ブルーモ証券では、なぜ選考課題をお願いするのか
ブルーモ証券 人事の吉原です。
ブルーモ証券では、一部の職種の選考で、コーディング課題や実務に近いテーマへの回答、ポートフォリオなどの提出をお願いしています。
形式は職種によって異なります。
エンジニアにはコーディング課題、デザイナーにはポートフォリオ、ビジネス・金融専門職には実務に近いテーマの課題、といった形です。
新たに作成いただく課題と既存のポートフォリオは性質が異なりますが、弊社では便宜上、まとめて「選考課題」と呼びます。
この記事では、弊社が選考課題を設けている理由と、課題をお願いする側として大切にしていることをお伝えします。
面接だけでは見えにくい「仕事の進め方」を知りたい
選考課題を通じて何を知りたいのかをご説明します。
一般的に採用面接では、候補者の皆さまの経験や実績をもとに、専門性やスキル、課題解決の進め方、転職で実現したいことなどを確認します。過去の仕事でどのように考え、行動したかも伺います。いずれも、ご用意するポジションや入社後の活躍を考えるうえで欠かせない情報です。
しかし、面接で伺えるのは、これまでの経験を言葉で振り返っていただいた内容が中心です。実際に曖昧な問いを解決しようとするときに、どこから考え始め、何を調べ、どうやって具体化するのか。限られた時間の会話だけでは、そこまで見えにくいことがあります。
そこで、応募いただいた職種の仕事に近いテーマに取り組んでいただこうと考えています。私たちが見たいのは、整った答えではありません。たとえば、次のような点です。
- 問いをどのように捉え、どんな前提を置いたか
- 顧客への価値と、技術・業務上の制約をどう両立させたか
- 限られた時間の中で、何を優先したか
- 判断の根拠やトレードオフを、自分の言葉で説明できるか
- 分からないことを、どのように調べたり質問したりしたか
ブルーモ証券では、証券会社として守るべき品質や規律と、スタートアップとして前に進む速さの両方が求められます。顧客に届けたい価値と、技術・業務上の制約がぶつかる場面もあります。正解の決まっていない問いにどう向き合うかを知ることは、入社後の仕事をお互いに具体的に想像するうえで大切だと考えています。
昨今の研究から採用担当として思うこと
選考課題のように、実際の職務に近い作業を通じて適性を見る方法は「ワークサンプル」と呼ばれ、人材選考で長く使われてきました。ただし、将来の活躍を完全に予測できる選考手法ではありません。課題は有用な判断材料になり得ますが、それだけで人を正確に見極められるわけではないと我々は考えています。
選考全体の中で、課題をどう位置づけているか
選考課題は、実際に合否に関わる判断材料の一部です。
提出内容によっては、次の面接に進んでいただけないこともあります。
一方で、提出物だけで、その方のすべてが分かるとも考えていません。応募書類やこれまでの実績、面接での対話など、複数の情報とあわせて判断します。
課題を絶対的な基準にするのでもなく、実際の職務に近い一つの判断材料として丁寧に扱う。これが、選考全体における選考課題の位置づけです。
提出物そのものより、その後の対話を大切にする

前のセクションでお伝えしたとおり、提出内容そのものも合否に関わる大切な判断材料です。そのうえで私たちは、提出物だけで判断するのではなく、その後の対話も大切にしています。その背景には、ブルーモ証券が目指す働き方もあります。
ブルーモ証券は「AIネイティブな証券会社」を目指しています。エンジニアリングに限らず、リサーチや資料作成、業務設計、オペレーションなど、さまざまな仕事で生成AIを積極的に取り入れています。AIを特別な道具として扱うのではなく、日々の仕事をより速く、よりよく進めるために使う会社でありたいと考えているからです。
生成AIを使えば、一定水準の文章やコードを短時間でつくれるようになりました。実務でAIを使う以上、選考だけをAIのない前提で行うのは、実際の働き方と一致しません。
一方で、完成した提出物だけを見て、その方が何を考え、どこを自分で判断したのかを推測することも難しくなっています。
