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#3 ORIGO JAPANのコア・バリュー

※写真は毎回Wantedlyさんの提供素材の中から福岡の写真を使っています。

さて、3つ目のストーリーは、弊社のバリューについてお伝えしたいと思います。

コリンズ・ポラス式ビジョン

一般的には、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)というフレームワークで企業としての在り方を定義している会社さんが多いかと思います。一方で、私は『ビジョナリー・カンパニーZERO』という書籍で語られている「コリンズ・ポラス式ビジョンのフレームワーク」で定義したいと考えています。このフレームワークにおいては、

  • コアバリューと理念
  • パーパス(存在意義)
  • ミッション

の3つを括る概念として「ビジョン」が存在しています。

「コアバリューと理念」
会社の指針となる原則と心情の体系。事業と人生に関する哲学。絶対に順守されるべき原則。組織のリーダー個人のコアバリューと理念の延長。
「パーパス(存在意義)」
組織が存在する根本的理由。コアバリューから生まれる。組織の行方を照らす星の様に、常に努力すべき目標ではあるが、完全に達成されることはない。100年間に渡って会社の指針となる。
「ミッション」
大胆で説得力のある野心的目標。明確なゴールと具体的期限がある。達成されると、新たなミッションが設定される。4つのタイプがあり、①目標、②共通の敵、③ロールモデル、④内部変革。

弊社のパーパスは、これまでお伝えしてきたように『観光業をもっとも魅力的な産業に』です。"完全に達成されることはない"とされつつも、達成したいと思っているのでややそこは自己矛盾を孕んでいます。

前提のすり合わせが済んだところで、本題である弊社のコアバリューについてお伝えしていきます。

ORIGO JAPAN の "Core Value"

弊社は(今のところ)以下の5つのCore Valueを掲げています。

  • Play Work
  • Animal Spirits
  • Common Sense
  • Project Thinking
  • Encourage & Empower

以下、私の思うままにフランクに書いていきたいと思います。

"Play Work(仕事を楽しもう)"

人生観みたいなものです。知り合いの経営者さんが使っていてかっこよかったので真似っこしました。私の中では2つ意味があって、①仕事を楽しむ、②Play(遊び)もWork(仕事)も大切にする、という意味です。人生において、仕事(志事)は切っても切り離せないと思います(自給自足の生活でもしない限りは)。そうである以上、私は仕事を楽しみたいと思いますし、辛いだけの仕事はしたくありません(あくまで私個人の想いです)。仮に、今の仕事が辛いだけのものであっても、時間がかかったとしても何とか楽しいと思える仕事に辿り着きたいと思っています。一方で、私は「仕事"しか"していない人」にはあまり魅力を感じません。色んなところに行き、色んなものを見て・触れて、それがまた仕事に活きてきたら理想だなと思います。だから、普段は全力で仕事をする。そして、たまの休みは全力で遊ぶ、やったことのないことをやる。極端な話、寝ることが趣味なのであれば、最高の眠りを追い求めてガジェットを試しまくるとかでもいいと思います。とことん寝てください。

"Animal Spirits(わくわくする道を選ぼう)"

これは仕事観みたいなものです。アニマルスピリッツという言葉は、経済学者ケインズ氏が使用した言葉で、一般的には(企業家の)「野心的な意欲」などと訳されており、「不確実な状況下を切り抜ける企業の経済活動の原動力になるもの」とされています。なんかカッコいいからこの言葉を選びました(野性的とか言う意味ではないです)。このバリューで何を伝えたいかというと、「迷ったら衝動に従ってください」「わくわくする方を選んでください」「助けたい人を助けてください」ということです。個人として、会社として、AとBの2択で迷った時に思い出してください。やらされ仕事で仕事をしてもつまらないです。自分が心の底からやりたいと思う衝動(意志)に従ってください。"意志"がないと、学びを得ることができず成長速度・角度も鈍化します。「意志を持って選択をする」ことで、それが成功しても失敗したとしても学びになります。「なんとなーくこっちの方が良さそう」という選択しかせず仮に失敗した場合、次に同じような選択の場面があったとしても多くの場合また同じ失敗をしてしまいます。逆に、仮にたまたま成功したとしてもそこに再現性はなく、次に同じ場面が来たとしても上手くいくかどうかはわかりませんし、その精度は向上しません。"Animal Spirits"を持ってください。そして、なぜそう思うのかを内省し言語化できるようになってください。

"Common Sense(想い想われよう)"

これは組織として大切にしたいことです。"Common Sense"の原義を辿れば、「共通の感覚」です。 翻って「社会生活をする上で持つべき思慮、分別、良識など倫理的な事柄や、あるいは、誰もが知っているべき共通の認識」なども意味します。このバリューにも2つ意味を込めています。①1つ目は、思慮・分別・良識など仕事がどうとか関係なく、一緒に同じ時間を過ごす上で必ず持っておいてほしい価値観です。「良い人」みたいな採用基準を挙げている会社さんも多いですが、同じような意味合いです。どれだけカッコいいビジョンを掲げていて、どれだけやりたい仕事をしていたとしても、一緒に働く同僚が嫌なやつだと仕事は嫌になってしまいます。一緒に働きたいと思えるかどうか。仲間を想いやれるかどうか。日々「良い人」で在ってください。②2つ目は、共通の理解を大切にしたいということです。同じ視座で働くのは、レイヤーやバックグラウンド、その人の夢や家庭環境など様々な要因があって難しいのは事実です。ただ、「なぜその仕事をするのか」というような背景・理由・裏にある想いのようなものは共有しながら仕事をしたいと思っています。「いいからやっとけ」みたいなことはしたくないです。同時に「よくわからんけど、取りあえず言われたからやっとく」みたいな仕事の受け方もしてほしくないです。「迷ったら聞きましょう」「相手を迷わさないように伝えましょう」

