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言語化が苦手な僕が、デザインの言語化と向き合うとき


タイトルに書いている通り、僕は言語化が苦手です。
これまでの人生、かなり直感的に生きてきたこともあってか言語化する必要すら考えたことがありませんでした。
直感的に思ったことをそのまま表現できればそれでいいじゃん!と(そのまま表現できる程のスキルがないことも差し置いて)。
だけど、デザイナーになってから顧客やプロジェクトのチームメンバーに対して自分の生み出したアウトプットを説明する責任が生まれ、そこではじめて言語化と向き合うようになりました。

この記事は、デザインの言語化について今すぐ使えるナレッジが書かれている記事!ではありません。
言語化が苦手なデザイナーが、日々どのようなことを考えながら言語化と向き合っているのかを書いた記事になります。
同じような悩みを持った人にとって、何か一つでも気づきを得ていただけたら幸いです。

なぜ言語化するのか?

先ほど「アウトプットを説明する責任が生まれた」と、記載しましたがそれはどういうことか説明します。
普段、クライアントワークを行なっているため顧客に対して「なぜこのデザインだと良いといえるのか?」「AとBのデザインがあったときに、どちらを選ぶべきなのか?」を非デザイナーでも判断・納得できる方で伝える必要があります。
そのために、デザインの言語化は必須になるのです。
そもそもデザインする前から言語化することで、目的からブレず、思慮を凝らしたデザインも生み出せるようになります。

例えばコーポレートサイトをデザインする際にクライアントの"企業のらしさ"を言語化するわけですが、そのアウトプット(言語化)自体にも価値があると思います。顧客にとっては「なんとなく自社ってこんな感じ」と思っていたものが言語化されることで、現状の姿と理想のありたい姿の輪郭がハッキリしてきます。「らしさ」を言語化によって、コーポレートサイトを通じてステークホルダーにどう見せたいかの共通認識も取りやすくなるのです。

僕が言語化と向き合うとき

先ほども例にあげたように、デザインの言語化の際に多くの場合まず最初に行うのが「らしさ」の言語化。
そして、相手の"らしさ"を語ろうとするとき、相手のことを誰よりも知ろうとする必要があると思います。

コーポレートサイトを作るのであれば、企業情報からそこで働く社員の方々のことまで。どのような人たちが、どのような思いで働いているのかを知ろうとします。何故なら、社員の方々を知ることでカルチャーの理解も深まるからです。

プロジェクト開始時、僕はよく思うことがあります。「社員のみなさんが、自分たちの会社はやっぱりイケてる」って、家族や友人に自社のサイトリニューアルを自慢したくなるようなものにしたいと。

プロジェクトとして与件を満たすことに責任を持ちますが、社員の方々にとって自慢したくなるようなものを表現することもデザイナーである自分にできる提供価値であり、企業にとっての資産になると考えています。

だって嬉しいじゃないですか?自分が属している会社や、これから転職しようかと考えている会社のホームページがイケてたら。このイケてる会社に属していることが誇らしくなったり「こんな自分を目指したい」「ここで頑張ろう」って思ってもらえたら最高じゃないですか(私のエゴかもしれませんが)。

そういった意味で、今の企業そのままではなく、すこし未来の企業のありたい姿は何かを顧客と擦り合わせながら言語化し、表現していきます。

この先、5年10年企業はどう変わっていきたいのか。どういう人たちが集まっている組織でありたいのか。どうあれば代表や今働いてる社員のみなさんにとって、誇れるコーポレートサイトになるのか。

そんなことを考えながら、インタビュー、デスクリサーチ、らしさの言語化、表現、ミーティングでの密な擦り合わせを行なっています。

逆に言語化が上手くいっていないときを振り返ると、その原因は相手への解像度の荒さだと思います。

相手が好きだと思えるぐらい、相手を知ること。

言語化する前の、もっと手前の話になってしまいましたが、特に「らしさ」の言語化には必要なことだと僕は思います。

【引用元note】https://note.com/mthdxo/n/nd76601ba16c9?sub_rt=share_pw

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