVineで働いていることに改めて誇りを持てましたね。
だからこそ、セールスとして、「開発チームがこういう意図で作った」「デザイナーがこの部分にこだわって作った」というのをしっかりと商談で伝えなければ本当に申し訳ないと思いました。せっかく作ってくれたものなので、これまで以上に「伝え切りたい」という思いが強くなりましたね。
飯塚:ワークショップで普段話す機会の少ない他のチームの方々と組んで話していると、普段そんなにコミュニケーションを取っていないことに気づきました。もっとコミュニケーションを取れば、仕事の速度が上がり、より良い成果を出せるのではないかと思いました。自分が他の人にどう影響を与えるかを考えるきっかけにもなり、今後に繋げていきたいと感じましたね。
キックオフ全体を通して
キックオフを通じて得られたものはありますか?
飯塚:社内でのネットワークが広がりました。話しやすい雰囲気で、相手にも自分のことを知ってもらい、認識してもらう良いタイミングになったと思います。普段の業務中の会話のハードルも下げることができたので良かったですね。
率直な感想を教えてください。
藤田:「やるしかない」と感じました。これだけの人材と熱量がある中で、予算編成や財政状況が変わるチャンスがあると思います。このチャンスを逃したくないし、自治体が変わる機会を大切にしたいと思います。
飯塚:社員が増えていることはウィークリーでも報告されていましたが、実際にこんなに増えたんだと実感する機会はありませんでした。去年からものすごい人数が増え、勢いが増していることを改めて感じましたね。また、それぞれの社員が自分の役割を全うし協力しあって前に進んでいることを感じ、組織のフェーズが一つ変わったように感じました。
飯塚さん、藤田さん、ありがとうございました!