みなさんこんにちは。
愛知県豊田市で“とび職”をしている、株式会社SSです。
僕たちの夢は、建設業を次世代が憧れる仕事にすること。
そのために力を入れていることのひとつが、新入社員に対するとび職としての教育です。
仕事は先輩の背中を見ながら覚えて、 危険の多い現場でも経験の浅いままぶっつけ本番。
そんな大昔のとび職とは全然違う、と自信を持って言うことができます。
ただ現場に出て経験するだけでは身につきづらい、安全への理解、工事全体を見通す視点、関連職種との連携力。こういった力が備わった職人が増えれば、現場のあり方そのものが変わっていくはず。
だからこそSSは、新入社員が安心して学び、成長していける環境づくりに力を注いでいます。
教育に投資できれば、建設業の未来はもっと明るくなる。
それを実証していくことが、SSの挑戦です。
2022年、教育センターを開設し体系的な研修をスタート
きっかけになったのは、高卒の新卒採用をはじめたことです。
それまでも教育に力を入れてみたいと考えていましたが、若手を迎えるなら本格的にやってみようということに。
2020年から構想を進め、約2年の準備期間を経て教育センターをオープン。会社の資材置き場を改装し、実践に近い環境で学べる研修施設をつくりました。
2022年に入社した、1期生の新卒社員からこの教育プログラムを導入しています。
こうした取り組みが、「僕・私とび職としてもっと頑張りたい!」と新人たちが実感できるきっかけになっている――。
今はそんな手応えを感じはじめています。
何よりも大事な安全を確実に守れる
とび職は、基本的に高いところでの作業。
何がどのように危険なのか理解せずに現場に入ると、ケガや事故につながるケースも少なくありません。
そのため、研修でまず学ぶのが安全に対する意識。理由を説明するまでもなく「やるのが当たり前」なんです。
建設業のイメージを表す3Kのひとつに「危険」がありますが、どのような危険があるかを事前に学ぶことで、危ない状況を回避しやすくなります。
技能の習熟や多能工へのステップアップがやりがいにつながる
研修では足場の組み方に加えて、溶接、重量鳶、解体など関連職種についても体験して学びます。
足場はほかの工事を担当する職人が、作業しやすくするために組んでいくのがポイントです。関連職種を学ぶことでどんな足場であれば作業がしやすいか気づくことができ、それがいい仕事につながります。
そして、いろんな技術を持った「多能工」と呼ばれる人材になることも可能です。これにより、頼られることが増える、独立の道も見えるなどさらなるステップアップにつながります。
現場で丁寧な作業をして褒められたり、いろんな作業をまかされたりすれば、仕事に対する誇りややりがいが生まれるはずです。
他社より高価でも、評価してくれるお客様に選ばれる
そして当社は教育体制に投資している分、同業他社より単価を高く設定しています。
それでも僕たちを選んでくれるお客様は、きっと職人の教育や安全の大切さを理解してくださっている方たち。
このように僕らの想いに共感してくださるお客様をもっと増やすことが、今後の展望でもあります。
そうすれば業界そのものをより良い方向へ動かすという夢にも、一歩ずつ近づけると考えています。
これからのSSと教育センター
今後の教育センターは、SSの新人を育てるためだけの場所にとどまりません。
僕たちが目指すのは、建設業で働くすべての仲間が、誇りをもって働ける環境をつくること。
そのためにこれからは、建設業で働く人みんなが、SSの教育センターで技能を学べるようにする予定です。
2026年度から本格的に始動することになっていて、他建設会社や豊田市自治体にもご協力いただくことが決まっています。
内容の企画、集客の方法、運営の仕方などはまだまだこれから。
SSでは、教育センターをはじめ建設業の未来づくりに携われる管理部スタッフを募集しています。