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人間はAIやロボットには絶対に勝てない・・・取るべき戦略はAIとロボットがいない戦場に身を置くこと

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスのざき山です。

今日も複業メディア「ウィズパラ」で取り上げたテーマ「人間はAIやロボットには絶対に勝てない・・・取るべき戦略はAIとロボットがいない戦場に身を置くこと」について紹介していきます。(元記事:https://wizpara.com/2793/)

最近、夜な夜なChatGPTに哲学的な質問をぶつけ、そのほとんどすべてに満足のいく回答を返してくれることに驚きと楽しさをおぼえしつつ、若干の恐怖に打ちひしがれているざき山です。

最近はYoutubeの動画でも、写真や動画素材を提供するストック素材サービスを見てもAIで作成されたものが目立つようになってきました。

そしてそれらの多くが人の手で膨大な時間を割いて作られたものよりもクォリティ面でも優れており、しかもアウトプットする時間が一瞬という驚異の進化を遂げています。

いまAIで作成できるのは何も画像イメージや動画だけでなく、各種フォーマットでまとめられた資料の作成や映画・小説などのクリエイティブな作品の創出など、広範囲になんでもこなせるようになってきています。

あまりに多くのことができすぎていることから、AIやロボットに作れないものを探す方が難しくなってきました。

こうなると、特にAIやロボットに代替えされやすい分野の仕事に従事している人は、すでにAIやロボットに仕事を奪われている人も多いのではないでしょうか?

自分もその一人です。

自分の場合は、AIが台頭する前に、がむしゃらに稼ぎ、少ないながらも資産を築くことができたので良かったですが、これからの時代の主役として生きていこうとする若い世代に関しては、なかなか難しい戦略をせまられる時代なのだろうと感じます。

AIが不向きな仕事をしていけばいいじゃないかと考えるのが普通と思いますが、最近のAIはまさに万能、出来ないことなどないのではないかと思うほどです。

そしてこれからも指数関数的なスピード感でAIの進化は進んでいきます。

あらゆるクリエイティブな作業や事務処理など広範囲でこなせる汎用AIが登場すれば、いよいよ人間が活躍する機会がなくなっていくことが予想されます。

では、それを踏まえたうえで、我々フリーランスがとるべき戦略について考えていきたいと思います。

まずは進化を続けるAIには勝てないと認めるところから

自分の判断では、すでに「シンギュラリティ」は超えていると考えています。

※シンギュラリティとは

シンギュラリティ(Singularity)とは、人工知能(AI)が人間の知能を超える転換点、またはその転換点によって起こる変化を指す言葉です。日本語では「技術的特異点」とも呼ばれます。

シンギュラリティの概念は、アメリカの発明家で人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイル氏によって提唱されました。カーツワイル氏は2005年に出版した著書「The Singularity is Near」(邦題:ポスト・ヒューマン誕生)の中で、2045年にシンギュラリティに到達すると予測しています。

シンギュラリティが起こると、次のような変化が起きる可能性が考えられています。

・AIが人間の仕事を置き換えることで雇用機会が縮小する
・ベーシックインカムなどの社会制度が変容する
・身体機能の代替やナノロボットの開発により健康寿命が延びる

シンギュラリティの到来時期については、有識者の間でも見解が分かれています。
2012年に開催されたシンギュラリティ・サミットでは中央値が2040年と定められましたが、2030年、2045年と考える人もいます。
また、シンギュラリティは到来しないと唱える人もいます。

AIを利用すればするほど、AIの超絶優秀さに目を見張りますし、しかも日々とんでもないスピードで進化しています。

人間も同じく進化して賢くなっていければいいのですが、生物は途方もなく長い年月をかけなければ進化はできません。

というわけで、今現在、AIで代替えされていない仕事も、それはまだたまたま影響が及んでいないだけで、技術的に不可能だからということではないでしょう。

まぁすべての職業がAIやロボットに代替えされるところまでいけば、さすがにベーシックインカムが採用されたりすると思いますが、それまではAIになるべく仕事を奪われないように立ち回るしかありません。

