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株式会社セブンデックスにてマネージャーをしている岩本です。
現在、「GOALS」という転職支援サービスの運営をしています。
GOALSでは、日々多くの求職者様からご相談をいただきながら次なる挑戦の一手のご支援をしています。
私自身、10年以上人材業界に関わりながら、日々挑戦する人を少しでも増やしたいという思いで働いています。
ここ最近仕事の場以外でもよく相談をもらうことが多い、「将来何がやりたいのかわからない」をテーマに自分なりの考えを書きました。
志望校を決める時、就職先を決める時、転職先を決める時、社会に出てもずっと聞かれる将来やりたいことについて(以下Will)の質問。幼少期はあんなに夢を語れていたのに、いざ社会に出ると何をやりたいのかわからなくなってくるものです。
人は自分が持っていないものを持つ人に憧れるものです。そのため、明確なWillを語れる人に憧れ、やりたいことを探し求めてキャリア迷子になってしまうケースはよく耳にします。
多分に漏れず私も以前はやりたいことを探し続けるキャリア迷子でした。
本noteは私の経験談をベースにやりたいことが明確になく、それ故にキャリアにモヤモヤする期間を過ごしているor過ごしてきた方向けに書きました。
私がどのような考え方で乗り越えてきたのかも書いていますので、今後のキャリア選択の参考になれれば幸いです。
目次
- そもそもWillを明確に持って仕事をしている人はそこまでいるのか
- 社会に出た瞬間「やりたいことはなに?」と聞かれる理不尽さ
- 互いに下駄を履き、臨む採用面接
- 上司との1on1でも問われるWill
- 一旦Will探しを辞めて、目の前の業務と成果にこだわる
- Willの解像度は経験や環境によって上がる
- Mustは唯一の変数
- 補足
- Willを口にすることで周囲が支援してくれる
- フェーズごとに整理しながら、柔軟に変えていく
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そもそもWillを明確に持って仕事をしている人はそこまでいるのか
これは私の肌感ですが日本人のほとんどの人は仕事において明確なWill(やりたいこと)を持って働いている人はあまり多くないと思っています。実際に90%以上の働く人が明確な目標ややりたいことは見つけれていない、もしくはないというデータがあるぐらいです。色々な背景があると思いますが、その一つは日本の教育環境にもあるのかなと思っています。画一的なものであり、自発性をあまり重視せず、出る杭は打たれる環境であることが多い。社会性を身に着けていく過程でほとんどの人は他人に合わせながら過ごしていくケースがほとんどでしょう。私自身も将来のことについて発言を求められる場面では「本当にやりたいかどうか問われるとわからないが、恐らくこう言っておいた方が都合がいい」という基準で話していたように思います。
社会に出た瞬間「やりたいことはなに?」と聞かれる理不尽さ
大学では高等学校と違い自分が学びたいことを必修科目を除き、必要な授業を選択していくシステムに変わります。このタイミングで、就職のことを一度真面目に考えながら、必要な授業を選んでいく人も多いかもしれません。ちなみに私は何も考えず単位取得しやすいコマを片っ端から選びました(笑)
その後、ある教授との出会いによって環境が変わる訳ですが、学生時代に「将来やりたいことは何?」と聞かれた時はNewsPicksやセミナーで夢を語る起業家に憧れ、自分に刺さった言葉を借りながら将来を語っていました。
そして就活が始まります。
互いに下駄を履き、臨む採用面接
就活では自分のやりたいことをそのまま伝えたり、やりたいことがないと伝えてしまうと「いやいや、新卒ですぐにそれは任せられないよ」「やりたいことぐらい考えてみてよ」となってしまうため、ここでも都合のいい言葉を用意して採用面接に臨むことになります。
ここ最近では企業側も学生採用をすることに必死なため、あることないことを過大に伝え期待値調整が上手くいかず、新卒が早期退職するという事象をよく目にします。第二新卒の転職相談を日々受けている中で、恐らく1位,2位を争うのが「仕事が面白くない、思っていたのと違う」です。
