ここにいる理由と青山(表参道)の変遷
こんにちは。グラスルーツ小野です。
渋谷区笹塚で創業したグラスルーツは、創業の翌年からこの界隈(青山・表参道界隈)に事務所を設け、移転は何度かしてきましたが、以後ずっと南青山か北青山に事務所を構えています。今さらながらに、その理由は何だろう? この機会に振り返ってみました。
ま、ぶっちゃけシャチョーであるオノの価値観なのだと思います。ですが、結局それが何かってことですね。考えてみましたよ!
随分昔になりますが、私の社会人1年目の働き場所は丸の内(住所は大手町だったかも)でした。石油元売の本社に勤めるOL(もはや死語ですね〜)で、専務の秘書。ありがたいことに、ここで社会のヒエラルキーというものを学ばせていただいたわけですが、同時に丸の内的な世界は自分には合わないなと気付きもしました。学生の頃からクリエイティブなことが好きだったので、カミシモを着たような、上の人たちの顔色を伺うような抑圧された世界には違和感がありました。
あ、でも、こう書いてしまうと、全否定っぽいですね。そんなことはありません。今でも秘書室の上司・同僚とは定期的にお会いしています。つまり、私の職場がどうだったかとか、仲間がどうだったかではなく、社会という視点で総じて見た時に、自分は大企業に合っていないと感じたわけです。
で、話を戻して、なぜずっと青山なのか?
そんな私が会社を始めた。なぜか笹塚後はずっと青山。うー なぜだろう? 結構難しいのですが、こんな答えになるのかな? 青山には、自由と、プロフェッショナルな自制の精神がある(いや、ありそう)と、勝手に私が思い込んでいて、その空気が好きだから(笑) 自由と自制って正反対のものですが、同時に成立するものだと私は思っています。(あー これ、もっと語りたいが、今回はここまにしておきますね〜)
で、自由と、プロフェッショナルな自制がある街は、きっと他にもあると思います。
六本木だって、恵比寿だって、原宿だって、代官山だって、広尾だってそう。
でも、地下鉄が3本走っているのはそうそうない。
しかも、表通りから一歩中に入った時の青山の街並み。好きなんですよね。青山って人が住んでいるんですよ。だから、丸の内とか、渋谷中心部とは風景が違います。自由と、プロフェッショナルな自制の精神があるので、それなりにテンションは高いのですが、人が住んでいるから高すぎることがない。その抑制された感じが青山のいいところですね〜
あ、そんな訳で、「青山の女社長」と名乗りたくて、ここにいるわけではありませんよ〜 そこ、重要です。押さえておいてくださいね(笑)
この界隈で30年以上やっていると、飲食店の撤退の早さに驚くと同時に、ずっと同じ頃から営業している店のサバイバル力のすごさをあらためて感じます。同じ頃から、一緒に歩んできた店で、今もあるのが「青山ぼこい」「ふーみん」「sam’s」「カフェ レ ジュ グルニエ」(他にも多少あるけど、多くない)。かなり長く存続していて、なじみにしていただき、今はもうないけれど良い店だったと思うのが、「元」「春日屋」「もくち」(神宮前にはあるけど)。いえ、数え切れないほど良いお店があって、讃え切れませんね。お蕎麦屋の「春日屋」の女将さん。お元気でいますように!