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就労移行支援事業は福祉ではなく労働力問題を解決する事業?新規事業に対する想いに迫る…!

今回はフェリスグループの中で広告事業と就労移行支援事業を担う有限会社イープロダクション(以下:イープロダクション)の傳石さんにお話を伺いました!
今年度から始まる就労移行支援事業への参入のきっかけと、事業に対する思いに迫ります!

社長と社員の「通訳」としての役割を果たすことができると思い、フェリスグループに入った

ーー今日はよろしくお願いします!

イープロダクション取締役社長、フェリスグループCOOを務める傳石智和です。よろしくお願いします!

ーーまずこれまでの経歴について簡単にお聞かせください。

元々イープロダクションはフェリスグループとは別の会社で、そこに勤務していました。最後の1年半くらいは責任者として働いていましたね。
ただその後、経営が怪しくなってしまい…。フェリスグループの田岡社長に相談したところ、2012年頃にM&Aでフェリスグループの中の一社になりました。

ーーということは元々田岡社長とお知り合いだったんですね。田岡社長とはどこで出会われたんですか?

田岡社長との出会いは10年以上前です。最初は友人の紹介で知り合いました。初対面以降あまり接点はなかったんですが、ある時サプライズで田岡社長の誕生日会をするということになり、そこで司会を頼まれたんです。
その時のことを田岡社長は覚えてくださっていたらしく、イープロダクションの今後について相談しに行った時は「あの時に司会をやってくれてたよね」と言われましたよ(笑)

ーー他の企業にM&Aで合併する選択肢もあったと思うんですが、その中で特にフェリスグループに入る決め手などはありましたか?

私は自分が勤める会社の条件を3つ設けているんです。1つ目が、成長する会社かどうか。2つ目にその中で自分にできる役割があるか。そして3つ目が、その役割に対して正当な評価が得られるかどうかです。
田岡社長がよく「義務を果たして権利を主張しろ」ということを仰るんです。自分がやるべき役割を果たした上で、やりたいことはどんどん主張していけということです。その言葉を聞いた時に、この会社でなら自分が役割を果たすことで正当な評価が得られるだろうと、その中で自分も会社も成長していけるのだろうと思いました。

ーーフェリスグループの中で傳石専務が果たせると思った役割とはどのような部分なのでしょう?

入社当時フェリスグループでは社長が社員に対して同様の能力レベルを求めてしまい、社員はそのギャップについていけないという問題がありました。当時の中小企業にありがちな現象です(笑)
私がフェリスグループの中に入ることで、社長が求める量と質を噛み砕いて社員に伝えていく「通訳」としての役割を果たすことができると思いました。
その他にはインフラ的なところですね。社会保険やバックオフィスの部分が曖昧になってしまっていたのでそこを整備していきました。


(社内の会食にて。左端が傳石、右端はフェリスグループCEOの田岡。)

広告事業を主とする会社が、突然就労移行支援事業へ参入したきっかけとは?

ーーイープロダクションでは元々広告事業を中心に行ってきたと聞きました。その内容について詳しくお聞かせください。

元々はパンフレットやカタログなどのグラフィックデザインなどをしていました。現在はWEB関連の事業領域にも進出していて、ホームページやポータルサイト管理などの業務も行っています。

ーー広告事業と就労移行支援事業はかなり異なる事業だと思うのですが、元々社会福祉の領域に興味を持っていらっしゃったんですか?

私が小中学生だった当時は、各クラスに知的障害者の方が混ざって一緒に授業を受けていたので、今よりも障害者の存在は身近なものだったかもしれません。同窓会で同級生が鬱になった話について聞くこともありましたし、B型の事業所を運営している人がいたりもして良い仕事をしているなとは思っていました。
しかし自分が事業を展開するという知識は全くなかったですし、正直、こういう形で自分も福祉の事業に携わることになるとは思っていなかったです(笑)

ーー福祉事業に興味を持たれていたというわけではなかったんですね。その中で就労移行支援事業を始められたきっかけなどはありましたか?

