「昔はたった2種類だった機械が、いまや20種類を超えているんですよ」
タイガーカワシマの歩みを振り返りながら、代表の川島廣大(43歳)は語ります。
お米の選別や計量を行う農業機械メーカーとして1940年に創業したタイガーカワシマ。長年培ってきた技術と確かな信頼をベースに、近年では食品機械事業や東南アジアを中心とした海外展開へと、その事業領域を着実に広げています。
中編も前編に引き続き、社内の広報・採用担当が川島にインタビュー!
創業時の歴史から広がる「新しい挑戦」のリアル、そして113名(※2026年8月現在)の一気通貫メーカーだからこそ味わえる「仕事の手応えとキャリア」についてじっくり聞きました。
創業時の2種類から20種類超へ!現場の声から生まれる新商品
——タイガーカワシマの製品ラインナップを見ると、お米の選別機から野菜の洗浄機まで本当に多種多様ですよね。昔からこんなに種類があったんですか?
川島社長(以下、川島): いえいえ、40年ほど前は、実は2種類くらいしか製品がなかったんです。それが今では20種類を超えています。
うちの新商品開発って、「世間で流行っているから作ろう」という二番煎じの発想からは絶対に生まれないんですよね。すでに他社が出している製品の後追いだと、どうしても価格競争になってしまいますから。
——では、20種類以上の製品はどのようにして生まれてきたのでしょうか?
川島: すべて「現場でお客さまが困っている事実」が出発点です。
営業がお客さまの元へ伺ったときや、修理でお邪魔したときに「実はここを手作業でやっていて時間がかかるんだよね」「この作業で腰を痛めてしまう」といったリアルな相談をいただくことがあります。
そうした声を持ち帰り、技術や製造のメンバーと一緒に「どうすればこのボトルネックを解消できるか?」を考えて形にしていく。この地道な繰り返しによって、新しい製品がひとつずつ生まれてきました。
大手コンビニや、誰もが知る老舗ホテルにも!農業から「食品機械」へ広がる第二の柱
——農業機械で培った技術を活かして、2013年からは「食品機械事業」にも参入されていますよね。
川島: はい。お米の農家さんだけでなく、野菜を育てる生産者さんや、食品の加工工場、外食産業の現場でも省人化や作業の負担軽減が強く求められるようになってきました。
そこで2013年から、野菜や食品を洗ったり加工したりする「食品機械」の事業をスタートしました。
【食品機械事業の主な導入実績】
・コンビニエンスストア(セブン-イレブン等)向けの食品加工工場
・有名ホテル(帝国ホテル等)のセントラルキッチン
・機内食(JAL・ANA等の関連キッチン)の調理・洗浄現場
・全国の漬物・野菜加工メーカー など
——私たちが日常的に利用しているホテルやコンビニの裏側でも、タイガーカワシマの機械が活躍しているんですね!
川島: そうなんです。農業機械の分野では全国約1,500店の販売網という安定した基盤がありますが、この食品機械事業はまさにこれからの成長を牽引する「第二の柱」として順調に育っています。
農業と食品加工、どちらの現場でも「働く人の手を楽にする」という本質は変わりません。
タイ・ベトナムへ!「人との信頼関係」から広がるグローバル展開
——事業の広がりといえば、海外への展開も進んでいますよね。
川島: そうですね。2014年にタイへ進出したのをきっかけに、ベトナムや韓国、台湾、インドネシアなど、東南アジアを中心に拠点を広げています。お米を主食とする国々において、日本の高品質な選別・処理技術はとても高く評価されているんです。
ただ、海外展開だからといって、無理に大きな組織を作って力任せに押し売りをするようなやり方はしていません。
——海外展開でも、タイガーカワシマらしいスタイルがあるのでしょうか?
川島: 「この人となら一緒に信頼して仕事ができる」と思える現地のパートナーと出会い、末長くお付き合いを重ねていくスタイルです。
一歩一歩、現地の方々と対話を重ねながら市場を育てていく。派手さはありませんが、国が変わっても「人との信頼関係」を愚直に大切にする姿勢は、タイガーカワシマ創業以来のカルチャーですね。
一気通貫メーカーだからこそ味わえる、仕事の手応えとキャリア
——企画から製造、海外展開まで事業が広がる中で、タイガーカワシマで働く魅力やキャリアについてどう思われますか?
川島: 一番の魅力は、「一気通貫でものづくりに携われること」だと思います。
大企業の製造業だと、どうしても分業化が進んでいて「自分が全体の中のどの部品を担当しているのか分からない」という悩みを持ちがちです。
でも、うちの会社は113名※という規模だからこそ、企画から設計、加工、組み立て、販売、さらにはアフターサポートまで、すべての工程が見渡せる環境にあります。
——自分の仕事が、最終的にどう使われているかが全部見えるんですね。
川島: そうなんです。営業が現場でお客さまの困りごとを聴いてきて、設計が図面を引き、工場で形にして、納品して「本当に作業が楽になったよ、ありがとう!」とお客さまから直接感謝される。その一連の流れを社員全員で共有できるのは、ものづくりに携わる人間として最高の手応えだと思います。
専門の職種に閉じこもるのではなく、ものづくりの最初から最後までに責任を持ち、現場を変えていく力が身につく。
完成された大企業の歯車になるのではなく、100億円企業へ進む「第二創業期」の当事者として、自分の手で新しい流れを作ってみたい方には、きっと刺激的で面白い環境ですよ。
(後編へ続く)