SaaSはスピーディで初期コストを抑えた導入ができるなど多くのメリットがあり、地方の中小企業でもSaaSの導入を検討するケースが増えています。とはいえ、「そもそもSaaSって何?」「導入することでどんな効果があるの?」という疑問をお持ちの方もいると思います。
この記事では、株式会社Wewill(以下、Wewill)でSaaS導入支援によるバックオフィスの業務改善を担当されている黒野さんのインタビューから、
・SaaSのキホンと導入支援の仕事内容
・中小企業の成長にSaaSが必要な理由
・SaaS導入支援のやりがいや魅力
についてご紹介していきます!
【SaaS導入支援の仕事とは?浜松で導入支援に注力するわけ】 ー黒野さん、本日はよろしくお願いします。 よろしくお願いします。
ーさっそくですが、まずはSaaSについて教えていただけますか? SaaS(サース)とは、「Software as a Servcie」の略で、クラウドサーバーにあるソフトウェアをインターネット経由してユーザーが利用できるサービスです。 これまで自社で開発しなければならなかったソフトウェアを、SaaSを導入することで自由に簡単に安く利用できます。弊社では、 freee や moneyforward という会計ソフトの導入支援をメインに行っています。
▼クラウド会計ソフト「freee」
ー Wewill はSaaS導入支援などを通じて、中小企業のバックオフィスのコンサルティングを行っているとお伺いしました。SaaSを導入することで、企業はどのような点を改善できるのでしょうか?SaaS導入までの流れを教えてください。 SaaSを活用することで、業務の効率化やコスト削減に繋げることができます。例えば、今まで紙の書類で管理していたデータを全てデジタルに移行することで、情報管理や検索がしやすくなるだけでなく、紙そのもののコストや印刷費も削減できます。
基本的に弊社のお客様は「課題を感じて、企業の成長のために変わりたい」と考えている経営者が多いです。お客様の課題を見つけるため、初めにヒアリングと実際のバックオフィスの状況を確認します。例えば、経理課に何人いて、それぞれの社員は何をしているのか、誰に業務を依頼したり情報共有したりするか、業務フローの全体像を掴むだけでなく、さらにその会社独自で使っている言葉、単語なども聞くことで、その会社の人しか分からないことまで深掘りしていきます。他のコンサル会社は、客観的な視点を入れることを大事にしていると思いますが、私たちは会社の中に入り込んで業務改善の提案に繋げます。お客様の現場に入り、社員の一員であるかのような近い距離で業務を代行することで、効果的な提案ができると考えているからです。
ーなるほど。 Wewill は浜松に限らず、長野や長崎など地方の中小企業、ベンチャー企業にもSaaS導入支援を行っているそうですね。なぜ、「地方の中小企業の成長」にSaaSが必要なのでしょうか? 日本の経済を回しているのは少数の大企業ではなく、実際は地方にたくさんある中小企業なんです。中小企業が元気にならないと、地方が活性化せず、日本全体の活気もなくなると思っています。中小企業の成長の課題として、限られた資本の中でムダが多く労働生産性が低い会社が多いことがあげられます。会社の利益に直結するような事業に注力したいのに、バックオフィスにコストを割いてしまい、改善しようにも大企業のように自社向けのシステムを構築する余力はない…。そこで、freeeやmoneyforwardといった安くて便利なSaaSを導入することで、中小企業でもITを使ってバックオフィス業務をうまく機能させ、生産性を高めることができます。
【黒野さんが語る Wewill でSaaS導入支援をするやりがい】 ーITの力を中小企業にも広げることができるSaaSは企業の成長を支えていることがわかりました。黒野さんはSaaS導入支援のどんなところにやりがいや魅力を感じていますか? freeeという会計ソフトをメインで扱っているのですが、今まで経理の作業は人の目で管理しなければならない部分が多かったところ、freeeを導入してデジタル化を進めることで、経理にかけるコストを抑えることができるようになりました。経営の基盤となる経理業務を整理することで、今後は営業や経営戦略など、もっと深く会社の生産性をあげれるような提案をしていけると思います。SaaSを導入したことで、業務改善のサイクルが回り始め、ダイレクトに売上などに直結するのは面白いと思います。この仕事は自分である程度やり切らないといけないからこそ、プレッシャーはありますが、自分がどうするかによって変わってくる部分が大きいため、そこにやりがいや頑張る意味を感じています。
