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確定申告が不安なフリーランス向け【freee】でやろう超簡単確定申告の流れ

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスの山崎レモンサワーです。

今回も複業メディア「ウィズパラ」で取り上げたテーマ「確定申告が不安なフリーランス向け【freee】でやろう超簡単確定申告の流れ」について紹介していきます。(元記事:https://wizpara.com/2122/

今年も2月になり、確定申告の時期が到来ですね。
じぶんは、14回目の確定申告という事もあり、余裕シャキシャキ、さくっと済ませてまいりました。

いまでこそ、簡単な確定申告も、独立したての時を思い返せば、まったくわからずに時間もかかり、いざ申告する際も、本当にあっているか不安で不安で仕方なかった思い出があります。

当時と今で違うのは、経験によって自分の確定申告や簿記などの知識がついたというのもありますが、freeeやマネーフォワードのような超絶便利なクラウド会計ソフトが登場してくれたというのが一番の違いだと思います。
これによって、当時と今とでは確定申告の際の労力がまったく違い、いまではだいぶ楽に申告作業をすることができるようになっています。
(ちなみにfreeeの宣伝記事ではないです。一銭ももらってません。)

このクラウド会計ソフトfreeeを使う事で、税理士に依頼せずとも、また、簿記の勉強をやりこまなくても、簡単に確定申告をすることができます。

そして、今回はfreeeを使って確定申告をする際の流れやコツ、日々の処理などを解説していきます。

freeeを使うとなぜ確定申告が簡単なのか?

もはやフリーランスが税理士に依頼せずに確定申告を行う事に、なんの抵抗もなくなりました。
それほど今のクラウド会計ソフトは便利です。

ひとつずつ特徴を挙げていきます。

確定申告作業や日々の帳簿付けに簿記の知識が必要ない

このfreeeというソフトは経理や簿記の知識が全くなくても、簡単に経理業務ができるソフトを目指しています。

実際に、freeeには「貸方借方」という、経理に慣れている方には当たり前のワードがほとんど出てこないのが特長です。確定申告に慣れ親しんだ自分でもこの「貸方借方」に関しては、いつもどっちが貸方で、どっちが借方かわからなくなります。

また、freeeでは直接日々の入出金を手入力する際にも、勘定科目にわかりやすい説明がついているので、経理がはじめての方でも安心です。

銀行口座やクレジットカードと連動している

インターネットバンキングやクレジットカードをfreeeと連携させると、日付や金額、取引先などの利用明細を自動で取得し、データからAIが勘定科目などを推測して入力の補助をしてくれます。

手入力によるミスを防ぎ、経理作業にかかる時間を大幅に削減することができます。

人の力では入力漏れや入力ミスは、どうやっても起こってしまうものなので、銀行口座やクレジットカードとの自動連係機能は、まさに神機能といったところでしょう。

業務ソフトと連動している

freeeでは取引先へ見積書・納品書の作成からの請求書・領収書の発行ができます。
請求書を発行すると内容を自動で帳簿づけすることができ、請求書の作成と帳簿づけを一括で終えることができます。

取引先からの入金状況もステータス管理をすることができるため、入金の確認漏れの心配もありません。

確定申告は全てウィザード(質問形式)に従うだけ

freeeはステップにそって質問に答えるだけで確定申告の書類を作成でき、経理や確定申告がはじめての方でもカンタンに利用できます。
質問形式で申告書を作成できるのは、日本でfreeeだけです。

いざ確定申告!freeeを使った確定申告の流れ


確定申告は習うより慣れです。
本で簿記や確定申告の勉強をするまえに、実際にやってみることで覚えるのが一番です。
freeeの強力な機能のアシストがあれば、誰でも確定申告は可能です。

では具体的にfreeeを使った確定申告の流れをおっていきます。

書類・証書準備(領収書・公共料金明細・クレジット支払明細・支払い調書、医療費・保険・ローン・税金などの支払い明細書)

一年分の経費に関する領収書やクレジットカードの支払明細、公共料金や保険の証書、税金・ローンの明細、支払調書などを集めておきます。
これらの証書は確定申告に必要不可欠で無くすとやっかいなので、日ごろからきっちりと保存しておきましょう。
また確定申告後も保存義務がありますので、紛失防止の対策をとっておきましょう。

