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こんにちは!
ブックリスタ広報です。
「ブックリスタは長く勤めやすいですか?」
カジュアル面談や採用面接の時に、このようなご質問をいただくことがあります。
ブックリスタの特長として、在籍期間中にご結婚、ご出産など、ライフステージの変化がある方が多く見られます。
まだお子さんが小さいパパやママも、多く在籍しています。
2022年10月からは、「改正育児・介護休業法」が改正されました。
新たな制度として、「産後パパ育休(出生時育児休業)」が施行され、ブックリスタでもその制度を開始いたしました。
そのため、従来の「育児休業制度」と合わせて、さらに育休を取得しやすい環境となりました。
産後パパ育休(出生時育児休業)とは
2022年10月1日、「改正育児・介護休業法」にて新たに創設された制度。男性が育児に参加しやすい体制づくりを視野に入れ、子が1歳(最長2歳)までの従来の「育児休業制度」とは別に、子の出生後8週間以内に4週間(28日)まで取得可能な育休。
今回は、そのちょうど2022年の末頃、同時期に「産後パパ育休」を取得したパパお二人に、当時の様子をお伺いしてみました。
育休を取るまでの経緯や業務上気をつけたこと、育休を取ったことで変わったことなど、ざっくばらんなインタビューをお届けいたします!
尾崎さん
・業務内容
取次システムやブラウザ配信のシステムの運用保守担当
かんたんビューアー®などの外部ソリューションサービス
monogatary.com(運営:株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント)開発受託
・入社日
2018年2月
・「産後パパ育休」期間
11月後半(2週間半)
・お子さんの月齢
(インタビュー当時)4ヵ月半
生後1ヵ月で5㎏オーバーの男の子ベビー
飯田さん
・業務内容
「auブックパス(運営:KDDI株式会社)」システム開発・運用保守担当
・入社日
2021年1月
・「産後パパ育休」期間
2022年11月中(28日間)
・お子さんの月齢
(インタビュー当時)5ヵ月
抱っこでしか寝てくれない女の子ベビー
育休取得の経緯・きっかけ
―― 本日はありがとうございます! パパお二人にたくさんお話をお伺いできたらと思います。
尾崎・飯田 はい、よろしくお願いいたします!
―― まず始めに、育休を取るまでの経緯、取ろうと思ったきっかけなどを教えていただけますか? では、尾崎さんから。
尾崎 そうですね、育休のきっかけは、コロナ禍などもあって、里帰り出産がなくなったことですね。東京で産んで、まずは二人で頑張ろうと決めた時に、「その頑張る環境を作らなきゃね」となりました。そして妻と話し合って、私が育休を取ろうと考えました。
ちょうど昨年の10月、「産後パパ育休」という制度ができるタイミングでもあって。調べてみると、子どもの出生後4週間(28日)まで取得可能で、比較的ライトに、そしてスポットで取れると分かっていいなと思いました。結果的には2週間半、有給も合わせると3週間程取得しました。今考えると、飯田さんのようにフルで28日間取れば良かったなというのはあります(笑)。
飯田 28日間とかあっという間ですよね(笑)。
尾崎 あと、お腹にいた時から大きい子で…。早く産まれるかもしれないと言われていましたが、奇跡的に予定日ぴったりに産まれてきて、育休も当初の予定通りに取ることができました。
飯田 生後1ヵ月で5㎏オーバーですよね? 会社の全体会の場で、出産のお祝いをする時に、尾崎さんからのコメントを聞いてびっくりしました。
―― みんなざわざわしていましたよね(笑)。
尾崎 本当に大きい子なんです(笑)。今は緩やかな成長になってきて、ちょっと安心しています。
―― 飯田さんは、育休を取ろうと思ったきっかけは何でしたか?
飯田 私は元々、子育てに参加したいという思いが強かったんです。何でそう思ったかというと、私のまわりの、他の方のお話を聞いたことが大きかったですね。自分の妻が里帰り出産をして、その後帰宅予定がどんどんずれて延長になり、1ヵ月、もしくは3ヵ月以上帰らず、帰ってきたら子どもがすごく大きくなっていた! というような。もし自分の子どもが産まれた時にそうだったら、ちょっと寂しいなと感じてしまいました。なので、妻と一緒に子どもの成長を見届けたいという思いがあったんです。
―― なるほど。赤ちゃんはあっという間に大きくなりますね。
飯田 そうですね。あと、世の中では今、男性の育休を推進しているため、「育休取りたいです」と言ってもいい前向きな雰囲気があり、それが後押しとなって、取りやすかったというのもあります。
尾崎 確かにそうですね。
飯田 妻の実家は近いのですが、妻は里帰りせずに家にいたいという気持ちがあり、「じゃあ育休を取ろう」と話し合って決めました。
自分の後に育休を取るパパのためにも
―― お二人とも話し合って育休取得を決めたとのことですが、実際に育休を取るとなった時、会社へのアクションはどうされましたか?
