櫻井けにい|地域と福祉をデザインする|福祉×エンタメ×タマネギ|note
長野県佐久市で(株)さくら福祉会の代表をしています。「福祉」×「エンタメ」で地域を面白くするHappy Factory構想を実践中。 日々の経営の気づきや、タマネギを愛でる物語、創作物語群『さくらユニバース』を毎日更新しています。「つながって、ひろがる」世界へようこそ。
https://note.com/sakusakura_saku
こんにちは、株式会社さくら福祉会代表のけにい(櫻井)です。今回は、前回お伝えしました、「さくらユニバース」の世界から、「陽菜の物語」をご紹介します。陽菜はわが「さくらユニバース」で一番最初に誕生したキャラクターです。海辺の町で育ち、シンガーソングライターを夢見る、ちょっぴり内気な大学生、「陽菜」。彼女が僕たちの「ジョブテラス山の畑」と出会い、新しい一歩を踏み出すまでの物語。今日は、その第二話をお届けします。
【陽菜の物語② ~私の「立つ瀬」は、どこにある?~】
東京のキャンパスに、秋風が吹き始めた頃。
陽菜は、言いようのない焦りと、そして、取り残されていくような寂しさを感じていた。大学3年の秋。
周りの友人たちは、まるで号砲を聞いたランナーのように、一斉に未来へと走り出していた。カフェテリアに集まれば、話題はいつも、エントリーシートの書き方や、業界研究、そして「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」について。
「私、コンサル業界に絞っててさ」
「ガクチカ、サークルの副代表だったことじゃ弱いかな…」
みんな、すごいな。
陽菜は、笑顔で相槌を打ちながらも、心の中では、分厚いガラスの壁を感じていた。
みんなが見ている未来と、自分がぼんやりと描いている未来。その間には、あまりにも大きな距離があるような気がした。
「本当に、これが私のやりたいことなのかな…?」
その夜、陽菜は自分の部屋で、久しぶりに、あのちょっぴり変わった福祉事業所のnoteを開いていた。
株式会社さくら福祉会。代表、櫻井健太郎。
スクロールする指が、ある記事の前で、ぴたりと止まる。
『なぜ、人は働くんだろう? ~僕の原点と、「立つ瀬」の話~』
そうだ、「立つ瀬」だ。
陽菜は、その言葉に、再び心を鷲掴みにされた。
『「働けない」ことで立つ瀬がない、ってこれはほんとキツイと思う。』
『この「立つ瀬がない」状況にならないようにするには、「立つ瀬」を作らなきゃいけない、と思うんだよね。』
けにいさんの、不器用で、でも真っ直ぐな言葉が、陽菜の心に蘇る。
(私の歌も、誰かの「立つ瀬」になれるだろうか…?)
「頑張れ」と励ますだけじゃない。
ただ、その人が、その人らしく立っていられる、小さな、でも温かい場所。
そんな歌を、私は、歌いたいんじゃないか。
陽菜は、震える手で「株式会社さくら福祉会」のホームページを開いた。
スクロールしていくと、ページの片隅に、小さなバナーが貼られていた。
『未来をデザインする、福祉プロデューサー募集!まずはインターンから、私たちの畑を覗いてみませんか?』
畑…。
陽菜の頭の中に、noteに載っていた、緑豊かな風景と、そこで働く人々の、飾らない笑顔が浮かんだ。
「…行ってみよう。」
声は、自然と漏れていた。
そうだ、行ってみよう。
私が探し続けている、歌の答えを。
そして、私の「立つ瀬」が、どこにあるのかを、探しに。
友人たちの「え、福祉?」「ていうか、佐久ってどこ?」という、心配そうな声を背中に受けながら、陽菜は、自分の心を信じて、一通のメールを、静かに送った。
それは、彼女の人生のコンパスが、新しい方角を指し示した、確かな瞬間だった。
※続きは、よかったら、代表「けにい」のnoteで読むことができます。よかったら覗いてみてください!