日時処理で計上できていない経費の入力

年に一度いっきに計上すると正直相当しんどいです。
理想を言えば経費が発生したタイミングで毎日帳簿付けを行うのが理想です。
それが出来なくても月に一度は帳簿付けしておくのがいいでしょう。

減税制度の確認

今はコロナで様々な減税制度が用意されています。
コロナ以外でも住宅ローン減税や扶養控除、寄付金控除など様々な減税・控除制度があるので、それを事前に調べて活用するようにしましょう。

freee確定申告ウィザード

freeeでは、ウィザード(質問形式)に回答していくだけで、自動的に確定申告書や青色申告決算書ほか、確定申告に必要な書類一色を用意することが可能です。

該当しない設問や、該当しても支払う税金に影響しない場合などはスキップして大丈夫です。

下記に2021年度の確定申告する際に、出現するすべてのウィザードの項目をあげ、その中でも重要な項目を補足していきます。

1.地代家賃を入力

その内容が青色申告決算書に自動で入力されます。
(この項目はあらかじめ[取引の一覧・登録]画面で地代家賃の勘定科目を使用した取引が存在しない場合、非表示となります)

2.マイナポータルから取得する

マイナポータルは、政府が運営するオンラインサービスです。子育てや介護をはじめとする行政手続がワンストップでできたり、行政機関からのお知らせを確認できたりします。
マイナポータル連携機能を利用することで、確定申告に必要な情報のうち、マイナンバーに紐づくデータを取得し、申告書類へ自動的に入力することができます。

取得できる情報は、その年の対応状況によってまちまちです。

3.会社から給与を受け取りましたか?

年度の途中で独立した方や、会社勤めをしながら自分でも事業を営んでいるという方は、確定申告の対象年内に受け取った給与(給与所得)を確定申告書に記入する必要があります。

4.源泉徴収されている事業所得、不動産所得はありますか?

ここで、とくに重要なのは「源泉徴収されている事業所得」です。

源泉徴収されている事業所得がある場合は、年に一度、お客さんから支払調書が届きますので、そちらをもとに記載しましょう。

5.雑所得、配当所得(総合課税)、一時所得はありますか?

分離課税(特定口座源泉徴収有)で株取引をしていて配当があっても、ここに入力する必要はありません。

6.株式の取引はありますか?

株式の売買が生じた場合は、分離課税として、第三表に記入します。
freee申告では、質問に回答することでそれらの情報を正しく確定申告書に反映できます。
損益通算で損失を繰越すときのための記述なので、必要なければ入力の必要はありません。

7.FXの取引はありますか?

FXの取引があり、さらに確定申告をすることで、税金の還付や納付が生じる場合に入力します。

8.仮想通貨の取引はありますか?

仮想通貨の取引があり、さらに確定申告をすることで、税金の還付や納付が生じる場合に入力します。

9.仕入れた商品の中に在庫がありますか?10.仕事とプライベートで兼用しているものはありますか?(家事按分)

フリーランスが使用する経費の中には、完全なる事業用だけでなく、プライベートでも利用できるものが多くあります。

これを全額、事業用経費として計上することはNGになります。

一番わかりやすいのは、住居兼事務所の家賃などです。
この家賃を全額、事務所家賃として経費計上すると脱税認定される恐れがあります。

住居用と事業用がそれぞれ何%;何%なのか割合を明確にして、事業用の部分のみ計上するようにします。

11.税理士や弁護士などに報酬を支払いましたか?

ここでの入力内容が青色申告決算書の3ページ目の右側にある「税理士・弁護士等の報酬・料金の内訳」欄に自動で反映されます。

12.前年度に損失を繰り越しましたか?

青色申告を行っていると、赤字を3年間繰り越すことが可能です。
前年度に赤字の場合は、今年度の税金を通算で安くすることができます。

13.養っている配偶者はいますか?

配偶者控除に反映されます。

14.子供などの扶養家族はいますか?

こちらも扶養親族がいることで、税金が控除されます。

15.病気等で病院に行ったり、医療用の市販薬を購入しましたか?

