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“技術主導”だからこそクライアントの期待以上のプロダクトを実現できる

今回インタビューしたのはアップストリームの創業者の一人であるCTOの小西響児さん。小西さんの生い立ちを振り返りながら、アップストリームの創業やエンジニアリングに込める思いをお話してもらいました。

とにかく機械が好きだった。人からすごいと言われたいという気持ちが開発の原点だった。

高校時代はとにかく勉強そっちのけでパソコンをいじることばかりやっていました。オープンソースに公開してあるコードに機能を付け加えたことがきっかけで海外の方と一緒にオープンソースの管理者になったり。学校では寝て、帰ってきてから活発的に趣味の活動をする…というタイプでした(笑)自分の知識や技術で新しいものを作って人からすごいねって言われることが好きだったんですよね。このシステムをもっとよくしたいと思って開発していくと利用者が喜んでくれる。人が目に見えて喜んでくれると嬉しいじゃないですか。それは今でもずっと変わらなくて。たくさんの人にすごいって言われたいから開発をしている部分が結構大きいなって思います。

面白いことをやりながらお金を稼ぐ方法を知りたい。その思いからリクルートに入社。

大学3年生の時に先輩たちと一緒に起業したんです。初めて起業して楽しかった半面、うまくいかない部分も出てきたりしました。大学院に入ってからは、会社と研究の両立に失敗したり、研究は自分に向いていないなって感じたりしていて…。それもあって大学の授業に疑問を感じていた時期があって。大学院1年生の時に後輩からリクルートのメディアテクノロジーラボでインターンを募集しているって話を聞いたんです。メディアテクノロジーラボのことは以前から面白いことをやっているなと思って知っていたので、そこでインターンをしたら何か変わるかもしれないと思ってサマーインターンすることにしました。

メディアテクノロジーラボでインターンを始めて、まさに自分が思い描いていた「面白いことをしながらお金を稼ぐ方法」を知ることができる組織だと感じました。当時大学院1年生の夏だったのでもうすでに次の4月に入社する学生の採用期間は終わっていたんですけど、4月入社させてくれるなら大学院中退するけど入社させてもらえませんか?って交渉して入社することにしてもらいました(笑)

新規事業ってうまくいかないなと感じ始めた時に出会った「配信事業」

リクルートのメディアテクノロジーラボは新規事業の立ち上げも行っている部署だったんですが、新規事業は100個事業を立ち上げて1個うまくいくかどうかという世界で、入社して3年くらいたったあたりで新規事業て難しいなと感じ始めていました。その開発にかかわり続けるのにもつまらないなと感じ始めていた時に苅谷(現アップストリームCEO)が異動してきたんです。異動後に私の過去の実績記事を見て「この事業一緒にやらない?」と声をかけてきてくれて。そのときの事業内容が今のアップストリームの事業内容にもなっている配信関連の事業でした。私はもともと就職の選択肢にテレビ業界が入っていたくらいテレビも好きで、当時日本では実現していないテレビの同時配信事業の企画だったので話を聞いたときに「これは面白いことになる」と胸が震えたのを今でも覚えています。

(アップストリームの創業ヒストリーについてはこちら)

“技術主導”の開発だからクライアントの期待以上のプロダクトを作ることができる。

アップストリームの強みってリクルート時代に、今まで誰もやっていなかったテレビコンテンツをインターネットで同時配信したシステムを作り上げた技術力が根底にあると思うんです。だからこそテレビ業界のクライアントが安心してアップストリームに依頼をしてくれる。本来なら受託開発ってクライアントの要望があってそれをシステムとして提供するだけ…という仕事なのかもしれないですけど、アップストリームのプロダクト開発はそれで終わりにしたくないんです。クライアントは困っていることがあるから技術を外注したいわけじゃないですか。でも実はきちんと話を聞いていくとその困りごとって最初の要望と違っていたりすることがあるんですよ。深くまで話をしていくと依頼内容はこうだったけど本当に実現したいことってこれですね?って見えてくるんです。依頼の本質が見えてきたところで技術の提案をすると「そんなことまでできるんですね!」と言っていただけることが多くて。クライアントが前提としてできないと思っているようなことも技術でクリアできたりすることがあったりして…。だからこそ“技術主導”の提案が大切だなって感じています。

自分たちの成長と一緒にプロダクトも成長していく。大企業にはない面白さがある。

一般的な受託開発って切り取りで作業依頼が来たりして、知識が内製化しにくかったりするじゃないですか。でもアップストリームの受託案件ってそうじゃないなって思うんです。大規模な開発案件として依頼をいただくことがほとんどなので、きちんと知識を内製化できていると感じます。その証拠に依頼をいただくプロダクトに必要な知識や技術のレベルがどんどん上がっていくんですよね。自分たちのスキルアップとともに会社が成長していくのを肌で感じることができるのはすごく楽しいですね。この感覚は大きな会社にいたら味わえていなかっただろうなって思います。

ウォーターフォール開発ではなくアジャイル開発に近い形でプロダクトを作りたい

アップストリームは今後もクライアントの本質的な要望を実現し続けられる企業でありたいと思っています。だからこそきちんと技術主導の提案を行いながら開発を行っていく必要があって…。技術主導であるためには、技術を適材適所で使用していく必要があり、そのためには柔軟性が必要です。それはウォーターフォール開発では難しい…。アジャイル開発に近い形で開発を行った方が技術主導の提案ができると感じています。その柔軟性が結果、クライアントの満足度にも繋がっていく。その一つ一つの案件の積み重ねがアップストリームという会社をもっと大きな企業にしていくんだと思っています。

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