【社長インタビュー】最短ルートに興味はない。工場の夜勤から這い上がった社長が語る、20年続く「逆張り経営学」【後編・完結】
前編では、工場の夜勤というどん底の恐怖から這い上がり、あえて厳しい「教材販売のフルコミッション」という裏道を選んだ、社長・横山のルーツをお届けしました。 (※前編をまだ読んでいない方はこちら:前編)
「最短ルートに興味はない」と断言する横山が、独立というさらなる荒波に飛び込んだ直後に直面した、未曾有の危機「リーマンショック」。
本日はその完結編として、地獄のような逆境をどう生き抜いたのか、そして還暦を迎えた今、なぜ次世代の皆さんに「好きにやれ」とこの舞台を託すのか。
ウィスキーのグラスを傾けながら語る、その核心に迫ります。
目次
独立、そして直後に襲った「リーマンショック」の嵐
「オーパス・ワン」の価値も知らずに笑っていた私
「好きにやれ」と言える会社でありたい
スキルはゼロでもいい。面白い会社に飛び込んできて欲しい。
独立、そして直後に襲った「リーマンショック」の嵐
前編では、私が工場の夜勤から「営業なら私の方ができる」と派遣営業へ飛び込んだお話をしました。そうしてがむしゃらに実績を作り、独立を果たしたのが26年前。
スタートの時はスポンサーがいましたが6年後、自己資本で完全に自分の会社にしたのが19年前です。
しかし、船出した直後に待っていたのは「リーマンショック」という未曾有の経済危機でした。 ニュースでは連日「派遣切り」という言葉が踊り、世の中の派遣需要は一気に冷え込みました。どんどん終了していくスタッフの次の仕事をどうするか?独立したばかりの小さな会社なんて、いつ吹き飛ばされてもおかしくない状況です。
でも、そんな時に私を支えたのは、やはり「泥臭さ」でした。 高尚な戦略を練る暇があるなら、一軒でも多く、困っている会社はないかと頭を下げて回る。ドブ板営業で、目の前の一つの案件を必死で形にする。
「どん底の危機管理とは、スマートな理屈ではなく、目の前の希望を一つずつ拾い上げる執念の積み重ねである」
この時の経験があるから、私は今の若手社員にも「スキルなんて後回しでいい。まずは目の前のことに夢中になれ」と自信を持って言えるんです。
「オーパス・ワン」の価値も知らずに笑っていた私
よく、周りの経営者仲間から「横山さんは人が良すぎる」「社員に期待しすぎだよ」と苦笑いされることがあります。でもそれは、私が誰かに何かを教え込もうとしているからではありません。単に、私は一度縁があった人には、その人の可能性を無条件に信じたいだけなんです。
それには理由があります。 まだ何者でもなかった若き日の私は、多くの先輩経営者たちに可愛がられ、導かれてきました。
ある時、ご馳走になった1本10万円もする「オーパス・ワン」。当時の私はその価値も知らずに、「あ、これ美味しいですね!」と無邪気に二本も飲み干してしまいました。今思えば冷や汗ものですが、先輩たちはそんな私を「面白いやつだ」と笑って、そのままの私に期待してくれた。
スキルも知識もなかった私に、彼らは「可能性」という名の投資をしてくれたんです。
だから私は、今の若手社員に対しても同じスタンスでいたい。私がもらったバトンを、今度は私が次世代に渡す番だと思っています。
「好きにやれ」と言える会社でありたい
還暦を迎え、私が今一番強く思っていること。それは、私がこの会社を支配し続けることではなく、次世代の人たちが自分の可能性を試せる「場」として、ハーツネクストという会社を使い倒してほしいということです。
今、高市総理が『挑戦しない国に未来はない』と熱弁されましたが、私も本当にそうだなと思います。
日本もそうですが、企業もそうなんですよね。新しいことを恐れて、今までの財産で食ってるだけになったら、楽しくもないし右肩下がりになっていく。だから私は、チャレンジする魂を引き継ぐ会社でありたいんです。
だから、新しく入ってくる従業員にはこう言いたい。 『好きにやって欲しい』と。
細かいことは言いません。ざっくりとした枠組みの中で、自分のやりたいように広げていったらいい。舞台装置(ハーツネクスト)は用意します。でも、そこでどんな劇を演じるのか、あなたが主役になるのか、脚本を書くのかは、全部自分で決めてください。
そこで大事なのは、出会う人に興味を持つこと。 「なんで?」と純粋に思える人が、次のチャンスという種を巻き取っていけるんです。
スキルはゼロでもいい。面白い会社に飛び込んできて欲しい。
最後に、この記事を読んでくれているあなたへ。
ハーツネクストに入るために、特別なスキルや経験はいりません。 エンジニアリングも、営業も、1〜2年必死にやれば誰だって形になります。私自身、最初は何も持っていませんでした。それよりも大事なのは、自分の人生を面白がれる「好奇心」があるかどうか。
「この会社という舞台を使って、一旗揚げてやりたい」 「脚本から自分で書いて、好きにやってみたい」
そんな、自分自身の可能性を信じてみたいと思っている人を、私は待っています。 スキルはゼロでもいい。面白いと思える会社に飛び込んできて頂いて、とにかくチャレンジして欲しいですね。
我々と一緒に、まだ誰も見ていない「次の20年」の自分を、創りに行きませんか?