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【対談】魅力溢れる高知で "自分を洗濯できるホテル" を創り上げる、その思いとは。

コロナ禍に閉館を迎えた、坂本龍馬の生家跡に建つホテル「ホテル南水」。

私たちは、このホテルを高知県にとって大切なものと捉え、全国どこにもない新しいホテルへと生まれ変わらせるべく、2022年より「hotel nansui リブランディングプロジェクト」を開始しました。

2024年秋の開業に向けて新メンバーも迎えた今、このホテルにかける思いをお話しします!


対談メンバー

井口将貴:統括マネージャー ...写真右

井口 将貴のプロフィール - Wantedly
https://www.wantedly.com/id/masaki_iguchi

辺見和俊:総支配人(2024年5月入社) ...写真左

辺見 和俊のプロフィール - Wantedly
港屋マネジメント株式会社, 総支配人
https://www.wantedly.com/id/kazu_hemmi

小澤咲 :サービスマネージャー(2024年5月入社) ...写真中央

小澤 咲のプロフィール - Wantedly
日々のルーティン作業だけではなく、 人と人が繋がり、目標(プロジェクト)に向けて新しい事に日々ワクワクしながら挑戦していきたいです。
https://www.wantedly.com/id/saki_ozawa_r

ーまず、皆さんのご経歴やJoinのきっかけについて教えてください。

井口:私は国内ITベンダーでキャリアをスタートし、30歳の時に事業承継でホテル経営の道へ進みました。

地方の魅力や宿泊・観光業の意義を強く感じているので、hotel nansui リブランディングプロジェクトには、とても思い入れがあります。


辺見:私はこれまで長年宿泊業に携わり、総支配人などを経験してきました。大きなホテルは既にマニュアル化されているところが多いですが、hotel nansuiはゼロから作り上げていくフェーズ。そんなフェーズで「みんなで作り上げていく」という方針にとても共感して、仲間入りさせていただきました。

長年この地を見守り続けてきたこのホテルの価値はとても大きく、これからリブランディングして更に付加価値を高めていく過程が楽しみですね。高知は立地的に良いとは言えないかもしれませんが、魂を込めたホテルづくりをしていくことで、必ず多くの人が集う場所になると思っています。


小澤:私はこれまでずっと音楽業界に身を置いてきたので、宿泊業界は全くの未経験です。音楽も大好きなのですが、全く知らない新しい事に一からチャレンジしたいと思って転職活動をしていました。

そんな際に友人からWantedlyを紹介してもらい、港屋マネジメントの募集にビビッときて応募しました。というのも私、坂本龍馬が大好きなんですよ。こんなぴったりの仕事はないと思いましたね。

あと、スタッフ参加型でホテルを作り上げていく方針にもとても魅力を感じて、東京から高知への移住を決めました。

高知ってどんなところ??

ー早速ですが「高知」という場所について、お伺いしたいです!正直、観光地としてメジャーではない印象がありますが....

辺見:実は私も「高知??何がある街なの?」っていう状態からスタートしたんですよ(笑)でも実際に住んでみて、高知が魅力溢れる場所であることを実感しました。

坂本龍馬ゆかりの地でもある歴史と文化に加え、四万十川をはじめとする美しい自然、美味しい地域食材、温かい地元の人たち...。どれもとても魅力的です。

これからは、こんな高知の魅力を、そのまま “nansuiの魅力” にしたいですね。



井口:高知には色んな魅力がありますが、私は特に「人」の魅力を強く感じます。人間味があって、外から来た人に対してもすごくあったかくて。

ひろめ市場という場所があるのですが、地元の方と旅行客の方が混ざり合って、開放的な雰囲気で一緒にお酒を飲んでいたりするのをよく見ます。

これって、高知の人の人間味があってこそだと思うんです。高知の人には良い意味で「隙」があるのかなって。ちょっと気を抜けるような、安心できる雰囲気がとても好きです。


小澤:私は、移住前から高知には年に数回訪れていて、坂本龍馬や坂本龍馬と一緒に明治を駆け抜けた偉人の名所めぐりなどをしていました。

ある時記念館のスタッフさんと、「どうして龍馬は、血を流さずに人とコミュニケーションが取れたんだろう?」という話になりました。その時「高知の、人と人との距離の近さ・壁のなさがそうさせたんじゃないか」って話していたこともあって、高知の県民性って龍馬の時代から受け継がれているんだな、と思いました。

