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なぜ同じ努力で違う結果が生まれるのか?〜成果の方程式〜

こんにちは!セブンデックスの堀田です。
最近のセブンデックスでは、優秀なメンバーの入社が次々と決定し、長年在籍しているメンバーも目覚ましい成長を遂げています。会社全体が一丸となり、目標達成に向けてコミットする中で、驚くべき成果が次々と生まれています。
日々成果を出すためにどうすればいいか、考え、実践している中で、成果を出すために必要な要素を体系的に整理しました。

説明書やマニュアルがあるとよりそのツールを使いこなせるようになるように、成果というものの構成要素や関わり方を理解することで、より効率的に成果を生み出せる状態になります。
これからさらに成果を出していきたい人に読んでほしいと思います。

はじめに

仕事において成果を上げることは、多くのビジネスマンにとって目標としていることです。また、マネジメント層にとってもメンバーに求める期待の一つでしょう。しかし、なぜ同じ努力をしても成果を出せる人と出せない人がいるのでしょうか?この違いを理解することが、成果を出すための最初の一歩となります。本記事では、成果を出すための要素を構造化し、各要素の役割を明らかにします。

成果とは何か

まず、成果を理解する必要があります。成果とは、成し遂げた結果で、最終状態が「目指した状態」になっていることを指します。
例えば、売上目標を達成することやプロジェクトを予定通り完了することが成果にあたります。

よく混同されるもので結果があります。結果は行動によって得られるものですが、必ずしも目標達成を意味しません。
例えば、今期売上目標が未達成で終わった。など。

成果を出すために必要な要素

成果を出すためには、スキルとスタンスが必要です。そして、スキルを身につけるためには、経験と知識が必要です。さらに、経験と知識からスキルへの転換をするために、能力・特性・スタンスによって、転換量・質が影響します。

上記の前提を踏まえ「なぜ同じ努力で違う結果が生まれるのか?」の回答が下記となります。
同じ経験をして、同じインプットをしたとしても、成果を出すために必要なスキルへの転換が先天性、後天性の要素によって、うまくできていないから。
スキルが充分にあったとしてもスタンスに差があるから。

これらの要素を図式化したものがこちらです。

スキル

スキルとは、特定の目的を達成するための具体的な技術や知識の集合体のことを指します。ビジネススキルの種類としては、「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」に分けられます。これらはアメリカの経済学者であるロバート・カッツ氏が提唱した「カッツ理論」による分類です。

  • テクニカルスキル(業務遂行能力):特定の専門分野で必要な知識や能力、操作技術、実務的なスキル
    (例)開発スキル、分析スキル、語学力など
  • ヒューマンスキル(対人関係能力):対人間との能力であり、他者との良好な関係を築くためのスキル
    (例)コミュニケーションスキル、ファシリテーションスキル、プレゼンスキルなど
  • コンセプチュアルスキル(概念化能力):抽象的な概念やアイデアを理解、統合し、複雑な問題を分析する能力
    (例)ロジカルシンキング、柔軟性、俯瞰力など

スキルがなければ、どれだけ頑張っても結果を出すことは難しいでしょう。逆にスキルを持つことで、効率的かつ効果的に目標に向かって進むことができます。

経験と知識

経験を積むことで実践的な力が向上し、知識を得ることで理論的な裏付けができます。この二つが揃うことで、スキルはさらに磨かれます。
例えば、プロジェクトを成功裏に終えた経験は次のプロジェクトでの成功確率を高め、専門的な知識は問題解決のための新たな視点となります。

特性と能力

人それぞれが持っている特性や能力が異なるため、同じ経験をしても異なる成果が生まれることとなります。

特性とは、その人が後天的に身に付けた性格や気質を指し、例えば好奇心旺盛な人は新しいことに挑戦するのが得意であり、継続力がある人は長期的な目標を達成しやすい。

能力とは、経験や知識をスキルに転換する力のことであり、これによって学んだことを実践に活かすことができます。

スタンス

スタンスとは、物事に対する取り組み方や姿勢・視座のことです。一メンバーとしての意見なのか、それが会社主語の意見なのか、当事者意識が高ければ高いほど、取り組み方が良く、視座も高くなります。
スキルとスタンスの掛け合わせで、成果の大きさが決まります。また、スキル取得に必要な能力との掛け合わせでもスタンスは大きな影響をもたらします。逆にスタンスが低い人は、どんなに才能があったとしても最高の成果は得られないでしょう。

成果を出す人と出さない人の違い

同じ経験と知識を持っていても、成果が異なることがあります。これは一体なぜなのでしょうか?この問いかけを通じて、成果に影響を与える要素について掘り下げてみます。

例:スキルや特性の違い

営業部門のAさんとBさんは同じ製品を販売していますが、Aさんは高いコミュニケーション能力を持っており、クライアントとの関係構築が得意です。一方、Bさんは分析能力に優れ、データを駆使して最適な提案を行うことができます。Aさんは人脈によって多くの新規顧客を獲得し、Bさんは既存顧客のニーズに対して深い洞察を提供することで信頼を勝ち取っています。
両者とも同じくらいの成果を出していますが、そのアプローチや特性が異なるため、成果の質や量が異なっているのです。

