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「顧客の事業構築とシステム開発、両方できるユニークな会社だから」。システム開発会社の社長から一転、CTOとして参画したメンバーが目指す新しいシステム会社のあり方とは(社員インタビュー)

小僧comの社員インタビュー。今回はCTOとして同社の技術を統括する、藤井良知氏にお話を聞きました。小僧com入社前は自分でシステム開発会社を経営していた藤井氏。システム開発の世界を知る藤井氏が語る、小僧comだからこそのユニークさと、目指しているビジョンは?


Q: これまでの経歴について教えてください。

藤井: 大学と大学院では情報工学を専攻し、コンピューターサイエンスを学びました。新卒でインターネットセキュリティシステムの会社、その後はIBMに買収された会社でセキュリティエンジニア・コンサルタントとして勤務しました。社長の平松さんと出会ったのはGMOクラウドで勤務していた時で、その時はGMOクラウドの技術担当を務めていました。

GMOクラウドでは、専用サーバー事業部の開発プロジェクトを担当しました。開発は中国に依頼していて、オフショア開発を行っていました。この経験が、現在のベトナムチームとの協力体制にも活かされていると思います。


Q: 平松さんとの出会いと、小僧comに参画することになった経緯を教えてください。

藤井: GMOクラウドで平松さんと同じ会社にいた時期がありましたが、当時は直接のやり取りはなかったです。お互いに退職して独立し、私はシステム開発会社を、平松さんはマーケティングの会社を立ち上げていました。その後、何度か協業の話があり、10年ほどして最終的に小僧comで一緒に働くことを決意しました。



Q: 自分でシステム開発の会社を経営していた中で、小僧comに参画をした決め手は何だったのでしょうか?

元々は技術の人間なので、マーケティングや営業はそんなに得意ではありません。知人からの紹介の形でシステム開発案件を受注し続けていたのですが、小僧comに参画したほうがこれから先、もっと大きなことが出来ると考え、正社員として入社することにしました。

小僧comとしてもシステム全体を見られる人が少ないので、お互いの利害が一致し、飛躍していこうという話になりました。


Q: 小僧comではどのような事をしているのですか?

藤井: CTOとして、開発体制の整備やプロジェクトにおける技術的なフォローアップなどを行っています。やらなくてはいけないことはとても多いですね。一つのシステムを見るだけでなく、会社全体のシステムを統括することが求められているからです。また、ベトナムの開発チーム約100名を取りまとめる役割も担っています。

ベトナムチームとの連携は、単なる指示の伝達ではなく、納得のいく説明を行うことでモチベーションを高めています。年に1〜2回ベトナムに赴き、直接話をすることでチームの理解を深めています。

CTOとしてアドバイスする事をしつつ、プロジェクト単独ではなく全体としてテストはこうする、開発はこういう事に気を付ける、というのを社内で布教活動していく感じでしょうか。 

自分も会社をやっていたので、経営者の目線も理解が出来ます。経営者の目線と、開発者の目線を折り合わせてて登って行けるように調整する事も役割の一つだと思っています。衝突ではなく一緒に登って行けるようにしたいので、まだまだやらなくてはいけない事はあると思っています。


Q: 小僧comの特徴について教えてください。

藤井:  小僧comのやっている事は、一般のSI会社とは大きく異なっていると思います。クライアントからの要望をそのまま受けるだけでなく、ビジネス目線からの提案を行うところが、大きな違いだと思っています。

一般的には「マーケティング支援の会社」、または「システム開発の会社」、と別の企業となっていると思うのですが、その両者の機能を融合させているのがユニークな点だと思います。

これは、マーケティング出身の平松さんが社長にいるところが大きいかもしれないですね。

一般のSI会社はいかに言われた事をきちんとやるか、というスタンスでの仕事になりますが、小僧comはそのような仕事の進め方はしません。ビジネス目線からもこうしたほうがいいんじゃないか、という事を、比較的きちんと提案出来ていると思います。

顧客のビジネスに寄り添い、ビジネスとしても価値の高いシステムを作ろうとする。他にあまり例がないスタイルの会社だと思いますし、そのようなスタンスでのシステム開発を楽しいと思える方に、ぜひ参画してほしいと思っています。

Q:どんな社風に見えますか?

藤井: 日本チームはまだ人数が少ない事もあり、コミュニケーションを密にとりながら、みんなで高い目標に向かっまい進する、という事を楽しくやっています。モチベーション高く出来てる会社だと思います。

日本のメンバーもベトナムのメンバーも、新しい事などもきちんと説明すると「なるほど」、と理解してくれて馬力が出る人が多いですね。

Q:リモートがメインの働き方はどうですか?

藤井: リモートでの開発体制は上手くいっています。ベトナムとのコミュニケーションも、日本とのオンラインミーティングを毎日行ってやり取りしています。

日本国内もリモートワークを活用していますね。森谷さんは秋田にいますし、えいごさんは沖縄に住んでいます。

集まることの価値とリモートの価値、それぞれに利点があるのを上手くミックスできていると思います。自分は直接話せることも重要だと思っているので、週に1回は出社しています。ちょっとしたこぼれ話や気持ちはリモートだけでは分かりにくいんですよね。毎日ではなく週1回だからこそ、貴重な機会だと思ってコミュニケーションをとるようにしています。

Q: 小僧comでのやりがいは何ですか?

藤井:チームの成長を実感できることです。ベトナムも日本のメンバーも吸収力がとてもあるんです。なので筋道を立ててこういう事をやって欲しいと言えば、みんな吸収して次に進んでいます。急激な成長期ですね。

何とかみんな頑張って、メンバー一人一人としても、会社としても、自分としても、次のステージに短いサイクルでどんどん進んでいる実感があります。その実感が、自分としてはモチベーションになっています。

成長痛としては、まだ会社としても開発体制としても整っていないので、やらなくてはいけない事がシンプルに多いという点です。一人一人が違うやり方をしている事を取りまとめて、同意を取って体制づくりをしていく。大変ですが、このような地道な努力で会社が良くなっていくと信じています。

Q: どのような人材を求めていますか?

藤井: 海外旅行に行ける人がいいですね。英語は出来なくていいので異文化コミュニケーションに積極的で、技術的な素養を持ちつつ、他人に説明できる能力がある人材を求めています。

英語力は無くても、翻訳ツールを活用してコミュニケーションを取ろうとするマインドがあるといいですね。また、プロジェクト横断的に全体の開発の方向性を決めていける人を探しています。 

技術の経験や興味は必要なのですが、技術の深堀だけでなく全体のコーディネーションに興味がある人が合うと思います。

Q: 今後の目標を教えてください。

藤井: 地道に普通のことをやり続けたいです。魅力的な案件が寄せられるので、そうしたプロジェクトを上手く回して、お客様に安心してもらえる開発体制、開発プロセスを確立したいです。

ベトナムチームとの勉強会を通じて新しいプロセスを取り入れて、開発体制や仕組みを改善していきたいですね。開発プロセスもどんどん進化しています。どこで困っているか、どこで止まっているかを見えるようにしてお客さんに安心してみてもらえる状態になる。その体勢さえ作れれば、どんどん開発していけます。

納期の関係であきらめざるを得ない物もありますが、それも出来る限り、技術的な観点でもいつでもできますよ、と言える状態に持っていきたいです。基盤としては「普通の事を普通にできる」上で、新しい開発スタイルにアップデートしていきたいです。ベトナムチームとも勉強会をしたりして、新しいプロセスを使って、会社として出来る事を増やしていきたいですね。その先に、会社として、自分たちのチャレンジとして、大きなものが実現出来ていくと考えています。


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