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子どもがチャレンジするために、大人ができること

こんにちは。「子ども運動教室LUMO(ルーモ)」の後藤です。

LUMOを運営する株式会社Gotoschoolは「あきらめを、チャレンジに〜人々の眠れる可能性の顕在化〜」というミッションを掲げています。

そしてLUMOでは、運動を通して“自発的にチャレンジできるマインド”を育んでいます。

チャレンジするということは、良くも悪くも結果があるということです。達成する喜びもあれば、失敗したり挫折する苦しみもあります。それでもチャレンジするのは、そこに楽しさがあるからではないでしょうか。

私は最近、“後転倒立”にチャレンジしています。「できるようになりたいから」「子どもたちにお手本を見せたいから」「子どもたちに格好いいと言われたいから」なんて単純な理由ですが、根底にあるのはワクワクです!

「やってみたい」とワクワクする
「できるかもしれない」とワクワクする
「次はこうやってみよう」と試行錯誤する楽しみがある
「できた!」という大きな喜びがある

だから、チャレンジする!そうした気持ちは、大人も子どもも同じだと思います。

目次

  1. チャレンジしたがらない子にはどうすればいい?チャレンジできる環境を考える。
  2. ①安全な環境
  3. ②心理的な安全
  4. ③原始反射を調える(ととのえる)
  5. 子どものチャレンジを後押しするには

チャレンジしたがらない子にはどうすればいい?チャレンジできる環境を考える。

誰かにチャレンジを促されても、やりたい気持ちがなければうまくいかないことが多いでしょう。

LUMOでは、子どもたちがチャレンジできるように「環境をととのえること」を意識しています。

チャレンジできる環境・状態として、以下の三つがポイントになると考えています。

①安全な環境を整えること(物理的な安全)
②大人との信頼関係を育むこと(心理的安全)
③原始反射を調えること(土台をつくる)

①安全な環境

カラダを動かしている以上、“絶対にケガをしない”という保証はありません。私は、絶対にケガをしないためには、“家で動かずにじっとしている” しかないと考えています。運動だけではなく、日常生活を送るうえでも転んだり、ぶつけるなど、ケガのリスクはあります。

そのなかでも「どのように安全な環境をつくるか」が私たちの腕の見せ所です!

どの業界でもそうだと思いますが、「事故が起きなかったこと」「ケガをしなかったこと」が評価されることはありません。運動にケガはつきもの。だからこそケガをしにくい環境づくりと、指導員側のサポート技術の向上にチカラを入れています。日々、事故やケガにつながりそうな場所はないか考え続けています。

・ジャンプした後に、壁などにぶつからないか
・道順がわかりやすく、子ども同士が衝突しないか
・もしバランスを崩して転んだとしても、大丈夫な状態か(物が落ちていないか)
・床はすべりやすくないか
・コードなど引っかかりそうなものがとび出ていないか
・万が一棚に登ってしまっても、倒れない状態になっているか
・子どもが飛び出さないように、ドアを施錠、安全ロックができているか
・棚の角など、ぶつかっても大丈夫なようにクッションがついているか
・誤飲/誤食しそうなものが落ちていないか

などなど…。
このような視点でチェックし、
「何も起きない環境」「何か起きてもケガをしない環境」をつくっています!!

②心理的な安全

チャレンジする際だけではありませんが、環境面の安全と同等に大切なのが、“信頼関係の構築”です。例えばマット運動をする際、どれだけ「安全だから大丈夫だよ」と言われても、補助をする大人との信頼関係がなければ怖さが勝ってしまうでしょう。

また、子どもにチャレンジしてもらう前に、まずは大人が

・楽しんでチャレンジしている姿
・失敗しても笑い飛ばし、繰り返しチャレンジする姿
・成功したときに一緒に喜び合う姿

を見せることも意識しています。
チャレンジできない要因のひとつとして「失敗したくない」「笑われたくない」などの心配、不安が聞かれます。

「失敗しても大丈夫」「失敗するとくやしいけど、だからこそ次に向けて頑張れる」「成功までの過程を楽しむ」「失敗しても受け入れてくれる」そんなことを伝えるためにも、言葉だけではなく姿を見せて、信頼関係を築いていきたいです。

③原始反射を調える(ととのえる)

LUMOは運動によって原始反射を調えることで、子どもたちの発育発達をサポートしています。実は、原始反射を調えること自体が、チャレンジできる土台をつくるうえで、大きな要素となるのです。

原始反射とは誰もに生まれつき備わっている反射で、たくさんの刺激を経験することで、成長とともに自然に調っていきます。しかし、原始反射が残っていると、意図しない環境で反射が起こってしまうのです。すると、極度に緊張感が強くなったり、カラダをコントロールすることが難しくなるなどの困りごとにつながります。

例えば、原始反射の一つである「モロー反射」は、ストレスに対する防御反応です。このモロー反射が残っていると、大きな音に驚いて逃げたり、固まってしまいます。経験不足の子どもは特に不安になりやすい傾向があるため、新しいチャレンジができずにためらってしまうことにもつながります。思わず「この子は怖がりだな」「この子は弱いな」と言ってしまいそうになることも、実はこうした原始反射の残存が原因で起こっていることがあります。

子どもが成長するためには、土台が大切です。原始反射を調える運動を行うことで、成長に必要な土台を育み、苦手なことや嫌いなことに無理なく取り組めるようサポートしています。

子どものチャレンジを後押しするには

こうしてみていくと、“子どもがチャレンジするために、大人ができること”は案外少ないものですね。

チャレンジするのは子ども自身。周囲にできることは、環境をととのえ、見守ることくらいです。

これを読んでくださっている大人のみなさん、最近「チャレンジ」していますか?できないな、難しいな、と思ったときにすぐに諦めてしまっていませんか?

「環境が子どもを育てる」とよく言いますが、子どもにとっての「環境」とは物理面だけではありません。ママやパパ、先生など、周囲の大人も「環境」の一部です。教えていないのに大人のマネをして、驚かされることもあるのではないでしょうか。

日頃から子どもは、大人が楽しんでチャレンジしている姿をみて、「私(ぼく)もやってみよう」と勇気をもらうこともあるでしょう。「チャレンジってこうするんだよ」と言葉で示すよりも、実際の姿をみて学ぶことも多くあります。

私自身のチャレンジが、少しでも子どもがチャレンジする後押しや勇気になればいいな、と思っています。子どもに教えようとすることで自分自身の成長にもつながります。子どもたちの姿をみて、「いつの間にできるようになったの?」「え!これにチャレンジできるの?」と驚かされたり、ひたむきに頑張る姿から教わることも多くあります。

私の理想の働き方、子どもとの関わり方は「子どもと大人が一緒に成長する」ことです。教えるのは大人!子どもはチャレンジしなければならない!と決めつけず、子どもも大人も、自然と成長していける環境をつくっていきたいですね。


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