あと、私は移住前に、高知に暮らすなら県民性を知りたい!と思って、居酒屋に行って地元の人と話をしてみたり、移住支援セミナーにも参加していたんです。その時たくさんの方とお話しする中で、私の移住の不安を自分ごとのように考えてくださって、「1杯お酒をかわしたら、仲良くなれる県民性だよ。何かあったら相談にのるからね」と言われてとても安心したのを覚えています。



ーすごく素敵ですね!そういえば小澤さんは「龍馬が好き」と仰ってましたが、どうしてそんなに好きになったんでしょうか?

小澤:きっかけをくれたのは、高校の時の日本史の先生です。先生も龍馬が好きだったみたいで、龍馬について熱く語っているのを聞いて興味が湧きました。

龍馬について色々知る中で、「人と人との繋がりを大事にするところ」、「固定概念にとらわれないところ」がとてもカッコ良いと思ったんです。

龍馬は戦ではなく、話し合いで解決する姿勢を大事にしていました。手紙を送って済ますのではなく、遠くても足を運んで、直接会って話す。その姿勢は素晴らしいと思いました。

また、龍馬は大政奉還の提言でよく知られていますが、日本で初めて株式会社を設立したり等、新しいことを成し遂げています。そして、いつも日本の未来を考えて、「政府はどう動くべきか」を周囲と話し合い、事を動かしてきた人です。亡くなった日も、今後の日本について話していたそうで...。その生き方には「憧れ」に近い感情を抱いています。

だから、音楽業界で忙しい日々を過ごしながらも、年に一度は龍馬のお墓にお参りに行って、自分と龍馬を重ねる機会を作っていたんです。

ーなるほど。高知や龍馬について、もっと知りたくなりますね!

地域に根差し、自分を ”洗濯” できるホテルに



ー様々な魅力のある高知において、hotel nansuiが果たす役割はどんなものでしょうか?

井口:「宿泊」という単機能のホテルではなく、観光客の皆様に「この土地ならではの体験」をしていただき、宿泊客だけでなく「地域の皆様との繋がり」も作れる。そんな場所にしたいです。

観光業は、他地域からのお客様をおもてなしするだけでなく、地元の方々と繋がる役目も担える、とても意義のある産業だと思っています。

そして、hotel nansuiが建つのは龍馬の生家跡。高知県にとって重要な場所を、ご縁あって譲り受けたので、地域に還元できる観光業のカタチをつくりたいです。

実は龍馬のお墓は京都にあるのですが、龍馬が過ごした時間は他のどこでもない高知に宿っていると思っています。この地を訪れ、龍馬という人物に自分を重ねて思いを馳せ、次の一歩を踏み出すきっかけになるような時を過ごしている龍馬ファンの姿を見て、自分を見つめ直す=“洗濯” できるような、特別な体験をつくりたいと思いました。


小澤:私が毎年京都へ龍馬のお墓参りに行っていたのも、まさに “洗濯” です...!


