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#4 誰に同じバスに乗ってもらいたいか

※便宜上"採用"という言葉を使いますが、今の時代は企業が人を"採りあげて用いる"というよりはお互いの利害が一致したところで双方が補い合う関係性かなと思っています(企業側に寄るつもりもないですが、殊更求職者側に寄るつもりもありません)。

というわけで、今回はORIGO JAPAN(以下OJ)の採用方針についてお話したいと思います(※2023年2月時点。今後滅茶苦茶変わる可能性は無きにしも非ず)。

採用において大事にしたいこと3つ

前提、弊社のパーパスである『観光業をもっとも魅力的な産業に』や、コア・バリューに多少なりとも共感していただけているとした上での大事にしたいことです。

で、本題に入る前に『会社選びの4P』というフレームワークについて触れたいと思います(自己満足のストーリーではなく、多少なりとも求職者の方の参考になればと思い)。このフレームワークは、人材・経営コンサルティング企業のリンクアンドモチベーションさんの創業者、小笹氏の著書で語られている内容です(間違っていたらごめんなさい)。

  • Philosophy(理念):なぜその事業を行うのか
  • Profession(業界・業種):どんな事業を行うのか
  • People(仲間・文化):誰と働くのか
  • Privilege(特権・待遇):何を得るのか

会社を選ぶ上では、逆に言えば企業としてその企業の魅力を発信する上では、この4つの軸に沿って考えればいいということです。弊社OJのような規模の会社であれば、Philosophyは=社長の想いになるので、「どんな社長と仕事がしたいか」「この社長について行きたいと思えるか」になると思います。「マーケティングがしたい」とかは2つ目のProfessionを重視していることになります。3つ目のPeopleについては「どんなにいい社長でやりたい仕事であっても、一緒に働く人が気持ちよく働けない人たちなら微妙だよね」というお話です。もしくは、石橋を叩いて渡るような企業文化の会社においては、チャレンジングな仕事がしたい人は不完全燃焼になってしまうかもしれません。最後のPrivilegeは、給与・ポジション・SO(ストックオプション)、最近だとフルリモートなどの基本的には条件面のお話です。

Wantedlyをご覧の皆様も、この4つの軸においてご自身がどういう優先順位で何を優先したいのかを考えられながら企業選びや企業への質問などを考えられては如何でしょうか。

さて、漸く本題ですがOJが採用において重視しているのは下記の3つです。

  • 誠実であること
  • その方のキャリアや人生を応援したいと思えること
  • 守りたいものがあるかどうかということ

それぞれご説明していきます。

誠実であるか

換言すると、『安心して仕事を任せられるか』『仕事にプライドを持てているか』というのが1つ目のポイントです。2つの観点があります。1つ目は『土壇場で逃げないこと』と、2つ目は『仲間やお客様、お取引先を思いやれること』です。

私はこれまでいくつかの会社を経験してきましたが、どうしても所謂「修羅場」というやつを誰しも迎える時が来ると思います。その中で、逃げてしまう(時には音信不通になってしまう)方を何人も見てきました。気持ちはわかります。ただ、大事な局面で逃げてしまう方には安心して仕事を任せることはできません。だから、逆説的ですが日頃から助けを求めてください。そして私は、助けを求めやすい環境を作りたいと思いますし、その声を拾ってあげられるような仕組みを作っていきたいと思います。採用シーンにおいては、「今までで一番辛かった経験」「どんな修羅場をくぐって来たか」を聞いてみたいと思います。

2つ目については、当たり前ではありますが、弊社OJのような規模の会社においては、1人1人の仲間は本当に大切ですし、お客様もお取引先も大事です。その器の中にもし1滴でも濁った水が混じってしまうと、たちまちその器全体が濁ってしまいます。だからこそ、小さな規模のうちは猶更この点については注意していきたいと思います。採用シーンにおいては、言葉の使い方などを気にして聞いています。お客様のことを「客」と呼んだり、お取引先を「業者」と呼んだりしないか。現職(前職)の同僚や上司の悪口などを言わないか、など。

応援したいと思えるか

今のご時世、終身雇用を前提にするのは無理があると思います。OJとしては、少しでも長きの旅路に渡りご一緒させていただけるように労働環境や事業を考えていきたいとは思っております。とは言え、いずれ旅立つ日が来ると思っておりますし、次のチャレンジを目指す方は応援したいと思っています。企業として、採用コスト・育成コストがもしかしたら無駄になってしまうかもしれない、であるならば、その方を「応援したいと思えるかどうか」が重要かなと思っております。それに、一緒に働く仲間として、仮にその方がミスや失敗を犯してしまったとしても、「この人の為なら喜んでカバーするよ」と思えるような方を採用させていただきたいと思います。

もう1つの企みは、『OJマフィア』が将来的に生まれたらいいなと思っているからです。願わくば観光業において。本当にこの業界は課題と可能性だらけです。OJで働く中で、自分自身で解決したい課題を見つけていただき、巣立ち、またどこかでOJと一緒に観光業を盛り上げてくれたら、こんなに喜ばしいことはありません。そういった意味でも、「応援したいと思えるか」は重要です。採用シーンにおいては、その方の人生観やキャリア観を深堀していきたいと思います。

守りたいものがあるか

私の好きな言葉の1つに、スティーブ・ジョブズ氏の下記の一節があります。

『What pride is being questioned at or throw away, love is asked in what defend.(何を捨てるかで誇りが問われ、 何を守るかで愛情が問われる。)』

かっこよすぎませんか。要するに、何かを捨てるということは、何かを優先するということ。優先したいものの為に、何かを犠牲にする覚悟があるのかということ。そして、そのプライドを捨ててでも守りたいものがあるかということ(一部個人の解釈です)。

私自身、"自分自身の為には正直頑張れない"です。そこそこの暮らしでいいなと思ってしまいますし、本当なら海辺でぼーっとしながら画でも描いていたいです。でも私には謎の使命感があって、「多くを与えられた者は多くを求められる」「ノブレス オブリージュ(高貴な身分に伴う義務)」という言葉が好きです(※私は全然高貴ではありません)。日本という恵まれた国の中でも、私はさらに恵まれた部類だと思います(無茶苦茶裕福だったわけでもないですが、普通に大学に通え、大企業に就職ができ、今多くの方に支えていただけている)。だから、少しでも社会に対して役に立ちたいと思い続け、堕落しない環境に身を置き、自分自身を追い込み続けています。

皆が皆、使命感で生きてなくてもいいですし、「お金持ちになりたい!」とか欲求に素直でもいいと思います。ですが、何かしら「守りたいと思えるもの」があってほしいなと思います。お客様でもいいし、日本という国でもいいし、仲間であってもいい、家族であってもいい、友人でもいいです。守るべきものがある人の方が強いなと思っているからです。あなたは何を守りたいですか?その為に何を捨てられますか?

最後に

なんでこんなにあれこれストーリーを書いているのかというと、冒頭にお伝えしたように今のOJにとってのPhilosophyは私自身だからです。私の考えを知ってもらい、ちゃんと選んでほしいからです。採用におけるミスマッチは双方にとって本当にアンハッピーです。このストーリーが少しでもあなたの就職活動の役に立てば幸いです。そして、こんな採用方針を掲げる以上は自分自身がそう在らねばならないという戒めのためのストーリーでした。

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