はじめに
こんにちは!いつもご覧いただきありがとうございます。
本記事では、3月25日に行われたGEOTRAの1年間の取り組みを紹介するセミナーの内容を紹介し、GEOTRAのこれからを展望します!
GEOTRAは、2022年5月に三井物産とKDDIのジョイントベンチャーとして発足以降、ひとりひとりの軌跡がわかる高粒度人流データを自治体様や企業様にご活用いただき、まちづくりや土木交通、観光、防災など社会課題解決に貢献してきました。
2023年度は、上記に加え、「人流シミュレーション・予測」や「人流データ分析基盤の海外展開」など、データ活用の領域を大きく拡張し、単なる人流データ分析にとどまらない新たな取り組みを開始しました。
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GEOTRA 事業概要
GEOTRAは、位置情報ビッグデータを活用するプロフェッショナルとして、お客様の事業課題の解決に一気通貫で貢献してきました。事業の内容として、独自の個人情報保護技術により、人々の動きや行動目的などが高粒度に可視化された人流データ、GEOTRA Activity Data(GAD)を提供しています。
更に人流データの提供に留まらず位置情報データ全般に関する利活用促進のための支援を行っています。
図1:GEOTRA事業概要、当社作成
GEOTRAは独自の人流データを用いて、様々な事業の支援を行ってきました。例えば、現状の人流を可視化されたデータを用いて分析することで都市の再開発や渋滞の解消、都市インフラの効率的な整備などまちづくりや交通、土木等の分野に貢献してきました。
データを用いて幅広く社会に貢献してきたGEOTRA、2023年度はどのような成長を遂げてきたのでしょうか?
図2:ユースケース例、当社作成
GEOTRA 2023年度の最新取り組み事例!
2023年度の新たな取り組みを、3つの観点で振り返ります。
それが以下の、1.予測モデルの構築・シミュレーション、2.データの拡張、3.海外展開です。それぞれについて簡単にご紹介します!
図3:2023年度の新たなユースケースや分析事例、当社作成
1. 予測モデルの構築・シミュレーション
位置情報×機械学習という領域は特に米国や中国で盛んに研究され、多くの論文が発表されています。今後、日本においても、位置情報×機械学習の領域が発展していくことが見込まれており、GEOTRAは同領域に注目しています。
GEOTRAでは、人流データと人々が訪れる街や場所の特徴の関係性を解き明かし、機械学習によってモデル化することで、まちづくりにおける人流予測につなげる取り組みを実施しています。
同取り組みにより、人々の行動や需要に基づいたまちづくりや社会インフラの設計・お客様の事業判断への活用が期待されます。
図4:予測モデル構築の仕組み、当社作成
GEOTRAのシミュレーションの取組の一例として挙げられるのが、橋梁喪失による交通流への影響に関するシミュレーションの事例です。
橋梁などの社会インフラの老朽化が進む日本において、限られた財源の中で、どのインフラを優先して補修するかは、まちづくりにおいて重要な判断となります。
人流データをもとに、ある橋梁が喪失した場合の街全体の交通流への影響をシミュレーションすることで、同橋梁喪失に伴う、社会インフラの重要度を評価し、データを用いて重要な意思決定を支援しています。
図5:橋梁喪失に関する取り組み事例、当社作成
2. データの拡張
お客様の分析プロジェクトを推進する中で、GEOTRAが主に活用する国内GPSデータでは、ご要望に応えきれない点もありました。
GEOTRAは、斯様なご要望に応えるべく、様々なデータパートナーと連携し、取り扱うデータを拡張しています。
例えば、昨今の訪日需要回復を受け、観光や都市計画などの領域で訪日外国人観光客(インバウンド)の動態に関する分析要望が増えてきています。
GEOTRAは、インバウンドデータを取り扱うデータプロバイダーと連携し、エリア毎の訪日外国人観光客の出身国や訪問目的などのデータを可視化・分析ができるようになりました。
図6:インバウンド分析手法、当社作成
また、まちづくりにおいて地下街の設計が重要となるケースも多く、GPSの測位誤差を用いて地上・地下を判定する取り組みも開始しています。
3. GEOTRA海外へ!
2023年度は、GEOTRAの国内で培った人流データ分析・基盤構築機能や、合成データ生成技術を海外に展開する取り組みも開始しています。
GEOTRAは、海外への技術提供を通じ、日本に留まらず、社会課題の解決に取り組んでいきます。
海外展開の第一号案件として、モンゴル国最大大手通信会社のMobicomと連携し、モンゴル国初となる人流データ分析基盤構築の実証を開始しています。
モンゴル中心部の人流の可視化を行い、首都ウランバートルの渋滞解消の取り組みやマーケティングの高度化に向けた支援を目指します。
図7:モンゴルにおける事業、当社作成
最後に
ここまでご覧いただきありがとうございました。
本記事では、GEOTRAが2023年度に新たに取り組んだことを、事業概要と具体的な事例を交えてご紹介しました。
GEOTRAは2024年5月2日で創業から2年を迎えました。
今まで培ってきたノウハウを通し、社会課題の解決のために、更なるデータの拡張とアイデアの提案を進めてまいります。
また、国内にとどまらず海外にもビジネスを展開し、世界的なトレンドに乗り遅れることなくデータの力で社会を前に進めてまいります。
今後ともGEOTRAをよろしくお願いいたします!
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