ここの各項目を入力すると、確定申告書B 第一表の「医療費控除」欄に自動で反映されます。
・総所得金額等が200万円以上の場合は、「医療費 + 通院費 – 給付金 – 10万円」が医療費控除額です。
・総所得金額等が200万円未満の場合は、「医療費 + 通院費 – 給付金 – 総所得金額等の5%」が医療費控除額です。

16.生命保険に加入していますか?

生命保険に加入している場合は、生命保険料控除が受けられます。

17.地震保険に加入していますか?

地震保険料控除の対象となる場合は、地震保険料の全額または一部を課税対象から外すことができますので、その分節税できます。(最大5万円まで)

18.国民年金に加入していますか?

ここで入力した金額が社会保険料控除に反映されます。

19.国民年金基金に加入していますか?

ここで入力した金額が社会保険料控除に反映されます。

20.国民健康保険に加入していますか?

ここで入力した金額が社会保険料控除に反映されます。

21.その他の社会保険料を支払っていますか?

ここで入力した金額が社会保険料控除に反映されます。

22.ふるさと納税などの寄附をしましたか?

ここで入力した金額が寄附金(特別)控除の対象となります。

23.小規模企業共済や企業型・個人型年金等の掛金を支払っていますか?

入力すると、支払った小規模企業共済等の掛金の合計額が確定申告書B 第一表・第二表の「小規模企業共済等掛金控除」欄に自動で反映されます。

24.過去10〜15年以内に住宅ローンを組んでマイホームを購入またはリフォームしましたか?

住宅ローン減税の対象であれば、こちらから必要事項を入力します。

25.6月中旬頃に税務署から予定納税額の通知書は届きましたか?

記入する金額は、予定納税額の通知書に記載された第1期分・第2期分の合計額を記入します。

実際に納税していなくても記入する必要があります。
予定納税額の減額申請書の承認を受けた方は、減額後の予定納税額の合計金額を記入します。

以上で確定申告に必要な書類が出力されます

以上のウィザードへの回答・金額入力で、確定申告に必要な書類が出力されます。

freeeは簿記や税制に関してあまり知識が無い人でも簡単に確定申告が行える唯一会計ソフトと言える出来栄えです。

もちろん、知識があれば節税できたものでも、知識が無いゆえに申告し忘れたり、あきらかな申告ミスに気づけなかったりすることもあるので、簿記や税制に関して、知識があるに越したことはありません。

それでも不安というあなたへ


自ら確定申告するのが不安という方は多いですが、フリーランスであれば税理士に依頼せず自ら確定申告を行う事はメリットが非常に多いです。

自ら確定申告をおこなう事に対して、よくある不安の声として以下のようなものが挙げられます。

1.税理士に任せないと本業の時間を圧迫してしまう
2.税理士に任せないと確定申告をミスしてしまい正確に税金を算出できない
3.税理士に任せないと節税できず多く税金を支払う事になるのではないか?
4.税理士に任せないと税務調査を受けるのではないか?

1.の「税理士に任せないと本業の時間を圧迫してしまう」
に関しては、確かにアウトソースして手間を削り、本業に集中したいという作戦もアリといえばアリですが、そもそも慣れれば対した手間ではありませんし、経営者として帳簿に向き合う事は、節約意識が芽生え、余計なコストカットに結び付けられます。

2.の「税理士に任せないと確定申告をミスしてしまい正確に税金を算出できない」
に関しても、確かに税金のプロである税理士の方が、ミスは少ないのは間違いないですが、freeeのようなこれだけ強力なソフトが出てきている世の中なので、積極的に活用することでミスは極力減らすことができますし、そもそも税理士でもミスはします。

3.の「税理士に任せないと節税できず多く税金を支払う事になるのではないか?」
ですが、税理士に任せた方が税金を安く済ませるというのは錯覚です。ミスなく計上できる経費を計上し、利用できる控除などの優遇をきちんと申告することで、納める税金は同じ金額になります。

4.の「税理士に任せないと税務調査を受けるのではないか?」
に関しても、税理士に任せれば税務調査を受けないという事はありません。
きちんと事業に使用したと説明できる経費を計上していれば、不安がる必要はありません。

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