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[CDO Interview]1%の改善が大きなインパクトを生む。みらいの郵便局をつくるためにデータの専門家を募集する理由

「郵便局の、未来を拓く」をミッションに掲げ、郵便事業のDXを推進するJPデジタルには、郵政グループのデータ活用を専門とした部署があり仲間を募集中です。郵政グループのデータを活用して何を成し遂げたいのか。なぜデータの専門家を募集しているのかを、CDO(Chief Data Officer)の中嶋さんにお話をお聞きしました。

【インタビュイー略歴】
日本IBM株式会社にてソフトウェア開発者としてのキャリアをスタート。楽天グループでCDOオフィス室長を経験し、楽天のデータ・AI戦略の推進に取り組む。2021年には株式会社ぐるなびに出向しChief Data Officerを務めたのち、2024年より現職の株式会社JPデジタルに入社。Chief Data Officerとして郵政グループのデータ活用をリードする。剣道七段。
https://www.wantedly.com/id/nakashima_go

データ活用で郵便事業のDXをリードする

ーー早速ですが、JPデジタルではどのようなデータ活用事例がありますか?

中嶋:わたしの所属するAI&データインテリジェンス部では、郵政グループ全体のデータ基盤を構築し、意思決定の助けとなるデータ分析や生成AIの開発などに取り組んでいます。
具体的には、以下のような取り組みを行っています。

  • 配達物量の需要予測:全国2万4千局で行われている配送業務の効率化に向けて、機械学習を使った集配局単位の配達需要予測システムを開発し、全国に情報を届けています。
  • 郵便局の販売切手の在庫調整:データ分析によって販売機会損失を評価したり需給調整ロジックの効果を推定することで、利益最大化に向けた切手の供給量調整を支援しています。
  • 郵便局アプリの物流改善効果推定:郵便局アプリの荷物の受け取り機能が利用されることによる物流オペレーションへの影響を評価し、アプリの改善や適切なアプリへの投資を促進しています。
  • データ整備・データ統合・基盤運用の合理化:共通ID、アプリ、ポイントなどグループDX施策のデータや、グループ各社が保有する顧客情報の集約・整備をしています。また、データガバナンスプロセスを遵守しつつ、開発や運用においてAIを活用した自動化を取り込み、高い生産性で基盤を拡張・活用していきます。
  • 郵政グループ職員が活用する生成AIアプリの開発:文書作成からマーケティング・企画系業務まで様々な業務シーンで利用できる生成AIを使ったミニアプリ群を開発し、ポータルサイト形式で郵政グループ内に展開し、生成AIのある生活を広げています。また、郵政グループ固有の業務プロセスに生成AIを組み込むことを目指し、RAGを使った生成AI活用アプローチの実験と検証を進めています。

中嶋:ご紹介したのは一部ですが、こういった取り組みをデータインテリジェンス課、顧客基盤プロダクト管理課、GenAIアジャイル開発課という3つの課で、20名ほどのメンバーで取り組んでいます。

1%の改善が大きなインパクトを生む

ーーJPデジタルでデータ分析・データ活用を行うやりがいは何ですか?

中嶋郵便・郵便物流というユニバーサルサービスをDXにより持続可能なものとし、10年後も20年後も続けていくことにデータの専門家として貢献していけることです。

国民の生活を支える巨大なインフラなので、たった1%の生産性改善が莫大な経済的価値(インパクト)を生みます。一方で、大きく歴史ある仕組みだからこそ、新しい取り組みを進めていくには沢山の課題があります。

簡単に結果を出せない難問題だからこそ、これまで培ってきた専門性を駆使して、皆協力して挑戦していく毎日にはやりがいを感じてもらえると思います。

組織もプロダクトも始まったばかりのフェーズ

ーーデータ分析やデータ活用を行ううえでの課題はありますか?

中嶋:郵政グループのDXも、JPデジタルという会社も、AI&データインテリジェンス部もまだできたばかりの組織なので、課題はたくさんあります。

これまで郵政グループは開発・デザイン・データ分析などを外部パートナーとの協業を主としてきましたが、現在はこれらの内製化を進めているところです。郵政グループのデータをどう蓄積し、どう活用するかは会社のコアケイパビリティとなる領域ですので、内製化してノウハウを蓄積していきたいと考えています。

内製化組織として始まったばかりのため、環境面・制度面・専門家体制・開発力やプロダクトラインナップなどが心地よく整っているような先端テクノロジーカンパニーと比べると、まだまだ不自由の多い駆け出しの組織です。

AI&データインテリジェンス部としてユニークな価値を作るための環境整備も含めてやるべきことは沢山ありますが、そういったところも含めてゼロから作っていくことを楽しんでいます。

郵政グループという社会インフラを支えるデータ活用の領域でMVP開発や様々なプロダクトの初期バージョンに関われることは、この分野のスペシャリストとして得難い経験ともいえます。そういった、未整備な状態も含めてやりがいに感じる方には、とても楽しい環境だと思います。

多様な専門性とバックグラウンドのチーム構成

ーーチームはどういったメンバーで構成されていますか?

中嶋:JPデジタルの社員、郵政グループの出向者、資本提携先からの出向者とおおまかに分けて3つのバックグランドを持つ人材から成っています。

  • JPデジタル社員:コンサルティングファームや事業会社でデータ領域の実務経験を持つ
  • 郵政グループ出向者:分析やデータサイエンスの下地を持つ若手社員や、業務知識・社内ネットワークに強みを持つ
  • グループ外資本提携先からの出向者:戦略策定、機械学習システム開発などで経験豊富なエキスパート

お互いの強みを生かしながら、また異なる文化や考え方を取り込んで変化していきながら、楽しく仕事をしています。

先ほど話したとおり、組織もできたばかりで環境整備もこれからなので、今後どんな組織にしていきたいかはジョインいただいた方と相談しながらいっしょに作っていくフェーズです。 

ーーお話ありがとうございました。郵政グループとしてのデータ活用のやりがいや、まだできたばかりの組織だからこその楽しさがあると感じられました。 

データサイエンティスト、データエンジニアを大募集中

この記事では、JPデジタルのデータ・AI活用を担うAI&データインテリジェンス部の取り組みを紹介しました。まだ設立して間もない組織ですが、これからもどんどん新しい価値を生み出せるような取り組みを増やしていきたく、そのための仲間を探しています。この記事を見て興味を持たれた方は以下のポジションに応募ください!

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