仕事の中で将棋の駒を使う日が来るなんて夢にも思っていませんでした。
ちなみに夢は藤井聡太棋士に竜王戦で勝って、額に王将のタトゥーを入れることです。
あと余談ですが、夢ならばどれほどよかったことでしょう、と直近で感じたことは、インドの散髪屋で髪を切って変な髪型になってしまったことです。
このnoteは、ourlyメンバーでリレー形式に書いているものです✏️
前回は、Mr.積み上げ、筋肉だるまの新平さんが営業プロセスを型化することへの考察に関するnoteを書いてくださいました。
余談ですが、最近新平さんはNotionの使いすぎで、恥ずかしいときに「トグルがあるなら入りたい」と言うようになりました。
お久しぶりです。ourlyの煽り拡声器の乗松(のりまつ)です。
10月に入り、気温とともにおそらくRADWIMPSのセプテンバーさんの再生回数も下がり始めたのではないでしょうか。
ところで皆さん、CxOレターってご存知ですか?
弊社では、今年(2024年)の6月からCxOレター施策を行っておりまして、本記事では当施策をやってきた中の一事例をご紹介できればと考えておりまっする。
目次
- CxOレターって200種類以上あんねんで
- ごめんなさい、ここだけちょっと真面目です。
- ①これだけ読んでおけば間違いない!!DJ141さんのnoteです!
- ②死ぬほど科学されてます!!山梨さまのnoteです!
- ③直接打ち合わせでお世話になった神様方です。
- そんなんHowから入っちゃえばいいのよ!(白目)
- さいごに
CxOレターって200種類以上あんねんで
アンミカの画像は載せることができなかったので、讃美歌の画像で少しだけ荘厳な雰囲気を醸してみようと思います。
どこかで聞いたことのあるセリフのような気がしますね。
一度ここで目を閉じ、胸に手を当て、皆様の中のアンミカ様に喋らせてみてください。
残念なことにアンミカ様はフリー素材ではないので、画像を載せることはできませんが、朧気ながら顔が浮かんでくるはずです。
実は、最初社内で「CxOレター施策を始めよう!」となったとき、私は「レターなんて今どき効果あるのかよ…」「事前に手紙を送るってこと以外コールドコールと同じだよな〜」なんて思ってました。
ただ!!実際にやってみるとめちゃくちゃ奥が深くて難しい!!!
だからこそ、超面白いんです!
先程の、「CxOレターって200種類以上あんねんで」というフレーズ。
少し無理矢理感はありつつ、あながち間違いではないかと思います。
- 手書き or 印刷
- 封筒(サイズ、材質、色・模様)
- 便箋(材質、縦書き or 横書き)
- 切手
- 親展の有無 … etc
封筒と便箋だけでも、これだけのオプションがあります。
それ以外にも、文面、架電というオプションがあり、めちゃくちゃ効果検証のしがいのある施策なんです!
ごめんなさい、ここだけちょっと真面目です。
この記事を読んでくださり、この一文までたどり着いてくださった方々は、CxOレターに携わったことがある or 携わっている or を検討している方々、乗松の熱烈なファン、ないしは、よほど暇を持て余した方なのでしょう。
主に、CxOレターに携わったことがある or 携わっている or を検討している方々に向けてなのですが、CxOレター施策をスタートするにあたり勉強させていただいた方々のnoteや、企業さまをご紹介させていただきます。
①これだけ読んでおけば間違いない!!DJ141さんのnoteです!
②死ぬほど科学されてます!!山梨さまのnoteです!
③直接打ち合わせでお世話になった神様方です。
上記、巨人の方々の肩に乗らせていただき、しっかり成果が出ました。
CxOレター施策に関わる各位、ぜひnoteを読むなりコンタクトをとってみてください!
