仕事の進捗は、多くの場合、言葉で確認されます。「順調です」「概ね予定どおりです」「もう少しで終わります」。私たちは、この確認の仕方を採用していません。社内でも、お客様との間でも、認識合わせは数字で行います。
「順調です」で済ませない
「順調」という言葉は便利です。言う側は相手を安心させられるし、聞く側も安心できます。ただ、その中身は人によってまったく違います。作業の8割が終わっている順調もあれば、まだ手を付けていないけれど間に合うはずだ、という順調もあります。言葉のまま進めば、このずれは見えないまま残ります。
だから私たちは、進捗を確認するときに、何がどこまで進んでいて、あと何が残っているのか、期日はいつか、を数字と期日に置き換えて話します。数字にすると、認識がずれた瞬間に気づけます。気づけるから、早く直せます。
お客様との会議も、感想ではなく数字から始める
外部CFOとして入る月次の会議でも、最初に見るのは数字です。計画と実績の差はどこで生まれたのか。その差は一時的なものか、構造的なものか。事実を確かめてから、次の一手を考えます。
順番が逆になると、印象で打ち手を選ぶことになります。うまくいっている気がする、まずい気がする。感覚は大事な入口ですが、意思決定の土台には置きません。事実と予測を分け、事実から先に見る。この順番は崩しません。
詰めるためではなく、守るためにやる
数字での認識合わせは、人を詰めるための道具ではありません。考え方はむしろ逆です。
ずれたまま数ヶ月進んでしまうと、直すためのコストは膨らみ、選べる打ち手は減っていきます。早く気づければ、まだ手が残っているうちに動けます。悪い数字ほど、早く見る価値があります。
そのために大切にしているのが、数字と人の評価を混ぜないことです。悪い数字を出した人が責められる場では、悪い数字は隠れるようになります。数字は事実として扱い、そこから何をするかを一緒に考える。数字を見る時間が憂鬱な時間にならないように運びます。
創業期なので、この文化も一緒に作っています
私たちはいま創業期です。こうした仕事の作法を、文化として固めている途中にあります。
完成されたマニュアルに乗るのではなく、「この確認は数字に置き換えよう」「この報告には期日を付けよう」と、一つずつ形にしている段階です。仕組みの利用者ではなく、仕組みを作る側に回れる時期だと思っています。
おわりに
言葉で安心し合うのではなく、数字で認識を合わせて前に進む。地味な作法ですが、経営者の隣で結果まで伴走する仕事の土台は、ここにあると考えています。
この進め方を窮屈ではなく、フェアで気持ちがいいと感じる方と、一緒に働きたいと思っています。興味を持っていただけたら、一度お話ししましょう。