「IMD Allianceレストラン事業部の魅力を探る」、第6弾は、福岡市南区長丘にある【セントラルキッチン】へお邪魔しました!
このセントラルキッチンでは、IMDグループ各レストランの味をお弁当にし、心を込めてお届けする「博多ぐるめ便」というサービスを提供しています。
場所はIMD Allianceのグループ会社であるIMDLABOオフィスの中です。早速行ってみましょう!
一階のインターホンから扉を開けていただき、目の前の階段を昇るとする分厚い透明のカーテンが。はじめ見た時は何かの実験場かと思うくらいの衛生管理。
中に入ると、事務所のすぐ真横に調理場が!
透明のカーテンで仕切られてはいるものの、こんな形であるとは…。
今回話を聞かせてくださったのは、副調理長の寺田さん。
「ちょっと待っててくださいね!」
お仕事姿で慌てて出てきてくださいました。
今回のセントラルキッチン、今までの飲食店とは違い、キッチン、お料理の配送、として機能している部門ということで、何を聞いたらいいのかすごく悩んだのですが…。
早速いつもとは違う感じで質問させていただきました!
『セントラルキッチン立ち上げ当初のお話を聞かせてください。』
「最初は、もうとりあえず、“やってみよう”といいうところから始まって、今ここまで規模が大きくなったって感じですね。」
「きちんとしたお弁当というか、一つ上のランクのお弁当、がコンセプトになっています。」
2種類の幕の内弁当や、季節のお弁当など、普段はあまり手に取らないようなちょっと豪華なお弁当。
これらを一つ一つ丁寧に作り、お客様の元へお届けするのがセントラルキッチンのシステム。
でも豪華なお弁当ってなかなか食べる機会がないですよね…。(私だけですか?笑)
そこで、お客様についても聞いてみました。
「基本的には企業様が会議の休憩時に召し上がるお弁当として一気にご注文してくださったり、お祝い事などの時にお家までお届けしたり、ですね。」
確かに、会議でこんなお弁当が出てきたらとっても嬉しい…。
誰かをおもてなし、接待する時は、どうせなら、良いお弁当、美味しいお弁当でおもてなししたいという思いからでしょうか。
「うちはすごく、リピーター率が高いです。」
それだけこのセントラルキッチンのお弁当は評価されているということですね。
おもてなしにもぴったりなお弁当。
お弁当のこだわりについても聞いてみました。
「やっぱり、一つ一つ丁寧に、手作りでつくっているところですかね。」
セントラルキッチンでは、使用している出汁も、自家製のものを使っているのだとか。
「あと、お弁当の全部の形を、しっかりそろえることと、衛生面を徹底することは欠かせないですね。」
1日でたくさんの注文が入るお弁当。
味はもちろんですが、見た目も全部同じに美しく。
「お弁当を開けた時、感動してもらえるようにって思ってます。」
お弁当って、開ける前、何だかワクワクしますよね。
何が入ってるんだろう、今日は何かな、好きなものが入っているといいな。
そんなワクワクの気持ちで開けたお弁当がとっても素敵な盛り付けだったら。
それはそれは!嬉しいですよね!
お客様と面と向かって接客ができない分、このキッチンからお弁当に感動を添えてお届けする。
顔が見えなくとも、気持ちを込めて作ったお弁当はちゃんと、伝わりますよね。
リピーター率が高いと言うのも納得です。
そして、大事なのが、衛生面の徹底。
このセントラルキッチン、事務所とキッチンが、同じ空間にありつつもカーテンで完全に隔離されています。
従業員の皆さんは、白のキャップに手袋、エプロン。
また、料理を作る人、電話で注文を受ける人、お弁当を配達する人、と役割が分担されているのだとか。
こうすることで、衛生面も徹底しながら集中してお弁当が作れますよね。
1日に、たくさんのお弁当を、全て手作りで、同じように美味しく美しく、大切に作り上げるって、とても神経の使うお仕事…。
そんなお弁当のメニューについて聞いてみました。
「うちは、いろいろなお店のオススメのお弁当と、うち自身のお弁当を取り扱ってます。」
博多廊、ブッチャー、星期菜、白金茶房、赤坂茶房、鮨麻生。
IMD Allianceのこれらすべての店の料理をお弁当として作っているのだとか。
実際に足を運ぶことのできない店の料理も、お弁当として味わえる。
面白いシステムですね。
それにしても、全ジャンル、本当にバラバラ!