尾崎 私の場合、育休を取りたいということは、結構前から上長へ相談していました。その時から、取ること自体もちろんいいよと言われていたので、新規に入る案件のコントロールなど、上長と一緒にさせていただいてました。
―― 育休に向けて、色々準備された感じですね。
尾崎 そうですね。ちょうど育休の期間に、担当している大型プロジェクトのリリースがあって。開発は終わっていたので、あとは組み込むのを待つ感じだったのですが、検証など、なるべく自分がいる期間で終わらせようとコントロールしていました。自分がPMだったこともあり、他の方も動けるように、止まらないように、色々調整できたかなとは思います。育休から戻ってきた時は、「何も問題なかったね」となって良かったですね。
―― スムーズに育休に入り、そしてスムーズに復帰されたのですね。
尾崎 まわりの方が気にかけてくださったのも大きいと思います。なので期間中、大きなトラブルもなく、安心して育休を取ることができました。期間も2週間半とそれほど長くなかったので、戻ってきた後も違和感なく業務に復帰することができたかなと思います。
―― なるほど。飯田さんはいかがですか?
飯田 はい、私も尾崎さんと一緒で、3ヵ月ほど前から上長へ相談していました。チームのメンバーには、雑談中に「子どもが産まれたら育休を取りたいと思っているんです」ということを話していました。取得2ヵ月前には、改めてちゃんとメンバーへ共有しました。
―― 飯田さんも尾崎さんも、早くから相談していたのですね。
飯田 そうですね。調整期間も大切なので、早めに相談しようと思いました。あと、私のチームはスクラム開発で、2週間1区切りとして開発をしていて。2週間の中で何を開発するかを割り振っているので、「飯田さんはこの期間いないから、その分リソースが減った中で調整しよう」としていただいていました。そのおかげもあって、とても育休に入りやすかったと思います。育休に入るまでには、引き継ぎのドキュメントを作ったり、担当案件のTODOリストを作成したり、引き継ぐ方とミーティングをしたりしました。
尾崎 すごい、ちゃんとドキュメント作ってる(笑)。
飯田 (笑)。育休を取らせていただく以上、迷惑かけないようにしたいなって。
尾崎 あ、でも分かります! 自分だけじゃなくて、自分の後に育休を取る方の印象も変わっちゃうだろうなって思いました。
―― あのパパはちょっと…みたいな(笑)。
尾崎 そうです、だからちゃんとしようって(笑)。
飯田 私も同じですね。でも、フルで育休を取らせていただいて、復帰後にメンバーと話したら、ちょっと長めの休みを取っている感覚だったみたいです。皆さん気にしてくださって、理解があって、とてもありがたかったです。
価値観や過ごし方、育休を取って変わったこと
―― 実際育休を取ってみて、ご自身の中で変わったことなどはありましたか?
飯田 私は子育ての価値感が大きく変わりました。子によって変わるとは思うのですが、大変だろうなと覚悟はしていたけれど、思っていた以上にハードでしたね。ミルクも上手く飲めないし、夜も寝ないし…。今ようやく少し落ち着いてきましたが、ちょっと前までは、夜から朝までずっと抱っこでしか寝ないというのが続いていました。
尾崎 それは大変だ…。
飯田 ワンオペ育児で産後鬱になるという話を聞きますが、実際経験してみて納得しました。私が復帰してからは、妻に任せる割合も多くなってしまいましたが、私自身ができる時は、朝5時まで抱っこしたりしています。置こうとすると、背中スイッチがすごくて(笑)。
尾崎 背中に触れた瞬間、「ぱっ」って目が開くの何なんですかね(笑)。
飯田 今は、夜5~6時間まとめて寝てくれるようになってきたので助かっています。親の睡眠時間の確保は大事だなって痛感しました。細切れではなく、3時間まとまって寝られた時などは、妻と「めっちゃ寝たね!」って喜び合ったり。育休を取って、育児だけに専念したからこそ感じたことですね。取っていなかったら、なかなか想像できない感覚だったかもしれません。
―― 産まれる前と後では、時間などに大きな変化があったのですね。尾崎さんはいかがですか?