例:能力の違い

CさんとDさんがいて、同じ経験をした後でも、その後のスキルに差が生まれ、生まれる成果にも比例して差が生まれました。
取り組みの差を見ていくと、実行する行動自体に大きな差は見られませんでしたが、その前後の行動に大きな差がありました。Cさんは念入りな準備を行い、仮説を持って臨み、結果に対して検証を行う習慣がありました。
また、実行している際にも頭の中で過去の事象との紐付けを行い、傾向分析なども行っていました。一方、Dさんは目の前の事に本気で取り組んではいましたが、取り組みが終わるとやりっぱなしにして、振り返りの時間を取っていませんでした。
能力が高い人は「準備〜仮説検証〜振り返り」などを、ほんのわずかな時間で行ってしまうため、やっているようには見えないかもしれませんが、どんな事象からでも得ている経験値は非常に多いのです。

成果を上げられる人になるためには

成果を上げるようになるためには、以下のアプローチが有効です。

1. 自己理解

まずは自己理解が重要です。自分の特性や能力を正確に把握することで、自分がどのように行動すべきかが明確になります。これには、性格診断テストや自己評価シートの利用だけでなく、上司との1on1ミーティングや同僚からのフィードバックも役立ちます。

アクションステップ
性格診断テストや自己評価シートを使用して、自分の強みと弱みを明確にします。
定期的に上司との1on1ミーティングを設け、自分の特性や能力について話し合い、フィードバックを受け取りましょう。
同僚からのフィードバックを求め、自己評価を補完する情報を集めましょう。

2. 目標設定

自己理解に基づいて目標を設定します。目標は具体的かつ達成可能なものであることが重要です。無理な目標設定はモチベーションを下げ、成果を遠ざけます。一方、自分の強みを生かした目標設定は、達成感を得やすく、モチベーションを高めます。

アクションステップ
仕事で「成果」とは何かを再定義し、具体的な目標とその達成をどう評価するかを明確にします。
目標はSMARTなものに設定しましょう。
 (Specific具体的, Measurable測定可能, Achievable達成可能, Relevant関連性, Time-bound期限)

3. スキルの洗い出しと計画立て

自分の目標達成に必要なスキルを洗い出し、それに基づいてスキルアップのための計画を立てます。書籍、ワークショップ、セミナー、自主学習などを通して、行動に移せる使える知識と技術を身につけることが大切です。

アクションステップ
自分の業務に必要なスキルをリストアップし、どのスキルが不足しているかを評価します。
スキルアップのための具体的な学習プランを立てましょう。学習プランには、週ごとの学習目標や進捗確認の方法を含めると良いでしょう。

4. 実践と経験の積み重ね

スキルを向上させるためには、実践と経験の積み重ねが重要です。手に入れた知識や技術を使って実践し、経験を積み重ねることで、スキルはさらに磨かれます。成功と失敗の両方から学び、次に生かすことで、成果を上げる確率が高まります。振り返りをすることにより、一度の実践で多くの経験値を得ることも可能です。

アクションステップ
過去の経験を振り返り、成功と失敗から学んだことをリスト化します。
それに基づいて、今後のプロジェクトに活かせる具体的なアクションプランを作成しましょう。
毎週の振り返りを習慣化し、学んだことを次にどう活かすか具体的に考えます。

5. スタンスの設定

スタンスの設定も忘れてはなりません。ポジティブな姿勢で当事者意識を持ち、目標に向かって積極的に行動することが重要です。当事者意識を高めるためには、経営層や上司ならどう考えるかといった視座を上げること、そして会社のビジョンと自分のwillを紐づけることが効果的です。

アクションステップ
会社のビジョンや目標を理解し、自分の将来のキャリアビジョンと紐づけて考えましょう。自分の仕事が会社全体にどう貢献するかを常に意識し、行動計画を立てます。
定期的に経営層や上司とのミーティングを行い、彼らの視座から物事を考える練習をします。具体的な課題やプロジェクトについて、上司の立場で考えてみましょう。
毎日の終わりにポジティブな自己対話を行い、翌日の行動計画を立てることで、今日よりも良い明日を迎えるための準備をします。

結論

成果を出すためには、自身の特性を見極め、それに基づいて適切なアプローチを取ることが重要です。
スキルや知識を磨くだけでなく、自身のスタンスや特性に応じた取り組み方を見つけることで、より高い成果を達成することが可能となります。
成果を出すための第一歩として、まずは自分自身を理解し、その上で適切な努力を重ねていくことが求められます。
これらの構成要素を理解し、効果的に活用することで、成果を上げるための道が開けるでしょう。是非実践してみてください!

【引用元note】https://note.com/shinji_h/n/n50fd490929cf

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