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当社が二次障害と乳幼児期にこだわる理由

「二次障害」は当社株式会社Ecold(エコルド)のビジョンを知る上で最も欠かせないポイントになるので説明をしようと思います。二次障害の内容を説明する時に「ですます調」だと書きづらいので「である調」にして書き記したいと思う。

当社はそもそも「二次障害にさせない社会づくり」をビジョンにしているがこの二次障害とは大きく分けて内在的障害と外在的障害に分類される。

※当然「二次」とあるように本人のそもそもの能力や特性が直接的に起因するものではなく、何らかの原因により社会で生きているうちに起こり得るものである。

・内在的障害とは「うつ病」などを代表する内的疾患

・外在的障害とは「反抗挑戦性障害」や「行為障害」などによる殺人、放火など凶悪犯罪などを引き起こす外に向けられた障害である

つまり、先天的障害(自閉症など)を直接的要因とする内的疾患、触法行為(犯罪など)は極めて少なく、二次障害が起因するものが顕著であるといえる。

この予防論を考える上で重要なことは生育時の「環境」である。

当社はこの生育時の「環境」に着目した事業を展開しているわけで、その1つが乳幼児期から取り組む早期療育である。

ここでは早期療育とは何か?の話はせずになぜ生育環境に注目しているのかを紹介する。

そもそも大前提として発達障害の子どもたちはどんな子どもたちなのか、それを一言で語ると、

「誤解されやすい子どもたち」

である。

例えば、身体障害や医療ケア児のように外見的に何らかの障害を有するわけではなく、場合によっては知的水準も平均以上の可能性もある。実際に一般的な用語で言うとIQ値が100を超えて130以上の発達障害児も存在する。

これはあくまでも僕の考えではあるが、

こういった見た目ではわからない障害を持っている

という言葉を使う人がいるからいつまで経っても二次障害が減らないのである。

ここで最も重要な当社グループ共通の考え方として、

障害は社会からの障壁である

という言葉を知っていて欲しい。

これは国際的にも「社会モデル」として知られている障害に対する考え方である。

この考え方でいくと障害を見た目で判断することはできないわけである。

つまり、相手を理解しない限りは障害を取り除かれないのである。

そこで最初の議論に戻ってみると、「誤解されやすい子どもたち」とはどういう意味なのか、それは

周囲の大人(社会)が自分とは何かが違うことに対する差別的な否定感情

から自分の経験上で知り得ない事情のある者を排除しようとする極めて危険なことを意味すると僕は思っている。

自分の子どもであっても他人の子どもであっても自分と全く同じ遺伝子配列、全く同じ知的、身体能力、価値観を持っているはずがないのである。

それにも関わらず自分や自分が生きてきた経験の中で知り得ない事情が目の前に現れると違和感を感じてしまい、学びの機会が与えられないとか情報を得られない場合だと相手を知るための学習機会を失い、結果としてこれまでの経験の中でしか得てこなかった行動、言動を行ってしまうのである。

これが僕が考える「誤解される子どもたち」の誤解する側の心理である。

さらに乳幼児期の環境は学童期から青年期、さらにその後と予後に大きく影響すると言われている。

※乳幼児期の教育の重要性の詳細は当社のパートナー企業である株式会社スマートエデュケーションのKitSを監修している東京大学の山内教授の解説が最もわかりやすいので参照してほしい。
【記事】21世紀型の幼児教育を考える東京大学大学院情報学環 教授 山内祐平氏

つまり、まず僕たちとして、

二次障害にならない教育を行うのではなく、

二次障害に限れば「二次障害にさせない社会」を作ることが大前提であると考えたのである。

言うまでもないが全世界的に二次障害にさせない社会になるには多くの努力と時間を要するし、本当の意味での平等になれば自分自身で生きる力、働く力が要求されるため子どもたちに対する教育(ICTを使いこなせること、チームで仕事をすること、不確実な社会で生き残るための創造力を養うなど)、療育訓練(ソーシャルスキルの向上、機能訓練による身体機能の向上、生活スキルの向上など)も重要である。

これからのことから人として最も重要なフェーズである乳幼児期を中心に当社(株式会社Ecold)は事業を組み上げている。

【療育、教育】

児童発達支援(乳幼児向け療育サービス)を中心とした障害児通所支援事業の全国展開

ICT療育カリキュラム KitS Green の全国展開

ロボットアプリの開発



【保護者支援・施設支援】

クラウドシステム EcoldLINK の開発

【早期発見・早期療育の普及/早期療育の標準化】

各種論文発表・講演・講義・執筆活動

大学との共同研究開発


当社はこのように「二次障害にさせない社会づくり」をビジョンにしながら事業を展開しています。

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