"Project Thinking(本質的な課題解決をしよう)"

仕事に対してどう取り組むべきか、みたいな話です。余談ですが、この言葉は私がインターンしていたNPOの名前から一部拝借しています。すべての仕事は「プロジェクト」だと思っています。達成すべき目的・目標があり、QCD(品質・コスト・納期)がある。ORIGO JAPANは常にそういったプロジェクト思考を持って「課題解決」をしていきたいと思います。課題解決、というのは当たり前と言えば当たり前のように聞こえますが、例えば無駄に射幸心を煽る事業、不安をかきたてる事業、ひたすらに営利を貪る事業みたいなことはやりたくありません。本質的な課題を特定し、期限を定め、品質とコストをコントロールして、目的を達成する。それを連続的に行っていく。必殺仕事人みたいな感じです。そういったスタンスで事業を営み、仕事に対して取り組んでいきたいと思っています。常に自分に問いかけましょう。「本質的な課題は何か」「その事業は、誰のどんな課題を解決するのか」「この仕事は、誰のどんな課題を解決する為の仕事なのか」。

"Encourage & Empower(論語と算盤を貫こう)"

最後は、やや長ったらしいので何か良い言い回しが思い浮かんだら変えると思います(笑)。これはORIGO JAPANが提供したい「価値」です。私の好きな言葉にMartin Luther King牧師の下記の言葉があります。
"Power without love is reckless and abusive, and Love without power is sentimental and anemic.(愛なき力は暴力であり、力無き愛は無力である)"
これは渋沢栄一氏の「利潤と道徳を調和させる」という経営哲学を綴った名著『論語と算盤』とも似たお話かと思います。私は、NPOでも働いたことがありますし、営利企業(大企業・スタートアップ・プライベートカンパニー)でも働いたことがあるので、尚のことビジネスにおいてこの言葉は深く共感します(あくまで"ビジネス"においてです。その他、人種や宗教、政治的なお話は置いておきます)。すべてのNPOがそうだとは言いませんが、どれだけ強い想いや願いがあったとしても、それを実現する力がなければ何も変えることはできません。一方で、市場において圧倒的なシェアを有し優越的な地位を持っている企業は時として自社の利益を優先するなど悪にもなり得ます。なので、ORIGO JAPANは、お客様を、観光業を、"Encourage(勇気づける)"だけじゃなく"Empower(力を与える)"するような価値を提供し、観光業を愛(想い)と力(稼ぐ力・生産性・実行/実現力)を併せ持った業界にしていきたいと思います。

なぜバリューを大事にしたいのか

ここまで長々と書いてきたので既にお腹いっぱいだと思いますが最後にバリューに対する私なりの考えを添えておきます。一言で言えば、強い組織を作りたいからであり、それが競争優位性になると思っているからです。昨今は「多様性(ダイバーシティ)」が殊更に叫ばれていますが、無法地帯であってはならないと思います。ベースとなる価値観を共有した上での個性だと思っています。その意味において、バリューは、共通の価値観であり、迷った時の判断軸となります。共通の価値観や判断軸があれば、コミュニケーションコストが下がり、コミュニケーションの伝導率が上がります。バリューがないと、毎回毎回なぜそういう選択・判断をするのかを伝えなければいけなくなります(コミュニケーションコスト)。バリューがないと、リーダーが十を伝えても二とか三とかしかメンバーには伝わらず多くのボタンの掛け違い、すれ違い、仕事のやり直しが発生します(コミュニケーションの伝導率)。

私がこれまで勤めてきた会社は、とても濃い組織でした。新卒で入った証券会社は、まさにソルジャー、"サイヤ人"なんて呼ばれ方もします。金融商品、特に株式は正直どこの証券会社から購入しても一緒です(手数料以外は)。それでも、あの会社が国内でNo.1の個人向け営業力を誇ったのは『数字に拘る』という強いカルチャー(企業文化)があったからだと思います(バリューがカルチャーを作ります)。一方で、2社目のスタートアップもそれはそれは濃いカルチャーを持っていました。私はそんなこと何も知らずに入社しましたが、入社後に他のスタートアップの方とお話すると「え、●●に居るの?ソルジャーだね」みたいなことを言われました(永遠のソルジャー)。その会社もまた、多くの類似企業がある中であそこまでスケールで来たのは強いカルチャーがあったからだと思います。私はそういったカルチャーに触れてきたからこそ、身をもってカルチャーが競争優位性に繋がるのを体感しています。もう一度言います、バリューがカルチャーを作ります。だからバリューを大事にしていきたいのです。

少しでもORIGO JAPANのバリューに共感いただけたらまずは気軽にお話ができればと思います。

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