「もともとは、超がつくほどの大手志向だったんです」
そう話すのは、ヒトツメ株式会社でキャリアアドバイザー(CA)として活躍する安井さん。ブライダル業界の最大手から、人材大手のマイナビ、そしてベンチャーのリアライブを経て、彼が最終的に選んだのは、まだ社員数名の「ヒトツメ」という環境でした。
なぜ、安定やブランドを捨ててまで、この場所を選んだのか。数々の「立ち上げ」を経験し、新卒紹介という領域に惹かれた安井さんに、その真意を伺いました。
安井 俊喜(やすい としき)|CA(キャリアアドバイザー)
大学卒業後、ブライダル関連会社に入社。新規成約率全国1位を獲得。その後、大手人材会社にてキャリアアドバイザーとして支社立ち上げの売上記録を更新、全社最優秀チーム賞を獲得。続いて別の人材会社にて大阪拠点の立ち上げから責任者として組織づくりに携わる。2025年、ヒトツメ株式会社に入社。国家資格キャリアコンサルタント保有。
始まりは「社長の熱意」。大手志向だった学生時代
── まずはファーストキャリアについて教えてください。就職活動当時は、どのような軸で動かれていたのでしょうか?
就活を始めるとなった際に有名な企業に入りたいという気持ちがあり、僕も食品メーカーや日清食品、森永乳業といった誰もが知るナショナルクライアントを中心に受けていました。
そんな中でブライダル業界を受けたのは、4歳のころ父親と死別し母子家庭で育った私が、父親の顔を見るとき結婚式の記録映像を見ていたことから、業界自体に良いイメージを持っていました。
本命は大手でしたが、興味がある業界として、最初は面接練習くらいの温度感で選考を受けていました。
── そこから、ブライダルに決めた理由は、何だったのですか?
他の大手メーカーからも内定をいただいていたのですが、選考が進むなかで、ブライダル業界への興味も増していきました。最後に迷って「社員の方に会いたい」と伝えたとき、唯一、社長自らが出てきて口説いてくださったのが最初の会社でした。
「一緒にこの業界を盛り上げよう」「婚礼を挙げない人たちにも価値を届けよう」という社長の熱い言葉に、他社にはない使命感を感じて入社を決めました。単に「仕事をする」だけでなく、「業界そのものを変えていく」という姿勢に惹かれたんだと思います。
「人生の1日」から「一生のキャリア」へ。人材業界への転身
── ブライダル業界ではどのような経験をされましたか?
新規営業をメインに担当し、成約率で全国1位も経験しました。数ある会場の中から「ここで挙げます」と言っていただける瞬間は、何にも代えがたい喜びでした。
結婚式は、数百万円単位の意思決定にもなるので、「これほど大きな意思決定を任せていただけるんだ」という重みを実感しました。この「人の大事な意思決定に伴走する」というやりがいは、今のCAの仕事にも色濃く繋がっています。
── そこから、なぜ人材業界へ転職を?
打ち合わせの中で、お客様の仕事の話にどんどん興味が湧いてしまったんです。冠婚葬祭の知識は深まるけれど、社会の仕組みについては何も知らないままキャリアを積むことに、危機感を覚えました。
もっと世の中を広く知りたい、そして人生の節目だけでなく「キャリア」という根幹に関わりたい。そう考えていた矢先、マイナビの京都支社立ち上げメンバーとして声をかけていただいたのが、人材業界への一歩目でした。
大手・ベンチャー、それぞれの環境で感じた「新卒支援」のジレンマ
── ブライダルから人材業界への転身。一見異なる業界ですが、親和性は感じていましたか?
非常に強く感じていました。ブライダルは「結婚式場」という有形商材を扱いながら、その本質は「人生の節目における意思決定の支援」です。人材CAも、扱うものが「キャリア」に変わるだけで、相手の過去と未来に深く入り込み、納得感のある決断を後押しする点は全く同じです。
特に新規接客でのヒアリング力や、お客様の潜在的なニーズを引き出すスキルは、CA業務でも大きな武器になりました。
── 2社目のマイナビ(大手)では、新卒CAとしてどのような面白さを感じていましたか?
ゼロから価値観を形にするプロセスの面白さです。中途採用はスキルや条件のマッチングが主軸になりますが、新卒は「そもそも自分は何がやりたいのか」という軸が定まっていないところから始まります。
真っ白な状態から一緒にキャリアを言語化し、可能性を広げていく。そのアドバイザーとしての役割に、ブライダル時代とはまた違う、深い社会貢献性を感じていました。
── 大手からの転職のきっかけは何だったのでしょう。
大手ならではの構造上の特徴がありました。当時は拠点ごとに支社が分かれていたため、基本的にはその支社が担当する地域の企業様への支援がメインになります。地域経済に貢献するという素晴らしい役割がある一方で、事業構造上、どうしても提案の幅に一定の枠組みが生まれるのは必然でした。
学生さんと向き合う中で、「この子の可能性はもっと別の場所にあるのではないか」と思っても、物理的な枠組みに阻まれるもどかしさがありました。もっとフラットに、学生さんのキャリアを最大化できる環境を求め、挑戦を決意しました。
── 3社目のリアライブでは、どのような変化がありましたか?