辺見:私も、「自分を ”洗濯” できるホテル」というコンセプトにはとても魅力を感じています。

そして、ホテルを営む事業者としての役割は、経済的な貢献・地域文化の発信・地域コミュニティの支援・観光インフラの提供など、様々あると考えていますが、これらに加え「防災と安全」にも寄与したいと考えています。これは未だあまり一般的でない機能です。

例えば、災害が起きた時には学校の体育館などに避難しますが、大勢の中で過ごすことが難しい方には、ホテルで安心して過ごせる環境を提供することができます。いざという時に、地域に貢献できるような存在でありたいですね。

熱い思いを持って、全員で創り上げていく

ー皆さんがこのプロジェクトにかける思いを教えてください。

井口:私には、”hotel nansuiとしての目標” と “個人的な目標” があります。もちろん重なっている部分もあるので、より強い思いになっています。

まず、hotel nansuiとしての目標は、ホテルの役割に閉ざすのではなく、常に地域に貢献できる存在であることです。そして点ではなく、この先も長く続いていくことがゴールだと考えています。

そのためには、会社として健全であり続けることが不可欠です。「従業員はお客様第一・会社は従業員第一」のマインドを大切に、何年先も続いていく会社でありたいと思います。

そして個人的な目標は、観光業・宿泊業の可能性を拓いていくことです。

私の出身の徳島、そして高知...といった地方には、大きな魅力がある一方、”過疎化” という逆らえない流れがあります。”関係人口” という言葉もよく聞かれますが、外からその土地の魅力を楽しむ人が増えれば、地域がうるおい、より楽しみを生み出すことができる場所になります。こうなるために鍵になるのが、観光業・宿泊業だと思います。

また、雇用の側面においても非常に意義のある産業だと考えています。観光業・宿泊業は、専門知識のある一部の人だけが活躍できるのではなく、調理や接客、清掃など様々なスキルの人が活躍できる産業です。

そしてこの仕事は、個々人が直接人を喜ばせるパワーがあります。しかし、そんな素晴らしい仕事であるにも関わらず、働き方・給与などで離職も多いのが課題です。

地域を盛り上げ、雇用を創出する観光業・宿泊業の可能性をもっと大きくしていくことは、私の人生の大きなテーマです。



辺見:一人の力では、ホテルにお客様を迎えることはできません。予約を受ける人、入り口でお迎えする人、ユニホームを作る人、設備管理をする人、調理する人、料理を提供する人...。関わる全員が一つになる必要があります。

「このお客様は私の、あなたの」ではなく、どんなお客様もhotel nansui全員のお客様としてお迎えするチームワークを大事に、ホテルを創り上げていきたいです。


小澤:私は、ホテル業界での経験値がないことをむしろ強みにして、固定概念にとらわれないホテルを作り上げたいです。

hotel nansuiでは、1Fに「オキャクバ」というフリースペースを設けて、宿泊者はもちろん、地元の皆様も自由にコミュニケーションを取れる場所にする予定です。私はオキャクバでのイベント企画にも携わらせていただきます。

宿泊だけでなく、高知の人とも触れ合える憩いの場を作ることで、観光だけでなく地元の方とコミュニケーションをとっていただくことで、「また高知に行きたいな。高知の方とお話したいな」と思える人と人を繋ぐ場所にしたいです。


ー最後に、読んでくださっている方に一言お願いします!



井口:新しい、その土地ならではのストーリーでホテルを創り上げていく過程には、とても面白さがあります。自分たちのブランドを自由に作れるのは、”中小企業だからこそ” ではないかと思います。

そして良い意味で「余白」がある状態なので、各々が裁量大きく取り組める環境です。

様々な業界の方と知恵を出し合って、全国どこにもないホテルを創っていけたら、とても嬉しく思います。


辺見:まずはご関心を寄せていただき、ありがとうございます。

私たちのホテルは、チームの一員として一緒に働く仲間を募集しています。前職が観光業や宿泊業でなくても構いません。情熱を持って、チームワークを大切に、新しい挑戦を一緒に楽しんでくださる方をお待ちしています!


小澤:高知以外にお住まいの方で、移住は大きな決断で、不安もあると思います。

でも人生一度きり!後悔のない選択ができるよう、まずはどんなに小さな不安でもお聞かせいただけると嬉しいです。少しでもご興味があれば、ぜひお気軽にご応募ください!


ーありがとうございました!

高知の魅力やhotel nansuiについて、少しでもご興味を持っていただけると嬉しいです。


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