結局のところ、企業側も学生側もやりたいことや提供できるものは変わること、ないことを前提に双方フラットにすり合わせる必要があると思っています。私自身も入社後ミスマッチによって、新卒1年目は辛酸を嘗めました。
上司との1on1でも問われるWill
外部環境の変化によって、自発的なキャリア自律を促進するような人事制度に移行している企業も増えてきています。そのため、入社後も上司との1on1
や評価面談では「やりたいこと」のアウトプットを求められます。管理職として新卒/中途メンバーのマネジメントも経験をしましたが、はっきりとやりたいことがあるメンバーはそこまで多くなかったように思います。(もちろん言語化できるように支援はしていましたが)
私自身といえばここでも変わらず、上司の都合の良いような発言をしていました。
一旦Will探しを辞めて、目の前の業務と成果にこだわる
ずっと他人軸でWillを語ってきた私は明確なWillがある人に憧れ続け、もやもやループにしばらく入っていました。仕事にも集中できずモチベーションも上がりません。そのため当然成果もでません。
そこで私は今までとは逆のことをしようと思い、やりたいこと探しを一旦捨て、悩む暇がないぐらい働き、目の前の業務と向き合い、成果を出すことにこだわることにしました。
そうすると不思議と見えてくるものがありました。「もっとこんな世の中になればいいのにな」「この課題なんで解決されていないのかな」と今までなかったような考えや想いが湧いてくるようになりました。この時に初めて借り物ではなく、自分のやりたいことがぼんやりと見えてきた感覚でした。
Willの解像度は経験や環境によって上がる
上記経験を体系立てて考えてみました。
リクルートさんでお馴染みのWill - Can - Mustのフレームでは仕事にやりがいを持てている状態を図1としています。
図1:Will-Can-Mustのフレーム
Mustは唯一の変数
働く業務環境/裁量は自らの意思によって大きくも小さくもできる唯一の変数です。Mustが大きい環境で経験を積み成果を出せば、Canも自然と大きくなり振り返ってみると色々なスキルや身についているでしょう。逆に挑戦せず、小さいMustの環境で働いていてもCanは大きくなりません。(図2参照)
私はこれを「キャリアで適切なリスクを取る」と求職者の方にお伝えをしていますが、全ての人の平等に与えられているものが時間であるのであれば、その時間をどこに投資をするかはその人次第です。スキルや経験という市場価値=年収に直結する部分を大きくしたいのであれば、リスクを取らないとリターンを得ることはできません。
図2:Mustは唯一の変数
MustやCanの輪がどんどんと大きくなれば、Willの輪が小さくてもやがて重なる部分が見えてきます。その状態がぼんやりとやりたいことが見えてきている状態です。(図3参照)
図3:ぼんやりとWillが見えてくる
補足
Willを口にすることで周囲が支援してくれる
活躍し続けており、「この人いつも仕事楽しそうだな」と思う方の特徴はWillの解像度が上がり、勝手にMustが大きくなっているという好循環に入っているケースが多いです。その方の特徴は、Willを自分の中で止めずに周囲に発信することで支援者を作っています。挑戦している人や夢を語る姿を人は応援したくなるものです。
フェーズごとに整理しながら、柔軟に変えていく
当然ながら一度明確になったとはいえ、やりたいことや働く環境はキャリアのフェーズなどの外的要因によって常に変化します。変わること前提と捉え、自分なりに仮説検証を繰り返して解像度を上げていきます。キャリアはデザインと同じだと思います。
最初は嘘でもいい
Willを発信することで周囲からFBを受けたり、質問をもらうことも増えるでしょう。最初は私のように嘘でも借り物でも都合のよいものでも良いと思いますまし、まずは発信をしてみることが大切です。
GOALSではキャリア相談を無料で実施しています
今の環境の適切さや今後とりにいくべきスキルや経験、Willの解像度は自分一人では言語化しにくいものです。実際に私もキャリアプランをデザインしていく中で、プロを頼りながら壁打ちをして解像度を上げてきました。
GOALSでは、Willの整理や壁打ちを無料で実施しています。
次の職場環境に何を求めるか具体的な相談など、お気軽にご相談ください。
【引用元note】「将来何がやりたいの?」って聞かれることにうんざりするあなたへ。