一番最初にAIに仕事を奪われる仕事

AIの真骨頂とも呼べる分野、AIが能力を存分に発揮できるフィールドで仕事をしている人たちに関しては、現時点でもすでに仕事は大きく奪われはじめています。

ライター・コピーライター

まず、AIに仕事を奪われるであろう(すでに多くの仕事を奪われた)職業はライター・コピーライターでしょう。

それはChatGPTを代表とするAIに、ライティングの指示を出してみればすぐに答えがわかります。

実にクォリティの高い内容で誤字・脱字も無く、モノの数秒でアウトプットしてくれるわけですから、人間が敵うはずはありません。

名のある作家先生が書く小説などであれば、今すぐにAIに仕事を奪われることは無いとしても、ブログ記事を執筆するWebライターなどは現時点にでも仕事は激減していることでしょう。
(この記事を書きながら自分も戦々恐々としているわけです。人間である自分にしかできない切り口のライティングを模索するしかなさそう・・・)

事務員(事務処理・資料作り)

日々、事務手続き・資料にづくりに勤しむ事務員・・・。

これら事務作業も全てAIにとって代わられる可能性が高いです。

ExcelやWord、PowerPointなどにデータをまとめるなどの資料作りの作業もAIは簡単にこなしてくれます。

部下に作成を指示した資料がいつまでも出てこなかったとしたら、上司はその指示した部下ではなくAIを使いはじめるに決まっています。

当然、会社全体としてもAIで代替えできるなら事務作業を担う人たちを整理するでしょうし、この職種の雇用も控えるでしょう。

事務作業の代行を生業にしていたフリーランスの仕事もひとつ無くなることになります。

画像・動画編集者

最近AIがとくに大きなインパクトを示しているのは、画像や動画のアウトプットです。

簡単な指示で高クォリティな写真イメージ・イラスト・CG・動画・アニメーションを出力してくれるのは周知の事実でしょう。

特にイラストやアニメーション、CG作品を人の手で作ろうものなら、数日から数週間かかるものがあっという間に出力され、それらの作品もすべて高クォリティなわけですから、クリエイターたちにとっては死活問題です。

画像や動画だけでなく、音楽などもまったく同様なことが言えるので、音楽を生業とするミュージシャンにとっても多くの仕事が奪われていることが予想されます。

翻訳

今現時点でもプロの翻訳家に仕事を依頼するケースは存在するのか疑問に感じるほど、翻訳家の仕事はAIに奪われているでしょう。

何といってもスピードはAIには圧倒的に勝てません。

正確性もかなり精度が上がってきています。

人間同士の会話においても自動翻訳機の進化が続く今、通訳の出番は減り続けるでしょうし、教育の現場においても外国語を習得するメリットが減っていくことが予想されます。

カスタマーサービス

最近、多くの会社で電話のカスタマーサポートを行わずWeb上でAIチャットを使ったカスタマーサポートを導入し始めています。

人件費を大きく削減できますし、サポートのクォリティを一定に保つ事もできますし、サポート内容を即時フィードバックしてカスタマーサポートのAIそのものをブラッシュアップしていくことができます。

カスタマーサポートの仕事をしている人にとっては、AIが手強すぎる競合ということになってきています。

Web系フリーランスのほとんどの仕事もぶっちゃけ危うい

Web系フリーランスの仕事も正直危ういです。

AIで多くの仕事が代替えできてしまう時代になってきています。

ホームページやECサイトも今は人の手で作らなくても、簡単なウィザードを走らせるだけで費用をかけずにシステムが作成してくれる時代です。

Webマーケターが行っている広告出稿やSEO施策の多くの作業もAIで代替えできてしまいます。

とくに費用対効果を測る効果測定と、その結果をもとに最適な施策を提案してくれるなどは、もはや人間よりよっぽど信頼できるので、正直人間に依頼しなくてもよくなってきています。