新たな事業を始めたいという思いがあり事業内容を模索していたんです。フェリスグループではホクトスプランニングがネイリストの職業訓練校をやっていることもあって、職業訓練校を行おうかと考えたこともありました。ただ、上場企業なども参入している領域で、新たに開拓できるところも少ないなと悩んでいて…。
ある日、たまたま近隣にある就労移行支援事業所の人を預かることがあったんです。職業体験のような形ですね。障害を持っている方が働いてくれるということで最初は正直少し不安がありました。しかし実際に働いてみてもらうと、頼んだことについてこなしてくれましたし凄くよく働いてくれたんです。
この時に初めて、就労移行支援事業に参入するイメージを持ちました。

ーー実際に障害者の方と働く機会があったからこそ、その人たちを就職に導く事業に惹かれたんですね!傳石専務にとって、就労移行支援とはどのような存在なのでしょう?

そうですね、働き先がなく困っている利用者さんを就職とその定着に導くということへの責任と重要性は感じていますし、社会福祉に貢献していきたいという気持ちは大前提として持っています
一方で私は福祉業界に参入するというよりも、人材育成を行う事業であり雇用拡大へのアプローチの一環であると考えています。就労移行支援の事業所はあくまで人材を育成をしていく事業所であり、その対象がたまたま国から補助されている障害者だったということだと思っているんです。最終的には人材不足や労働問題を解決するために事業自体を伸ばす価値があると考えています。


(就労移行支援事業所「ルーツ」にて)

日本社会全体の雇用問題を解決するために、就労移行支援事業を拡大していく

ーー今後はどのように事業を拡大させていきたいとお考えですか?

就労移行支援の事業所は来年、再来年にかけて更に二つ出したいです。
人材不足や労働力問題を解決するために事業自体を伸ばす価値があると考えています。先ほどもお話ししたように、人材育成をしていくための事業というところですね。
実際にフェリスグループとしても求人で悩んでいる部分がありますし、繋がりがある企業さんでも人が集まらなくて悩んでいると言うことが多くあります。日本社会全体の課題となっている労働力問題の解決の緒として、事業を拡大させていきたいです。
また、広告事業と就労移行支援事業のどちらも行うイープロダクションだからこそできることがあると思っています。広告業界で人材不足に悩んでいる会社に対しての手助けができるようになっていきたいですね。

ーー事業を伸ばす上で就労移行支援事業で必要としている人物像についてお聞かせください!

極論笑顔の素敵な人なら誰でも良いですかね(笑)
それは冗談としても、全員が同じような人間である必要はありません。現在責任者を務めている者は常にポジティブで「前進あるのみ」を体現しているような人ですが、別のスタッフは課題を抱えている人に対して一緒に考えていこうと働きかけたりと地道にコツコツ頑張るタイプです。
障害者の状況に合わせて並走していける人が事業所の人間として向いてはいるのかもしれません。ただ最低限の気遣いさえできれば様々な個性があって良いし、その方が障害者の方の様々な個性にも対応し得ると思っています。
周りの状況に合わせて「こういうタイプが多いから私は逆のタイプで行こう」というように自分を臨機応変に変えられる人が一番の理想です(笑)

ーーそのような仲間たちと、どのような事業所を作っていきたいのでしょう?

コンセプトは「自分の可能性を見つける場所」です。大前提として、明るい雰囲気の楽しい事業所にしていきたいですね。
またカリキュラムについてイープロダクションならではの特徴を盛り込んでいきたいですね。動画編集や写真の先生を呼ぶなど多種多様な内容にして充実させていきたいと思います。

ーー最後に、読んで下さっている求職者の方にメッセージをお願いします!

欲しい人材が固まり切っているわけではないので、良い人がいたらその人のためにポジションを見つけて与えたいと考えています。
どの業界・業種があるのか分からない、自分にどんな仕事が向いているのか分からないという求職者の方はたくさんいると思います。悩みは尽きないと思いますが、私は「就職先で頑張っていきたい」という気持ちさえあればそれで良いと思っています。
就職相談をするつもりでも構わないのでぜひ面談に来てみてください。私、傳石に指名をしてくれても構いませんよ(笑)

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