当時30名規模だったベンチャーへ飛び込み、支援の領域をグッと広げることができました。大手で感じていた分業制の壁がなく、一人のプレイヤーとしての裁量が圧倒的に増えたんです。
さらに、大阪拠点のCA責任者として売上管理やメンバー教育、マーケティングの仕組み作りまで、「事業を自分たちで創る」という感覚を味わえたのは格別な経験でした。オペレーションが未整備な場所に道を切り拓いていく楽しさは、ベンチャーならではですね。
しかし、コロナ禍という不可抗力で会社の方針が変わり、紹介事業が縮小することに……。その時、改めて自分に問い直したんです。「自分は、この新卒紹介という仕事を通じて、どんなインパクトを業界に与えたいのか」と。その答えを探す中で出会ったのが、ヒトツメでした。
なぜ、「ヒトツメ」なのか。ここであれば、理想のキャリアアドバイザーを追求できる
── ヒトツメへの入社の決め手は何だったのでしょうか?
代表・木山さんの圧倒的な熱量と、そのビジョンを具現化できる「ビジネスモデル」の秀逸さです。木山さんと話した際、単に一企業を大きくすることを超えて、「新卒紹介業界の負を解消し、構造そのものを変えていく」という気概を感じました。
それを支えているのが、自社完結せずパートナーエージェントを支援する独自のモデルです。業界全体を巻き込んでいくこの仕組みなら、私が理想としていた「市場への巨大なインパクト」が本当に実現できる。この場所なら、新卒紹介の新しいスタンダードを作れると確信したのが、最大の決め手でした。
── 実際にヒトツメに入社してみて、前職までと比較して働き方はどう変わりましたか?
学生さんの「キャリアの最大化」に対し、どこまでも純粋に向き合える環境になりました。
大手人材会社との違いは、エリアを問わず全国の求人を提案できること。そして他のベンチャー企業との違いは、扱う求人数が圧倒的に多いことです。既存で1000件以上の求人が存在、且つ、新規求人開拓にも投資をしており、月間で50~100件の新規求人が増えています。提案の幅に制限がなく、「この学生さんにとってのベストは何か」を考え抜いたとき、それを形にするための選択肢が無限に用意されています。
「選択肢がない」という言い訳ができない環境だからこそ、純粋にプロとしてのCAスキルが問われる。 自分の実力一つで学生さんの未来が広がる、この手応えこそが今の仕事の面白さですね。
エージェントが「尊敬される職業」になる未来を作る
── 今後挑戦したいことはありますか。
大きく2つあります。1つは、パートナーエージェントの方々の決定率を上げるためのコンサルティングです。ヒトツメには、蓄積された膨大なデータやKintoneを活用した管理体制、そして成功事例に基づく「事業アセット」が豊富にあります。
これらを武器に、提携先全体の質を底上げしたい。それが結果として、業界全体の信頼性を高めることに繋がると信じています。
もう1つは、「エージェントに相談するのが当たり前」という文化を作ることです。今、学生さんの中にはエージェントに対して不信感を持っている方も少なくありません。そのイメージを、誠実な支援によって払拭していきたいんです。
ヒトツメはまだ、誰もが知るような大手ブランドがあるわけではありません。だからこそ、私たち一人ひとりが「ヒトツメの顔」としてプロ意識を持ち、サービス品質を追求し続ける必要があります。
看板に頼れないからこそ、個人のクオリティが全て。誠実に向き合い、ヒトツメならではの体験を提供できれば、それは必ず口コミで広がっていきます。一人ひとりのクオリティの積み重ねこそが、私たちの「ブランド」になる。 そうやって業界のスタンダードを塗り替えていきたいですね。
── 最後に、これから一緒に働く仲間へメッセージをお願いします。
「CA(キャリアアドバイザー)職に少しでも興味がある方」に、ぜひ仲間になっていただきたいです!
今の時代、この仕事はフリーランスとして個人で稼ぐこともできます。でも、私はあえて「組織」でやる意味にこだわりたい。エージェント事業の真の価値を社会に届けるには、個の力だけでは限界があるからです。
私が大切にしているアフリカのことわざに、こんな言葉があります。
「早く行きたければ、一人で行け。遠くへ行きたければ、みんなで行け」
私たちは今、ヒトツメのCA組織立ち上げフェーズにいます。単に人材紹介をするだけでなく、組織文化そのものを自分たちの手で創り、より大きなインパクトを社会に与えたい。そんな「遠くの景色」を一緒に見に行ける仲間と、挑戦していきたいですね。
人材業界への興味はもちろん、「自分たちの組織を、自分たちの手で作りたい」という熱意のある方。ぜひ一度、カジュアルにお話ししましょう!