Web系フリーランスとして現場で仕事の変化を見てきた自分としては、AIの台頭で大きな逆風を感じています。

日々AIに仕事を奪われないように立ち回って変化し続けていない限り、現在はWeb系フリーランスにとって非常に難しい時代だと感じます。

AIに仕事を奪われにくい仕事とは

冒頭でも申し上げた通り、極論、今後も進化を続けるAIやロボットに代替えできない仕事は無いと考えています。

とはいえ、それは今すぐではありませんし、ベーシックインカムなどが導入されないのであれば、AIやロボットがまだ苦手とする分野の仕事を我々人間が担うことで仕事にありつくということをしていかなければならないことになります。(もしくはまったく新しい仕事の創出・創造)

ここではAI・ロボットがそこまで進出していない、現状、人の手に頼らざるを得ない仕事を挙げていきます。

農業、林業、漁業などの第一次産業

ITなど新時代の仕事に比べれば、昔からある農業、林業、漁業などの第一次産業の仕事は少し遅れたものという印象がありますが、実際のところAIに仕事を奪われてはおらず、人間がまだまだ第一線で活躍できる輝かしい仕事になっており、評価が見直されています。

またITと組み合わせることで、新しいサービス・商品を開発してビジネスを飛躍させたり、ECサイトやSNSなどから自ら商品やサービスを販売して商圏を広げたりすることも珍しくなくなってきました。

看護師、薬剤師、介護士、カウンセラー

この分野もAIやロボットの手助けが目立つようになってきたとはいえ、やはりマンパワーに頼るしかない仕事と言えるでしょう。

とくにこれらの職業は人の心に寄り添う必要があるので、それをAIやロボットが代替えできるかといえば、まだまだその水準には達していないでしょう。

今は日本の少子高齢化という時代背景もあり、空前の人手不足が続いています。

この分野の職業に従事している人は、しばらく食いっぱぐれることはないでしょう。

建設・土木作業員

建設や土木の現場で重機を駆使することはあっても、自立型AIが搭載されたロボットが作業員の代わりに重労働をこなすというところまでは、時代は進んでいません。

前述の職業もそうですが、少子高齢化で担い手は減っているので、作業員のなり手はどこの現場も引く手あまたです。

空前のインバウンド需要から、建設・土木業界は非常に活況のようですね。

IT技術などを大学で学んで得られた仕事よりも、人間の身体をフル活用して行う仕事の方が長生きしそうですね。

AIを毛嫌いしているタイプの人を相手にする仕事

フリーランスとして長年活動していると、この手の人たちから声をよくかけられます。

その仕事はAIで代替えできそうだけどなぁと感じても、やはりその方たちは、AIなんかより信頼できる人間に仕事を出したいんだという考えをお持ちのようです。

この考えの人は、意外にも多く、完全に全ての仕事をAIに奪われるなぁと思われる分野の職業でも、そういった人にお願いしたい人たちのおかげで完全に仕事がなくなることはなさそうです。

要はAIと能力的に張り合うのではなく、情や人となりなど人間くささを前面に押し出して営業活動を行うことで商機は見出せるということです。

リアルインターフェース(人間の身体)が必要な仕事

すでにシンギュラリティを過ぎたのではないかと思わせるほど、進化の早いAIですが、やはり生身の身体を持ってはいないため、出来ることには限界があります。

シンプルに人間の生身の身体を使ってしか行えないことを、仕事にすればまだまだAIには奪われない仕事というものはたくさんあります。

また生身の身体もそうですが、AIは特性上、感情や心を持つことをプログラム的に制限されています。

人間特有の感情・心を活かした仕事というのも、今のところAIでは担うことが難しいフィールドでしょう。

AIの特性・仕様を研究することで奪われない仕事は生み出せる

プログラム上AIに制限されていることが人間の成すべきこと

AIには技術的には可能でも、倫理的・道義的理由他、人間の脅威にならないようにするなどの理由などで、プログラムの時点で制限を持たせています。

例えば
◆道徳的・倫理的な制限:
有害な行動を助長する内容、暴力、憎悪、差別、自己や他者に対する危害を促すような指示には従いません。

◆著作権や知的財産の保護:
著作権で保護された作品やキャラクター、アーティストの最新のスタイルを模倣することは禁止されています。
特定の商標やブランドを無許可で使うことも制限されています。