尾崎 そうですね、私は仕事のやり方や関わり方が変わったと思います。以前は、色々やりきって1日の仕事を終わりにして、ご飯を食べて、寝る、というサイクルでしたが、今は、夕方頃に子をお風呂に入れるというミッションが増えました。なので、途中でお風呂とご飯を終えてから、最後にもう少し仕事をして1日を終えています。そのあたり柔軟な働き方ができるのがいいですね。
―― なるほど、お風呂は尾崎さんが担当ですか?
尾崎 妻と交代制ですね。でも、妻がお風呂に入れてあがる時に、私が受け取って着替えさせたりなどしています。バケツリレーみたいな感じです。そういう意味では、二人で協力して行っていますね。業務的には、ミーティングの時間をなるべくずらしつつも、他の方に調整していただくというよりは、空いている時間でお風呂に入れるようにしています。
―― 育休中に行ったことが活かされ、協力体制ができているのですね。
飯田 育休を取ったからだと思うのですが、妻がどこかへ出かけるという時の不安感は、まったくなくなりました。取っていなかったら、ひとりで子の面倒を見るプレッシャーがあったかなと思います。この前、妻が友だちとランチへ行って帰ってきた時、「やっとちょっと人間に戻れた気がする」と言っていました。久々にリフレッシュしたということだと思いますが、そのくらい育児はハードで、余裕がなかったんだと感じましたね。
尾崎 確かに、私も妻の大変さが分かるようになったと思います。リモートとはいえ、自分は他の人とコミュニケーションを取る機会が多いけれど、妻はなかなかできない状況なので。仕事に復帰してからも、日中、妻はあの大変な育児をひとりでやっているのか…と思うと、頭が上がらないですね。
今の仕事のスタイルが子育てに合っている
―― お二人の現在の働き方はいかがですか?
飯田 今はほぼリモートです。
尾崎 私もリモートがメインで、実機などの検証で、2週間に1度出社しています。
―― ではお二人とも、今、別の部屋にはお子さんがいると。
飯田 そうですね。たまにミーティング中に「泣いてますね」みたいな話になったりします。お昼も全然寝なかったり、短時間だけだったり…。
尾崎 抱っこしながら座ろうとすると「おい座るな」みたいな顔で(笑)。
飯田 ですね(笑)。やっぱりみんな同じなんですね。
尾崎 大変だけど、そういう子の様子や成長は、今の働き方だからこそ見られて良かったなと思います。仕事で1日部屋にこもって、夕方に子を見た時に、できなかったことができている、というのはよくあります。おもちゃを握れるようになってる! とか。一番始めに見られなかったのがちょっとショックだったりしますが、そもそも今の仕事のスタイルでなければ、その過程すらも見られてなかったのかなと思うと、この働き方は自分に合っていて、とてもありがたく思います。
―― なるほど、「寝返りしそうだよ!」「ハイハイしそうだよ!」って声をかけてくれそうですね。
尾崎 はい。出社しても、夕方のお風呂に合わせて帰れたりするので、用事が終わったら移動して、家に帰ってお風呂に入れて、それからまた仕事をするなど、育児をする環境に向いていると感じます。
飯田 私もミーティング中とかでなければ、妻が「ちょっと見てて」となった時に見られる、というのはありますね。最近は朝8時から仕事をしていて、時間の融通がきくのもありがたいです。
―― 育休のメリットも大きく、ブックリスタの環境は今後の育児の面でも良かったと。
尾崎 そうですね。本当に育休を取らなかったらどうなっていたんだろうと思います。子がいる家の環境や、生活のリズムを整えたりするのは大切だと感じました。
―― ありがとうございます! 本日対談のようなかたちでパパお二人にインタビューをさせていただきましたが、いかがでしたか?
飯田 会社の男性と、育休や子育てのことについてなかなか話せる機会が少ないので楽しかったです!
尾崎 私もです、そしてまだまだ話せるな!と(笑)。実は、飯田さんも育休を取ると聞いた時に、「あ、ひとりじゃないんだ」っていう安心感があったんです。
飯田 私も「尾崎さんも取るんだ」って嬉しかったです(笑)。また色々お話させてください!
―― パパ同士の交流も深まって良かったです! 本日はありがとうございました!