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こんにちは。クローバーキッズで児童指導員として働いています松友萌です。
今回は、テンショクして1か月経過した私から見た、「クローバーキッズの魅力」についてお伝えします。
※クローバーキッズとは、学習、運動、リトミック、コミュニケーションまで、幅広いプログラムを行う「総合サポート型」の放課後等デイサービスです。
クローバーキッズ:https://clover-kids.jp/
集団支援と個別支援両方に力を入れており、他学年や共生の環境で、「学校や家での環境とは違う立場」を経験し子ども達が、助けられたり、助ける経験を通して自己受容感や自己肯定感を育める環境を作っています。
この記事を読まれている方は、もしかしたら転職をすべきか?迷っている方もいるかもしれません。
私はクローバーキッズに入るまでは、関西地区で同じく児童指導員として働いていましたが、今後も子どもと関わっていきたいと感じる傍ら、「このままでいいのだろうか?」と感じ、偶然クローバーを見つけました。子どもと向き合う中で感じた葛藤を、この会社でなら解決し、より良い支援が出来るのではないかと感じ当初の予定よりも早くジョインさせていただきました。
今回この記事では、会社に入社するまでの流れや、実際に入ってみて感じたことや入社前とのギャップ、そしてこの会社で私がやってみたいと思っていることについ赤裸々にお伝えしたいと思っています。
①「1対1での関わり続けてくる中での不安感」|クローバーに入社する前の出来事
子どもが好きで、関西にいる間も子ども食堂に遊びに行ったり、子どもとキャンプに行ったり仕事以外でも子どもと関わってきました。研修等を通して多世代の方と関わりながら子どもとの関わりを模索していました。参考:NPO法人PIECES Facebookライブ体験談
私は関西地区で児童指導員として働いていました。前職では、同じように障害をもつ子ども達と関わってきました。子どもの「好き」「やってみたい」を助け、自己肯定感を育むというコンセプトの個別療育(1対1で子どもと関わるスタイルの療育)を行ってきました。
一番心に残っているのは、ある高3生の男の子の療育です。
自閉症スペクトラム症をもつ男の子で、対人恐怖があり、不登校経験もあり、特定のスタッフとしか関われない子でした。その反面、相手の行動をよく見ていて、お手伝いしたいと思うとても優しい面もある子でした。私が担当となり、彼との毎週の療育の中で彼の「やってみたい」、を引き出しながら療育を展開していきました。彼が高3ということもあり、事業所退所後の将来に向けて、将来について一緒に話し合いながら、今後について一緒に情報収集したり、彼自身の強みを彼に知ってもらえるようなプログラムを行いました。療育の中で、他の職員と関われるようにきっかけを作り、少しずつ、担当のスタッフ以外とも関われる時間を作ることが出来ました。彼が療育の中で見せる表情も増えてきて、笑顔が増え、冗談が言えるようになりました。
その一方で、無力感も感じることがありました。卒業を目前に控える時、彼の保護者と話す機会がありました。彼が変わろうと頑張っていることを感じて、母自身が嬉しく感じていること。彼との会話や彼の笑顔が増え、彼が事業所を見つけてくれた母への感謝を伝えたりしていることを嬉しそうに話す一方で、彼に対して罪悪感があると吐露しました。
学校での阻害体験や学校での無理解を経て、彼は人への恐怖があると話してくれました。
「『本当は友達が欲しいけど、やっぱり怖い』と言っている。」
「もっと私が早く気づいてあげればよかった」
彼の家族から彼の話を聞いたときに、「もっと私も彼に出来る支援があったのではないか?」と感じ、無力感や申し訳なさを感じました。
私が療育で、彼自身がもっと多様な人に受容され、彼自身が自信をもって人と関われる経験。彼自身が、支援スタッフから与えられるだけでなく、与えられる側になり役割を担うことで得られる充実感。彼が卒業していく姿を見ながら、葛藤はどんどん大きくなっていきました。
②偶然の出会い|クローバーキッズ取締役の野口さんとの出会い
日々子ども達と向きあいながらも、彼のことが忘れられませんでした。「卒業してしまったけれど、それでも、1人の人間としていつか彼が幸せに生きられるお手伝いが出来るのではないか?」と感じていました。
例えば、「彼らのような『生きにくさ』を抱えがちな人の理解者が増えれば、もっと彼らは生きやすいのではないか?」と感じ、ソーシャルベンチャーでマーケティング業務を担い、「社会が障害を持つ人にとって寛容になるようなお手伝いができたら」と願い働いてきました。
その反面、子ども達一人一人が、誰かと繋がり受容される経験はどうしたら出来るのだろうか?と日々悩みながら、日中は児童指導員として、深夜や休日はソーシャルベンチャーでマーケティング業務を担いながら働いてきました。
ある日、ソーシャルベンチャーでの仕事の一環でウォンテッドリーをいじっている際に、クローバーという会社を見つけました。「共生」という言葉に惹かれ、ホームページを見ていくうちに「何だか面白そう」と感じ「話をきいてみたい」に応募しました。
すぐに野口さんから連絡から丁寧な形で連絡をもらいました。もっと話を聞いてみたいと感じ、Zoomで面談をしました。話している際も、目の前の子どもへのまなざしがあたたかく、何より、子どもの将来をしっかり見据えたうえで支援を行っている点や、子どもが多様な人と関わる経験を作っている点に惹かれ
「ぜひ一緒に働かせてほしい」と伝えました。
また、副業をしてもいい点、副業先で身に着けたスキルを現場で生かせるように様々な提案をしてくださる柔軟性にも非常に惹かれました。
③「うん。いいよ」と範読者を手伝うYくん。|クローバーで感じた支援のあたたかさ