◆プライバシーとセキュリティの制限:
ユーザーの個人情報や対話の履歴を過度に保持したり、システム外に共有することは禁止されています。

◆法律の遵守:
違法行為の助長や法的なガイドラインに違反するコンテンツの生成は行わないように設計されています。

※感情や意識の欠如:
AIは感情や自意識を持たないため、感情的な反応や共感、自己認識をすることはできません。
人間的な感情をシミュレートすることは可能なのですが、それはプログラムされた応答に過ぎません。

※創造性の限界:
AIはデータに基づいて新しい情報やアイデアを生成するが、本当の意味での独自の創造性は持っていません。
過去のデータや知識をもとにしたパターンや推論から創造的に見える答えを提供するだけです。

※長期的な記憶の欠如:
通常の設定では、AIは会話が終了するとその履歴や情報を保持しません。
対話ごとにリセットされるため、長期間にわたる連続的な会話や学習を行うことはできません。
ただし、一部のシステムでは、短期間の記憶や会話の履歴を保持することがあります。

※複雑な物理的世界の理解の限界:
AIは物理的な環境での体験や直感を持たないため、物理的な作業やリアルワールドでの細かい操作に関しては限界があります。
物理的な常識や状況を理解する能力も、データに基づいて制約されています。

※創発的な問題解決の限界:
突発的で未経験な問題や未知のシナリオに対しては、AIの対応力が限られています。
あくまでも過去の知見の集積で処理できる既知の課題を解決するというイメージですね。

※複雑な長期計画の制限:
AIは短期的なタスクや具体的な質問への回答に強いが、長期的な計画や複雑な戦略的思考には限界があります。
長期的なコンテキストを継続的に保持することが難しいため、非常に長期にわたるプロジェクトや計画については人間の介入が必要になります。

これらがAIが仕様上、出来ない(苦手な)仕事であり、このなかで※(こめじるし)のついた項目の内容が代わりに人間が担うべき仕事という風に見ることが出来ます。

人の心を打つストーリーで人を惹きつける

いかに安く品質の良い商品であったとしても、そこにストーリーはありません。
世に出回っているコピー商品など大量生産で生み出された商品などだとそうなります。

ただ熱い想いでオリジナル商品を開発し、商品開発ストーリー・サービスを提供する人たちのバックグラウンドストーリーを詳細に公開していくことで、そこにストーリーが生まれ購買意欲が一気に高まります。

多少値が張る商品であっても、人はこういったストーリーに対して財布のひもを緩めます。

大量生産されたコスパの良い商品を作るのはAI・ロボットの仕事で、人間の仕事ではありません。

ストーリーで勝負をすればAIやロボットは、競合になりません。

人は遊びAIは遊ばない・・AIがしないことを仕事にする

あとAIと人間の大きな違いのひとつとして、「人は遊ぶ、AIは遊ばない」ということが挙げられるでしょう。

一緒になって遊んでくれるのはAIやロボットではなく人間だけです。

どうすれば楽しい遊びになり、どんな遊びだとつまらないのかが直観的にわかるのもAIではなく人間でしょう。

そして実際に遊んで楽しいと感じる心を持っているのもAIではなく人間です。(少なくとも現時点では)

つまり遊びをテーマに仕事を創出するのはAIは苦手で人間の得意分野と言えるでしょう。

自発的な夢・目標などの意思を前面に押し出す

AIには自発的な目的や目標・夢などを持つことはありません。

人間から指示を受けて、人間の求めている内容をアウトプットするのが存在意義で、そのように設計・プログラミングされています。

ゆえに夢を持っている人がその熱意を周囲にアピールすることで、人の心をゆさぶることができ、それが仕事に発展します。

プライベートでも仕事でも、AIが持たない「熱い情動」を前面に押し出せるいわゆる「人間くさい」人が、これからの時代生き延びるでしょう。

指示待ち人間、機械的な作業しか行えない人はAIやロボットにとってかわられてしまうということです。

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