これらを、全て手作りで、衛生面を徹底し、見た目の美しさまで揃える。
こんなにたくさんあるにもかかわらず、お弁当によってお弁当箱の質や形もこだわって変えているとのことです。
本当に大変な作業ですね…。
実は寺田さん、20代の頃から料理の仕事を始め、ホテルやビストロなど様々なジャンルのお料理に携わってきたとのことです。
だからこそできるお仕事でもあるのかもしれないですね。
「各店舗の名前を背負うことになりますからね、責任重大です。」
セントラルキッチンのお弁当を通して、店を知ってもらうことにつながるかもしれない。
このお弁当で他の店が評価されることもあるということですよね。
セントラルキッチン自身のお弁当について聞いてみました。
「季節ごとにメニューを変えていることと、やっぱりさっき言った自家製のだし、ですかね。」
セントラルキッチンの五味㐂楽(ごみきらく)。
特上幕の内弁当から、冬の幕の内弁当、洋風幕の内弁当まで。
自家製の出汁を使い、季節ごとの料理をお弁当にしているそうです。
「五味五色五法にちなんで五味㐂楽なんですよ。」
五味五色五法。
『甘、酸、辛、苦、かん(塩辛い)』の五味。
『青、赤、黄、白、黒』の五色。
そして、『生、煮る、焼く、揚げる、蒸す』の五法。
見た目も、味も、栄養面も、バランスのとれた健康的な食事の基礎として古くから実践されてきた五味五色五法。
これを実践することで自然と健康的になれる、元気になれる。
セントラルキッチンではこの五味五色五法を意識することで、より素敵なお弁当をお届けしているそうです。
お弁当、思っていた何倍も、奥が深いです。
『メニューを作る際に意識していることなどってありますか?』
「んーと、ですねえ。」
寺田さん、先程からずっと、私の質問に一つ一つ、言葉を選びながら、真剣に丁寧に答えてくださいます。(嬉しい笑)
「でもやっぱり、お弁当として、冷えても美味しいもの、っていうのが大前提にありますね。」
確かに、配達のお弁当はできたてでは食べることができないですよね。
それをいかに、美味しく、食べてもらえるか。喜んでもらえるか。
これがお弁当を作る上で欠かせないこと。
飲食店とはまた違う、難しさ、深さを感じます。
そしてメニュー、従業員の皆さんと一緒に考えているのだとか!
これがいいんじゃない?ああしよう、こうしよう。
意見を出し合いながらお弁当を完成させているそうです。
「チームワークですね、ほんと。」
お弁当の発案、注文、調理、盛り付け、配送。
それぞれが役割を果たしチームワークで働いている、とのこと。
調理をするだけでなく、その料理を丁寧に同じように盛り付けるのも、お弁当においてはすっごく大切なことですよね。
また、お弁当を作った後の、配送も大事だそうで。
たしかに、お客様と直接話すことができるのも配送の人だけですね。
「みんなそのへんも分かってくれてると思います。」
心を込めて丁寧に作ったお弁当を、そのまま届けられるように。丁寧に。
本当にチームワークですね。
『従業員は、どれくらいの年齢の方がいるんですか?』
「いろいろです。主婦の方が多いけど若い子もいるし。」
だからこそそれぞれの年代の人とうまくコミュニケーションをとれるように意識しているといいます。
副料理長として従業員同士をつなぐ、役割なんですね。
寺田さん、お話ししているだけでも伝わってくるんですけど、すっごい優しくて真面目な方。
きっとその人柄が伝わっているんだろうなあって思いました。
今後のことも聞いてみました。
「実は4月に新しいお店を出すんですよ。」
なんと!!
様々な種類のお弁当屋さんが空港にオープンするそうで!
飛行機の中でも福岡のお店の味を楽しめるということですね!!
「だから、やっぱり、一緒に作り上げていける人が今必要です。」
IMD Allianceの新しい挑戦に、一緒に挑んでくれる人。
元気さえあれば、どんな方でも大丈夫、と寺田さんは話してくださいました。
寺田さん自身のその優しさや、受け入れてくれる姿勢がまた、セントラルキッチンをより魅力的にしているんだろうなあと感じました。
長くなりましたが、今回お伺いしたセントラルキッチン。
顔が見えない分、心を込めて作るお弁当。
一人一人がその大切さを理解し、チームワークで働く職場。
そうしてできたお弁当で誰かが、誰かにおもてなしをする、お祝いをする。
話を聞かせていただいただけじゃ、まだまだわからないような魅力がたっくさん詰まっているお仕事だなと感じました。