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【役員紹介】誰よりも社員と組織の成長を考える取締役CTO衣笠嘉展が考えるこれからのエンジニア組織とは


【プロフィール】新卒でヤフー株式会社に入社。その後、上場前のグリー株式会社に転職し、新規事業のメインエンジニア、インフラエンジニアとして1万台のサーバを超える大規模インフラの設計・運用、シニアエンジニアとしてチームマネジメントを行う。その後、スタートアップのCTO、起業を経て、2023年に取締役CTOとしてハイブリッドテクノロジーズにジョイン。

今回は取締役CTOの衣笠嘉展さんにお話を伺いしました!


ーなぜハイブリッドテクノロジーズにジョインすることに決めたのですか?

正直に言って、特に深い理由はありません。前職のネクストビート時代、当社に開発を依頼していた関係でした。当社のハノイの開発拠点、第2号案件で長い付き合いがあります。当時はベトナムへの出張が多かったため、親しい関係を築くことができました。また、ベトナム人幹部から経営の相談を受けたり、お酒を飲みながら語り合ったりしていました。

ー CTOに就任されて、最初に取り組まれている課題はどういったものですか?

元々、社外取締役を約2年半やっており、その前はクライアントとしてずっと関わってきていたので、ベトナム開発拠点の生産性、取り組み方などのイメージは変わりませんでした。

ただ、気になることもあります。正直言って、もう少し熱量が欲しいと思っています。オフィスは大体19時台には誰もいなくなるのです。(笑)

時間が長いことが必ずしもいいわけではないですが、がむしゃら感が足らないように感じました。そこで、どうしたらみんなの熱量が上がり、より成長できる機会を創出できるかを考えました。今までコロナの流れから、リモートワークが浸透していたのですが、私はFace to Faceのコミュニケーションが重要だと思うのですよね。

ー具体的にFace to Faceの重要性をどのようにお考えでしょうか?

現在、コーポレートカルチャー委員会というものが社内で発足しています。これはクレドを基に会社のフィロソフィーを浸透させるにはどうするべきか等を様々な側面で検討しています。評価にクレドの体現を取り入れたらどうか、という話しが出た際に、私はリモートだとどうやって評価するの?と思いました。出社して、新人や後輩などに手助けをし、影響を与えられる人になってほしいですし、そういう組織こそが成長するのだと思います。

ーリモートワークから出社の推奨について、社内の反発などはありませんでしたか?

そうですね。私は嫌われていると思います。(笑)

ただ、社員と会社の成長を考える気持ちは誰にも負けないと自負しており、立場上、多少嫌われることは覚悟をしています。そして、今当社は変化が求められている時だと思っています。私の今までの経験上、従業員が100名→200~300名規模になるためには、みんなが同じ方向を向いている必要があると思います。

ー開発メンバーとのコミュニケーションについて、どのようなアプローチを取っていますか?

開発メンバーとのコミュニケーションは非常に重要だと考えています。私はビジョンやクレドを共有し、一人一人のメンバーを評価することを大切にしています。また、コーポレートカルチャー委員会では、各部署のメンバーにアンケートやワークショップを開催し、社員の本音や現状について意見を吸い上げるようにしています。

── エンジニアとして大切にしていることは何ですか?

「一生現場」という意識をみんなに持ってほしいと思っています。中にはマネージャーになったら会議に出るだけ、などイメージされている方もいるかもしれませんが、管理者になっても現場が炎上していたら率先して助けに入ることが重要だと思います。

また、新卒や経験が浅い方には成長の機会を与えることを大切にしています。最初は研修期間で学んでもらいますが、1年後くらいには一人前に働けるようになりますので、個人にとっては成長機会を得られ、会社にとっては事業成長に繋がります。

現在、当社には新卒はいませんが、今後は新卒採用にも注力したいと思っています。新卒は真っ白なため、最初の会社のカルチャーや風土が母体になります。また、会社の風土を広めてくれる重要な役割を果たしてくれるので、会社の発展には新卒は欠かせない存在だと考えています。

ーハイブリッドテクノロジーズの開発組織の強みは何だと思いますか?

やはり優秀なベトナム人ブリッジエンジニアがいることだと思います。国費留学生など日本語が堪能に話せ、高い技術力を持ったメンバーがお客様先に常駐してくれているのは強みだと思います。逆にプロジェクトマネジメント、品質管理等は、まだまだ改善していく必要があると考えています。その他にも、AI技術などに関しては深い知見を持ったメンバーがいないため、業務委託やコンサルに頼っています。今後はAI等の専門スキルをもったメンバーにもジョインしてほしいですね!

ーエンジニアの転職市場では、受託開発より自社サービス事業を展開している会社が人気があるようですが、ハイブリッドテクノロジーズでも今後は自社サービスを始める予定などありますか?

将来、自社サービスをやりたいと考えています。ただ今はまだタイミングではないと思っています。私は当社で働くやり甲斐の1つとして、他社の資本で新規事業を創る機会に多く恵まれていることだ思います。他の開発会社だとビジネス企画が既に決まって、開発のみ請けることが多いと思いますが、当社ではビジネス企画からお客様と一緒に伴走することが醍醐味です。

ー最後に、これまで衣笠さんのお話を伺って、「成長」という言葉が多く聞かれましたが、成長に拘る理由をお聞かせください。

これまでの私の経験ですと、開発組織は20名くらいまではテックで引っ張れてきました。しかし、それ以上になると限界があり、自分と同じ考え方をする分身を置くことで考えを浸透させ、事業を成長させる必要があると考えています。自分のスキルの成長だけではなく、組織の成長を考えることができる開発組織でありたいですね!

ー本日は素敵なお話ありがとうございました!

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