お待たせしてしまったのですが、ここから将棋の駒の話に入ります。
事前情報として、その時のCxOレター施策の実績を以下に記載いたします。
手紙の開封 or 未開封で面談獲得率が6倍も変化があることは驚きとともに文面が刺さっているのだなという実感にもつながりました。
上記の数値から、実際に架電をしてくれているメンバーとどこの透過率に最も大きな改善幅がありそうかを定性情報も踏まえて検討しました。
その結果、一番取り組むと価値がありそうな(=インパクトの大きい)部分は手紙開封率だという仮説が立ち、54%→80%を目標に設定しました。
(役員通電率と面談獲得率にも改善策を打っていますが、本記事では手紙開封率への施策に限定して記載いたします。)
そこで、最終的に実行に移すことになったのが、将棋の駒同梱作戦でした。
結果、開封率は現在78%まで向上し、目標数値まであと僅かというところまで来ております。
それでは、最後になぜ将棋の駒同梱作戦に行き着いたのか、を説明します。
そんなんHowから入っちゃえばいいのよ!(白目)
マリーアントワネット様も「Howから入ったっていいじゃない」とでも言いたげですね。
ウソです。もちろん、Howから入っちゃだめです。
Howをひたすら考える楽しい時間はもう少しあとにお預けです。
Howから入ってしまったマリーアントワネット様の末路です。
Howから入るとこうなってしまうので気をつけましょう。
さて、話をもどして手紙開封率をどのように高めるか、です。
とどのつまり、膨大に届く手紙の中での差別化、というのが回答になってしまうのですが、大事なのは差別化ポイントは何か、という点です。
想像してみてください。
あなたは長期休みをもらい、2週間ハワイへ旅行へ行きました。
旅行から帰ってきてポストを見ると、今にも溢れ出しそうな手紙やチラシ。
あなたは「面倒くさいなあ」と思いつつもポストを開け、読むものと読まずに捨てるものの仕分けをしていきます。
このような状況で、何を基準に「読むもの」と「読まずに捨てるもの」を仕分けていくのでしょうか。
おそらく、このようになっているのではないか、と考えました。
そして、弊社が送っているCxOレターは、上記の中に照らし合わせると(おそらくメリットも関係もないが、)わからない、という位置づけであろう、と。
では、わからない中で何を判断基準に他の手紙から選び取ってもらえるのか、と考えた結果、五感(=差別化ポイント)ではないか、という結論にたどり着きました。
「五感」を差別化ポイントのフレームワークとしたとき、54%のCxOレターは以下のようなステータスでした。
視覚:封筒(色、サイズ、柄、手書き or 印刷、親展の有無)
→黄色、長4、花柄、手書き、親展有
聴覚:特になし
嗅覚:特になし
触覚:特になし
味覚:特になし
このように見てみると、かなり細かく拘っていたつもりが、そもそも拘っていた領域の狭さが浮き彫りになってきます。
ここまできたらあと少しです。
上記、五感に沿ったときに弊社が目をつけたのは聴覚と触覚でした。
(工数とインパクトのバランスを見た結果です。ちなみに味覚は言語道断ですよね。)
中世ヨーロッパのCxOたちも五感をフル活用してレターの必要性を吟味していたそうです。(大嘘)
では、聴覚と触覚にどのように訴えかけるか。
そこで「異物混入」。凹凸があり何かが入っている、動かすとガサガサ鳴る、という状況をつくることで差別化を図りました。
視覚:封筒(色、サイズ、柄、手書き or 印刷、親展の有無)
→黄色、長4、花柄、手書き、親展有、封止めに将棋シール(特注)
聴覚:なんか入っててガサガサ鳴っとる…
嗅覚:特になし(やりたいけど、1つ1つ臭って確かめなさそう)
触覚:凸凹してて、なんか入ってるぞ…
味覚:特になし(食べてくれるなら味つけたいですけどね)
太字が変更点。これで、78%まで開封率が上がりました。
最後に将棋の理由ですが、これはかなりエゴです。
正直、聴覚と触覚で差別化を図りたいだけであれば、安くてちょうどいい大きさの何某かを見つければいい話です。
ただし、不躾にも突然お手紙をお送りしたうえで、全くメリットのない異物まで送りつけるなんて行為は、自分よがりで自己中な人間がやることです。
ですので、せめてメッセージ(=意図)を持たせたかったのです。
私たちourlyの提供価値やサービス内容を端的に伝えられるもの、例えになりそうな同梱物はないものか、ここからはお待ちかね楽しい楽しいHowタイムです。メンバー全員で「ああでもない。こうでもない。」と言いながら、知恵を振り絞った結果、将棋の駒(歩に限る)になりました。
僭越ながら、組織内の役割を将棋の駒に例えたときに、社員は「歩」。
ただし、「歩」は「と(=金)」に変わる資質を持っており、私たちourlyは、社員が活躍できる組織をエンゲージメント向上を通じて共につくってくことができる。
以上です!
おまけに現在送っているCxOレターの裏面と入れている将棋の駒を載せておきます!
さいごに
思ってたより長くなってしまいました。
ここまでめげずに読んでくださった、画面の前のあなた様、本当にありがとうございます。好きです。本当に。
本記事に書いていない検証や施策結果なども含め、もし追加でお知りになられたいことがございましたら、いつでもご連絡ください!
え?こんなネタみたいな施策を伝えた3秒後に、
「よし、やろう」と即答してくれた代表がいる面白い会社はどこだって?ourlyっていうんだぜええええ!(茶番)