ー実際にクライアントの中に入り込んで、一緒に手を動かしながら業務改善をする点が Wewill の特徴だと伺っていますが、黒野さんが会社に入り込んで業務をする上で気をつけていることはありますか? 素朴な疑問を謙虚にぶつけることです。まずは向こうのやり方を尊重し、上の立場から見るのではなく、一緒に業務をやる中で純粋に感じた疑問や課題を伝えるようにしています。人に直接関わりサポートする仕事なので、時にはクライアント先の社員と衝突することもありますが、改善が必要な部分があれば自分の感情は入れずに率直な意見を伝えています。
【SaaSの機能と導入することで期待できる効果】 ー黒野さんが担当された事例で、大きな効果をもたらして印象に残っているものはありますか?具体的な改善内容やどんな効果があったのかお伺いしたいです。 ある会社の業務改善を担当した際に経理部門のペーパーレス化を実現させたことですね。その会社の経理はそれまでほとんど紙資料で作業をしていたので、事務所のデスクに紙の書類が山積みになっている光景も珍しくありませんでした。人の目でチェックするのでミスがおきたり、不備があった時には紙を持って人に直接問い合わせる必要があるなど、業務の効率が悪くムダな工数や手間が発生していました。まずはエクセルを導入して、紙を介さないで数字をみれたり、データとデータを照らし合わせて確認できるように業務プロセスを改善。今まで紙でやっていた作業を振り返り、整え直したことで、全てエクセルで表現できるようになり、紙そのもののコストや印刷費、保管コストの削減、不備があった時でもすぐデータ上で把握できるためミスも減り、作業効率がぐんと向上しました。そして会計ソフトのfreeeを導入することで、請求書作成や入出金管理、書類管理、経費精算などのデジタル化も実現し、デスクの紙の山をなくすことができました。
まだまだ紙の文化がある企業だと、いきなりソフトを入れても現場ではうまく機能しないことも多いので、まずは紙のデータをデジタル化した上で、SaaSの導入に繋げます。改善できる点を示して効果を感じてもらうことで、業務改善のサイクルが回り始めます。今回の事例は、他の企業でも使えるところが出てくるかもしれないし、もし次も同じような課題があった場合は、もっといい仕事ができると思います(笑)
ー最後に転職を考えている方に一言メッセージをお願いします! 社員も15人以内くらいの規模で、まだまだこれからな会社ですが、今この波にのってくれれば一緒に事業を作っていけるので、価値があることを提供したい人はWewillで一緒に働きましょう!
【まとめ】 最後にこの記事で知れることをまとめました。
・SaaSのキホンと導入支援の仕事内容 ⇒WewillでのSaaSとは、会計ソフトのfreeeやマネーフォワード導入を指します。(その他さまざまなツールも扱えます!)お客様の課題をヒアリングして効果的なSaaSの導入・定着までを実際にお客さんのところに入り込んでサポートしています。
・中小企業の成長にSaaSが必要な理由 ⇒SaaS活用でバックオフィス業務の改善が狙え、ペーパーレスによるコストダウンなど様々な効果が期待できます。
・SaaS導入支援の楽しさ、やりがい ⇒ダイレクトにクライアントの売上などに直結するような裁量権の大きい仕事ができます!
いかがでしたか?この記事を通じてSaaS導入支援の仕事内容、その魅力について理解を深めていただけたら幸いです。Wewillでは、SaaSサービスを活用して中小企業のバックオフィスの業務改善を支援しています。社員の自律性を重視し、自分の人生、仕事の進め方を自己設計できる環境づくりに努めています。
この記事を読んで少しでも興味を持ってくださった皆様、是非Wewillで一緒に働きませんか?