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株式会社CLOVERは、2020年12月24日、創業10周年を迎えます。
前回は、CLOVER代表の香丸のこれまでに迫り、「創業の原点」について聞いてみました。
参考記事:【創業の原点】母親から学んだ「人に優しい経営」。伝説のサービスをする大繁盛店をつくる
今回のストーリーでは、「これまでのCLOVER」「これからのCLOVER」について深掘りし、この節目を通して、改めてCLOVERの10年を振り返っていこうと思います。
起業は誰でも出来る。「続けていく」ことの難しさ
-CLOVERの10年を終えてみて、率直に感想としてはいかがですか?
「あっという間」だったなという感じですね。でも振り返ると、すごく昔のことのようにも感じるし。
-ズバリ、この10年で一番印象に残っているエピソードは?
色々ありましたけど、やっぱり会社を設立して一号店のクローバー千駄ヶ谷がオープンしたときですね。オープンは2011年の4月で、ちょうど東日本大震災があった1ヶ月後だったんです。ガソリンスタンドは長蛇の列になっていて、水も買えなくて。最初は「大丈夫かな」「営業できるのかな」って思っていましたけど、なんとかなりました。
設立当初、デイサービスクローバー千駄ヶ谷にて(2011年)
-会社を作って良かったなと感じる時はありますか?
やっぱりゲストが喜んでくれた話を聞いた時や、クローバーがあって良かったと言ってもらえたときは、この会社を作って良かったなと思えます。
個人的には「生きてる感」が感じられることも、経営していて良かったことですね。サラリーマン時代は、当たり前のようにこの状態が続くんだろうと思えていたけど、やっぱりそれは会社に守られていたんだなと実感します。経営をしていると、自分で餌を狩りに行かなきゃいけない感覚で。「動物園の動物」か、「野生の動物か」という感じですね(笑)自分はどちらかというと自分で決めて動きたいタイプなので、経営者としての働き方が合っている気がします。
1号店、デイサービスクローバー千駄ヶ谷のキャストとゲスト
-幼少期から、ご家族の影響で「起業することは当たり前だと思ってきた」というお話でしたよね。実際に起業してみて、新しい発見はありましたか?
まず、「起業はやろうと思えば誰でもできるな」と。でも、「続けていく」ということが難しい。世の中は日々変わっていくので、そこに対応して会社も変化していくことが必要で、変わらざるを得ません。変化するときに、「キャストやゲストがついてきてくれるか?」ということもあります。
今年はコロナがあって、より一層それを感じました。これまで一生懸命頑張ってきていたとしても、一瞬で0になってしまうこともある。どれだけ経営がうまくいっている企業の社長も、常に「明日はどうなるか分からない」ということを毎日のように考えているんじゃないかなと思います。と同時に、会社は成長し続けないといけないとも感じています。新しいことにチャレンジして、業績を伸ばしていかないと、社員の給料や休みを増やすこともできないですしね。
キャストとの良いところを伸ばしながら、会社も成長させていきたい
-いままさに「変化していくべき」と感じている課題感はありますか?
これまでは「美点凝視」という価値観を大事に、「適材適所」でその人の良いところ伸ばそうと思ってやってきました。でもある意味それは属人的でもあり、このままの状態で会社を続けていっても、伸びていかないのではないか?とも感じています。
これからは、必要な業務に対してその能力がある人に任せる「適所適材」の考え方も必要だなと思っています。これまでクローバーが大事にしてきた考え方を残しながらも、理念やルールを改めて見直し、統一感を持った中でキャストには自由にやってもらう。みんなの良いところを伸ばしながら、会社を成長をさせて行きたいです。
-逆にこの10年で、変わらず大事にしてきたことはありますか?
「ゲストファースト」お客様にとってどうか?ということですね。
この10年で、自分なりにチャレンジだったのはクローバー参宮橋をオープンした時です。これまでは「お泊まり付きデイサービス」をウリにしてきたのですが、参宮橋事業所は初めて「お泊まりなし」でのオープンでした。また、それまでよりも賃料が高く、広さもある物件での出店。かつ内装も力を入れてそれまでの5倍くらいの初期投資をしました。
お泊まりニーズが高い中で、本当にお客様は来てくれるのか?ということを当初感じていましたが、結果的にたくさんのゲストが来てくれるようになりました。それは、キャストやクローバーのケアの良さがきちんと伝わっているからだと思っています。
クローバーの良さは、どの事業所に行っても「雰囲気が良い」ということです。起業する前、リサーチでたくさんの介護施設を見てきましたが、利用者の方がどんよりした表情をされている施設は実はとても多かったんです。クローバーは、どの事業所もゲスト、キャストともにイキイキしているし、訪れてくれる見学者の人からも「介護のイメージが明るくなった」と言っていただけます。
コロナを通して改めて感じた福祉の存在価値。「次の10年」で目指すことは?
-今年はコロナの影響もあり、会社としても変化の激しい一年だったと思います。この一年の気づきや感じていることはありますか?
世の中的には大変なことも多いと思いますが、逆にチャンスだなと感じています。
福祉は医療などと同じで、人々の生活に必要とされる仕事です。たとえゲストの家族がリモートワークになって在宅介護ができるようになったとしても、認知症の方の介護を知っているわけではありません。逆に外と関わることなく家族だけでやっていく介護は、ご家族の負担がより一層増えてしまい、ゲストとの関係性を悪化させてしまうこともあります。改めて介護の存在価値の高さを感じています。
他の業界で働いていた人も、この機会にこの業界に興味を持って欲しいですし、会社としても新しい事業への投資、攻めが必要だなと考えています。
-「次の10年」で目指していきたいことを教えてください!
まず、店舗数を5年で今の倍、20店舗まで増やしていきたいと思っています。業績を上げていくためには、店舗数を増やしていくことが必要です。
創業当初から考えている「幼少期から高齢期まで人の一生をサポートできる福祉サービス」もやってきたいですね。現在の事業は、小学生~高校生までを対象とした放課後等デイサービス、高齢者を対象としたデイサービスなので、新しいこととしては、就労支援や成人の障害者支援サービスも考えています。
実はやりたいことはたくさんあって、学童や学習塾、カフェ併設のデイサービスや、ゲストが作ったものを販売できる店などもアイデアとしてはあったり。農福連携、地域創生という分野も興味があります。
また、社員から「社長」を作っていきたいという思いもあります。事業部ごとに子会社化して、そこは全部任せていけるような形にしていきたいと、会社を作ったときからずっと考えていました。経営や起業に興味がある人にも、ぜひ来ていただきたいですし、社員の働く環境ももっと良くしていきたいと思っています。