そのため、一部の課題では、生成AIを使った場合にどのように活用したかを記載いただいています。その後の選考では、設計の意図や判断理由を伺うことがあります。
私たちが知りたいのは、AIを使ったか、使わなかったかという二択ではありません。どの場面で使い、出力のどこを疑い、何を確かめ、どこを直したのか。AIによって仕事を前に進めながら、最後は自分の判断として説明できるか。そのプロセスを、提出後の会話を通じて確認します。
AIの出力をそのまま正解とせず、人が確認し、責任を持つことまでを含めて、AIを使いこなす力だと考えています。
課題は、候補者の皆さまにブルーモ証券を知っていただく機会にも繋がる
ここまでは、会社が課題を通じて何を確認するかを中心にお話ししてきました。
しかし、選考は会社が候補者の方を一方的に評価する場ではありません。
課題に触れると、その職種で扱う問いや、仕事に含まれる曖昧さが少し見えてきます。提出後のやり取りからは、私たちが何を大切にし、どのように意見を交わすのかも候補者の皆さまに感じていただけると思います。
テーマを面白いと思えるか。求められる品質と速さに納得できるか。
逆に「自分がやりたい仕事とは少し違う」と気づくこともあるでしょう。それも、入社後のミスマッチを避けるための大切な判断です。
候補者の皆さまにも、私たちを見て、疑問を投げかけ、入社するかどうかを判断していただきたいーー。選考課題は、そのための材料でもあります。
時間をいただくからこそ、お願いする側に責任がある
選考課題が、弊社にだけ都合のよい仕組みになってはいけません。
課題に取り組んでいただく時間は、候補者の皆さまのものです。
目的が分からない、想定以上に時間がかかる、質問しにくい。そのような選考では、皆さまとの信頼を構築することはできません。
ブルーモ証券では、少なくとも次の点を大切にします。
①仕事とのつながりを明確にする
仕事と関係の薄いクイズではなく、入社後に必要となる考え方やスキルに近いテーマを扱います。何のための課題なのかも、事前に分かる形でお伝えします。
②完璧な答えを求めない
一部の職種では、業務における"最初のアイデア"として取り組んでいただくことを前提に、完璧・精緻である必要はないと明記しています。
置いた前提や、時間の都合で検討しなかったことも、会話の材料になります。
③事情があれば相談できるようにする
一部の課題では、1週間程度を提出の目安としています。
ただ、仕事、育児や介護、体調、他社選考など、状況は一人ひとり違います。
期限や取り組み方に不安がある場合は、採用担当にご相談ください。
④選考以外の仕事を無償でお願いしない
選考課題は、実際の実業務を代行していただくためのものではありません。
提出いただいた成果物を事業の成果物として転用しないことは、課題をお願いする側が守るべき前提です。
選考課題そのものも、見直し続けます
ここまでお伝えした考え方も、課題を一度つくれば実現できるものではありません。
課題が実際の仕事に近いか。必要以上に時間をいただいていないか。評価者によって判断がぶれていないか。AIが身近になった今も、同じ問い方でよいのか。定期的な見直しが必要です。
ブルーモ証券でも、提出物だけでは見えにくくなった部分を、提出後の対話でどのように確認するかを検討しています。十分な判断材料がある場合には、不要な選考ステップを増やさないことも大切にします。
選考課題について疑問や不安があれば、遠慮なく採用担当にお尋ねください。「なぜこの課題をお願いするのか」に答えることも、採用する側の役割です。
選考を通じて、私たちが皆さまの仕事の進め方を知り、皆さまにもブルーモ証券の仕事や考え方を知っていただくーー。選考課題を、そのための時間にしていきたいと思います。
皆さまにとって納得のいく前向きな環境を提供できるよう努めてまいります。
ブルーモ証券では各職種を積極採用しています。
ぜひご応募ください。
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