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「学びの言語化を」使えない知識よりも使える知恵を身につける|【連載】ユウマバイブル〜私の転機〜 #003

人生に影響を与え、現在の価値観が形成されるきっかけとなったコンテンツや言葉、趣味などを紹介するシリーズ「ユウマバイブル〜私の転機〜」。第3回目となる今回は、営業部に所属する田代さんにインタビューしました。

田代さんは2022年4月に入社したばかりの新人。暗中模索の社会人1年目で役に立ったのは、趣味のカメラで学んだことだったのだそう。カメラから何を学び、どのように仕事に活かしたのか、詳しく伺いました。

---本インタビューでのバイブルの定義---
人生に影響を与え、今の価値観が形成されるきっかけとなったコンテンツや言葉、趣味など。本シリーズは、そんな一つのこだわりや、熱狂的に好きなもの、人生に影響を与えたものを深堀り、メンバーの価値観や考え方を紹介していくシリーズです。

田代 智暉 / 営業部

千葉県松戸市出身。2022年3月に帝京大学文学部史学科を卒業し、同年4月からユウマペイントの営業部で働いている。


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田代さんの過去のインタビュー記事はこちら!

「知識は使えなければ意味がない」趣味のカメラを通して得た気づき。

ーー入社してもうすぐ1年になるかと思います。いまの心境はいかがですか?

前回のインタビューのときにはまだ研修を受けていたり、先輩社員に同行していたりしていましたが、現在は独り立ちして、お客様のところに一人で営業に行けるようになりました。

もちろんまだまだ先輩にサポートしてもらう部分も大いにあります。ただ一人でお客様のご自宅で伺えるようになれて、成長を実感していますね。

ーー成長を実感されていると。そのひとつの糧になったのがバイブルだったのかなと思いますが、どのようなものか教えてください。

趣味のカメラが自分にとってのバイブルです。カメラで得た気づきを仕事に活かせていると思うので。

カメラを始めたのは、大学四年生の春でした。最初は楽しく撮影していたのですが、次第に物足りなさを感じるようになって。

例えばInstagramで自分よりも上手い写真を見ると、「どんなカメラやレンズを使って撮ったのだろう」「どうやってこんな写真を撮ったのだろう」という知識欲のようなものが湧いてきたんです。だからYouTubeを観たり、専門書を読んだりしてカメラの勉強を始めました。

ーー勉強を始めたことで何かしらの変化があった?

知識がたくさん身についたなという実感はありましたね。カメラに関する専門用語がわかるようになりましたし、カメラやレンズの種類などにも詳しくなっていって。ところが勉強を半年間したときに、実際の写真のクオリティは上がっていないことに気づいたんです。

撮った写真を見ると知っているのに、できていないことがたくさんあるなと。それまでは知っていることが正義みたいな思考で、知識だけを身につければいいと思い込んでいました。表面をなぞっただけの勉強しかしていなかったんです。

でもどれだけ知識があっても、使えなければ意味がありません。それに気づいてからは勉強のやり方を変えていきました。

インプットしたことの言語化を。カメラの学びを仕事にも転用

ーーどのような勉強の仕方を実践されたのでしょうか?

綺麗だなと自分が感じる写真があったら、どうして綺麗に感じたのかを言語化して、専用のノートに書き出していったんです。中には、どのカメラの、どのレンズで、どのような設定で撮ったのかといった詳細まで載せてくれている写真もあったので、それもメモしていましたね。

そして、そのように言語化したものを、実際に撮影するときに意識して実践を繰り返していきました。その結果、写真のクオリティがかなり変わったなと実感しています。

勉強前のお写真
勉強後のお写真

ーー知識を知恵に変えていった、みたいな。

そうですね、物事の本質を捉えようとする意識が働くようになりました。だからカメラで学んだことを、仕事にも転用できるようになっていったんです。

入社一年目は基本的に覚えることが多く、毎日毎日新しいことをインプットしなければいけません。でもすぐにそれを仕事で使えるかというと、ほとんどの方は無理だと思います。ぼくもそんな状態が続いていて、落ち込むこともありました。

しかしある時に、仕事もカメラと同じだなとふいに気づいて。カメラの知識は自分なりに言語化し、使えるようにしていたのに、仕事では教えてもらったことをそのまま覚えるだけで、自分なりに言語化をしていませんでした。だから仕事で学んだことも言語化をするようにしていったんです。

ーーカメラで学んだことを仕事にも活かし始めたと。

ただ言語化がそもそもできないなと思うこともあったので、『博報堂スピーチライターが教える 5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』という書籍を読みました。言語化のトレーニング方法がたくさん載っていたので、ひとつずつ実践していきましたね。

例えば、「人の頭で考える癖をつけよう」という項目。営業でなかなか思うような成果が出せない時期もあって、どうして上手くいかないのか、なかなか言語化できませんでした。

でもお客様の頭で考えるようにしてみたら、自分は工事の説明だけを一方的にするような営業をしていたかもなと言語化することができて。そこから一人ひとりのお客様に塗装工事を考えている背景をちゃんと聴いた上で、提案するように心がけるようになりました。

もちろんまだ経験が浅く上手く行かない部分もありますが、徐々にお客様の反応がよくなることが増えてきたと思います。

言語化できるまで学びを深める。本質的なことを教えられる先輩に

ーーどんな人にご自身のバイブルをおすすめしたいですか?

物事を中途半端なところで辞めてしまう人。いろいろなことに手を出せば、いろいろなことを知ることはできると思うのですが、実際にそれを使えるまでにはならない可能性が高いかなと。

だからカメラではなくてもいいのですが、何かひとつのことをとことん深めていくことをぜひ経験してもらいたいですね。必ず実生活や仕事に活きてくると思います。とはいえ、自分もまだまだ深堀りできていないこともたくさんあるので、自戒の念も込めてですが……。

ーー最後に、今後の目標を教えてください。

2年目、3年目になると後輩が入社してきます。自分が苦労したこと、学んだことを深掘りし、言語化しておくことで、伝えることもスムーズにできるんじゃないかなと思っていて。

それに自分の中でもより学びを深めていって、表面的な営業テクニックだけではなく、本質的なことも伝えられるようになれたら嬉しいですね。

最後に、田代さんの作品を一挙公開!

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