私がクローバーに入って、一番印象的なのは、「場が子どもの主体性や自己肯定感を育む」ということです。個別療育だけの時ではできなかった支援だなと感じたある印象的なエピソードを紹介します。
若干落ち着きがない様子で、すれ違う子どもを叩いてしまったり、授業中に暴言をはいてしまうY君。スタッフからも「あぶないよ」「授業中だよ」と注意され、ふてくされている様子があります。私は、彼の本当の気持ちを知りたい(なんでクラスメイトをたたいてしまうんだろう?授業中にどうしても暴言をはいてしまうんだろう?)と感じ、彼と1対1で話しました。彼が私に対して聞いてくれた質問に答えながら話していると、彼自身も引っ越し経験があり、そのエピソードを得意げに話してくれました。その時彼は笑顔で沢山私に話してくれました。
私も最初の目的は一旦置いておき、彼と会話をしていくと表情が優しくなっていったため安心しました。ひとしきり話した後、「先生、今日、集中タイムで音読やるんだよね…。すっごく緊張するなって思うんだけど、手伝ってくれたら嬉しいな」と伝えると
「うんいいよ。」とだけ答えてくれました。
その日、彼は音読をするとき、私のそばで音読をする先生役を手伝ってくれました。普段、「音読つまんない」と言っている彼ですが、その時はとても真剣な表情で、声を出してくれました。それだけではありません。彼が最近得意なドッチボールを、下級生に教える場面があります。普段は、けんかをしてしまう相手にも、「こうやって、片足上げて投げるんだよ」と伝えているYくん。下級生に頼られるからこそ、張り切って教えるお兄さん役となり、役割を発揮し、誰かのために頑張る経験が出来るのだなと感じます。
私達が1人の人として、子ども自身をリスペクトし、頼ったり、一緒に何かを成し遂げていく経験をお手伝いしていくことを通して、子ども自身が「自分でやれば案外できるんだな」という経験ができるのかなとも感じました。異年齢の子ども達同士が関わり合い、受容される経験や誰かの役に立つ経験を通して、子ども達自身が自己受容感を育める場を支援すること。
私が以前の職場で個別療育だけを行っていた時には出来なかった支援でした。ここでなら、子ども達の笑顔のために、より良い支援が出来るのではないか?と感じました。
④クローバーキッズの魅力2つをお伝えします。
私からクローバーキッズの魅力についてお伝えします。
1 子どもの成長をスタッフ全員で見るという視点がある。
前職に比べ、全てのスタッフで子どもの成長を見守るという視点があります。前職は担当制で子どもをみていたため、担当の利用児のことについて先輩スタッフに相談こそ出来ましたが基本的に、子どもの対応や親御さんとの関わりも全て一貫して1人のスタッフが行っていきます。そのため、自分の支援でいいのか不安になることもありましたが、クローバーキッズでは全員で子どもの成長を見守る文化があります。
だからこそ、子どもの支援で行き詰っても「きっと困ったら助けてくれるから、スタッフさんに相談しよう」と思えます。
その反面、子どもに届けたいと願う思いや価値観はスタッフによって違うので、価値観をすり合わせていく難しさもあります。入社2か月目以降は「他者とどう協働するか?」が課題だと感じています。
2 裁量権がある
現在、クローバーキッズでは4月に向けて、療育の質向上のために、振り返りをスタッフそれぞれの視点を大切に振り返りをしたり、子どもも見立ても子どもへの支援もそれぞれのスタッフの持ちあじを生かしながら、協働して行われています。
また、プログラムもスタッフに提案が出来ます。まだ入社して1か月ですが、私からも工作プログラムを提案する機会を頂けました。
参考:スノードームを作りました!
⑤「子どもの今の笑顔と将来の笑顔のために働きたい」|将来の展望
私が今クローバーキッズで成し遂げたいことは2つあります。
1つは子ども達一人ひとりにとって、「本当の願い」を一緒に探し、彼らの願いを叶えるお手伝いが出来たらと感じています。
彼らは、障害特性ゆえ、すぐ手が出てしまったり、今までの誤学習から、暴言や自傷をしてしまう子もいます。しかし、どんな子ども達も元々は「良く生きたい」と願っているのだと感じています。
ある日いたずらした翌日、Yくんが「本当はスノードームをお母さんにあげたかったんだけど、うまくいかなくて…。」「もう1個作っていい?」と聞いてくれました。真剣に、今度は失敗しないように作り、そのビンを大事そうに持ち帰り、お母さんにあげたと次の日教えてくれました。いたずらをしてしまったのは、「本当はお母さんにあげたかったスノードームがうまくできなくて、悔しい気持ち」をうまく言葉に出来ずいたずらという形で表現していたのかもしれません。
子どもがどうありたいのか?子どもの願いを一緒に見つけていき、一緒に叶えるお手伝いが出来る存在でいたいと思っています。
もう1つは、子どもが将来大人になった時に、「生きていたい」と思える社会を作ることです。
現在関わる子ども達とも、いずれ別れが来ます。彼らと別れの時、彼らが「生きていたい」と思える優しい社会になっていたらいいなと思っています。具体的には、彼ら一人ひとりの良い部分、彼ら自身が困っている部分、彼らの願いが分かってくれる人が周りに増えていくことで、彼らが「生きやすい」社会になると思います。
私は、クローバキッズでは、児童指導員として現場で働くだけでなく、広報活動や採用活動のお手伝いをする仕事も頂けました。広報活動をしていく中で、子ども達の療育を通しての変化や、子ども達の頑張りを伝えることで、「どんな人もきっかけがあれば成長できる可能性がある」ことが伝え、彼らの理解者が増えるとよいと願っています。
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