私たちは、「ロジレス」という受注・在庫・出荷・倉庫管理のためのSaaSを提供するスタートアップです。
100社以上のクライアントが日々、ECサイト運営のための基幹のシステムとして利用する完全なるBtoB SaaS、つまり法人向けのWebサービスです。
日々の受注処理から在庫の管理、出荷作業の支援、配送会社との連動、ハンディターミナルなどのデバイスを使った庫内作業まで、ロジレスがプロダクトとしてカバーする領域は非常に広く、さらに、20以上の外部サービスと自動連携を行っているため、開発、営業、カスタマーサクセスの各チームも、日々、機能の拡充に手一杯という状況が続いています。
そんななか、私たちは2月に発表した資金調達にあわせて、サービスのリブランディングを行いました。ウェブサイトを外部のデザイナーさんにお願いしたとき、おまけとして作ってもらったロゴを使いまわしてきた私たちが、なぜこのタイミングでリブランディングに踏み切ったのか、そこにどんな思いをこめたのか、まとめてみました。
リブランディングの目的
今回、対外的には、ロゴ/ブランドカラーをリニューアルし、そして公式キャラクターを作成しました。あわせて内部的には「プロダクトのコンセプト」「顧客体験のコンセプト」「チームのコンセプト」、そしてそれらを統合して言語化/具現化する「デザインシステム」を策定を目指しました。
私たちはこれまで、顧客に対して価値のある機能を拡充し、私たちのシステムが顧客の業務プロセスを改善するよう適合させることに集中してきました。しかし、チームに新しいメンバーを迎えたり、これまでよりもさらに多くの顧客に価値を届けるために、「私たちが何者で」「何を目指し」「何を追求しているのか」を明確にし、プロダクトとしての"ふるまい"を定義することがいまのフェーズにおいてとても重要だと考えました。
たとえば、新機能のUIをデザインする際に、まるごとデザイナーがボタンひとつまで考え抜くよりも、「私たちのプロダクトが目指すものはこうだから、この機能の場合は、こういうデザイン」といったルールやポリシーが決まっていることで、開発スピードがあがり、新しいメンバーのオンボーディングも容易になります。
さらに、プロダクトの"ふるまい"が統一されることで、新しい機能がどんどん追加されたとしても、顧客は迷うことなく新しい画面を使えるようになります。
新しいブランドカラーに込めた思い
私たちは、まず最初に自分たちを表す「色」を決めるところからスタートしました。私たちは、自分たちのプロダクトがもつ効果や目指すべき方向性について、ある程度の内容を全員で共有していましたが、それを言語として正しく取り出すには、まだ早いフェーズにいたからです。色であれば、そこに込めた思いや、表現の方向性を皆で確認することで、自分たちの価値観を確認しやすいと考えました。
私たちが、ブランドカラーで表現したかった思いは次のようなものです :
- 事業の基幹システムとなるにふさわしい信頼性と透明性
- 理想のプロダクトを、スピード感をもって目指す姿勢
- 何とも混ざっていない独立性、公平性、そして強さ
このコンセプトを体現できる色を、膨大な候補のなかから選びだしたのが新しいブランドカラー「シンフォニーブルー」です。
偶然にも、ロジレスのアプリケーションはSymfony(シンフォニー)と呼ばれるWebアプリケーションフレームワークで開発されていたため、ネーミングもぴったりでした。
新しいブランドロゴに込めた思い
次に、ブランドロゴの策定を行いました。ロゴタイプは、ブランドカラーの策定時に自分たちの価値観をきちんろ議論していたため、比較的スムーズに決まりました。
直線や曲線に変化が少なく、普遍的/シンプルで、無駄をそぎ落としたアプリケーションであることを体現しながら、「あるべき姿に変えていく」ための強い意思を感じさせるロゴタイプを慎重に検討しました。
ロジレスはこれまでカタカナロゴを使用してきましたが、今回、英文ロゴをメインとし、サブロゴとしてカタカナを用意しました。
公式キャラクター「ロジごま」
まだ駆け出しの法人向けSaaSとして公式キャラクタを作成することは、勇気のいる決断でした。画面の片隅にいつもいたのに、いつの間にかいなくなったケースもあるなかで、私たちがこのキャラクターをリリースしようと考えたのは、ロジレスは「受動的に使われるアプリケーション」ではなく、ビジネスにおける「真のシステムパートナー」になりたいとの思いからでした。
ロジごまは、ロジレスのアンバサダーとして、プロダクトに親しみを持っていただくためのシンボルとして機能させたいと考えています。無機質なWeb上の道具として使われるのではなく、ビジネスの重要なパートナーとしてのポジションを得るには、顧客のビジネスを深く知り、代替し、よりコアな業務に集中していただく環境をともに作っていく必要があります。ロジごまを通じて、そういった私たちのオープンで、ユーモアをもち、大胆に新しいソリューションを提供する姿勢を感じていただけるようになりたいと願っています。
まとめ
今回のリブランディングはまだ始まったばかりです。今後、皆さんからのフィードバックや、新たに得た価値観をもとに常にアップデートしながら、組織の文化をビジュアルで体現できるチームになっていきたいと思っています。
そして、私たちのチームに新たな価値観をもたらすメンバーを絶賛募集しています。ぜひお気軽にご応募ください!