『デジタルを極める私たちが、あえて「徳」を重んじる理由。』
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三代の歩みから学んだ、人事課長としての揺るぎない信念
【人事の調律 #1】
1. 派手な成功よりも、大切なこと
「人間としての基本ができていない人は、どんなに優秀でも採用しません。」 これは、私が人事課長として、何よりも大切にしている信念です。
私たちの会社は、医療や介護の現場をDXで支えています。最新のテクノロジーを使い、現場の負担を減らす仕組みを作る。けれど、どれほど時代が進んでも、私たちが中心に据えているのは、驚くほど「古くて真っ直ぐな価値観」です。
- 背筋の伸びた背中
私には、二人の祖父がいました。 海軍中尉として国に尽くした祖父。そして、地域で長く薬剤師として働いた祖父。 道は違えど、二人に共通していたのは、社会の役に立つ仕事を誠実に、愚直に積み重ねていたことでした。
その歩みは国に認められ、祖父たちはそれぞれ叙勲を授かりました。そして今年、長年の公務を評価された父もまた、叙勲という形でその誠実さを証明しました。 子どもの頃には分からなかった「誠実に生きる」という言葉の重みを、今、私は人事の現場で噛みしめています。評価される人生とは、派手な功績ではなく、誰も見ていない場所での「徳」の積み重ねなのだと。
3. 効率化は、誰かを「敬う」ためのゆとり
「人間がやらなくていい仕事を、一秒たりとも人間にさせない」 徹底的な合理化を推進するのは、冷徹だからではありません。むしろその逆です。 意味のない作業に追われ、心が乾いてしまうと、人は「隣の仲間の苦労」に気づく余裕を失ってしまいます。
デジタルで無駄を削ぎ落とすのは、浮いた時間で、仲間への感謝を伝え、己を省み、目の前の人に誠実に向き合うため。 「父母に孝に、朋友相信じ」——。教育勅語に記されたような、古くから伝わる普遍的な徳目を、現場の「当たり前」にするための、いわば「心の余白」を私たちは作っているのです。
4. 風土は「作る」ものではなく、「醸成」するもの
組織の風土は、号令一つで作れるものではありません。
挨拶をする。
嘘をつかない。
約束を守る。
恩を忘れない。
そんな小さな「当たり前」を積み重ねることで、ゆっくりと、けれど揺るぎない文化として醸成されていくものです。
人事は、時に厳しく律する役割も担います。それは、あなたがどこへ行っても「誠実な人」として信頼され、幸せな人生という物語を歩んでほしいと願う、私たちの「優しさ」の形です。
- 新しい物語を書き始める
私たちは、特別な才能を求めているのではありません。 「基本を大切に、誠実に働きたい」 その想いを持つ方にとって、私たちの仕組み(DX)は、あなたの志を爆発させるための最高の「舞台」になるはずです。