Part2_執行役員が語る創業15年の歩みと貫き続ける想い

このページをご覧になって下さった皆様、こんにちは！

ProVisionでブランディングを担当しています、髙野です。

今回は前回に引き続き、上席執行役員の中新井肇さんにProVision創業から今に至る歴史のインタビュー後編です！

▶前編はこちら

上席執行役員　中新井肇

2007年にProVisionに入社し、評価エンジニアとして活躍。その後、技術部門の部門長を経て、現在は人事・採用領域を統括。

親会社に頼らず、自走する組織になりたい

—— リーマンショック後は会社として大きな変革期に入る訳ですが、当時はどんなことがありましたか？

まずは本社を東京からみなとみらいへ移転しました。2010年のことかな。

親会社が持っていたフロアの一角を間借りした形で、すっごい狭かった。笑　6人でぎゅうぎゅうくらいのスペースでやっていたから、足りないときは会議室を使わせてもらっていました。笑

その当時、取り組み始めたのはアプリやゲームのテストの仕事。あの頃はそれくらいしかやることが見つからなくて‥。でも、少しずつ話を聞いてくれる会社が増えてきて、仕事を任せてもらえるようになっていったんです。2011年、12年くらいだったかな。

次第にお仕事をとれるようになってくると、間借りだけでは足りなくなってきて。会議室3つくらい貸切るようになっちゃってました笑

—— それはだいぶ占拠していましたね笑

そうなの。笑　いよいよこれは自分たちで居室を構えようとなって、ランドマークタワーの40階に本社を移転しました。今の本社もここですね。

そこからは完全に波に乗っていきましたね！

もともとは自分たちが担う仕事の100％は親会社からもらう仕事だったところから、80％、70％と次第に減少。その自分たちでとってきた仕事が0のところから、1％、10％と増やしていくところを自分はやっていました。大体3～4年で親会社からもらう仕事はほとんどなくなって、自分たちでとってきた仕事をやるようになったんです。

中でも特に大きかったのは、大手ネットサービス会社の案件。

一番最初は持ち帰りの案件1つだけだったのが、より質高い仕事をするためにはお客様先に常駐した方が良いとなり、ひとりのエンジニアが常駐することに。この常駐できるようになったのが大きくて。

結果的に200人くらいまで増える訳です。笑　次々に別な案件、別な部署、更には系列会社と紹介で繋がったため、多くの仕事を任せてもらえました。

—— すごく大きなきっかけだったんですね！そんなに広がるなんて信頼されていた証ですね。

あれは嬉しかったですね。

あとは実は移転と同時に、ProVision独自の経営理念・社員心得を初めて立てました。

もともとずっと親会社のと同じものを掲げていたのだけれど、このタイミングで「親会社の下請けだけの組織から、自分達で仕事を得る自立した組織になろう」という意思の表れとして、独自のものに変えたんです。

意味合いは親会社のものを継承したんですけどね！

レッドオーシャンだったゲーム業界に、新しい価値を提供できた

更に事業を広げにかかったのは、既にレッドオーシャンだったゲーム業界でした。

もともと市場規模も大きく競合ひしめく業界で、仕事自体の単価が他の業界と比べると安かったこともあり、アルバイト起用へも挑戦しました。ただそういった人件費を下げる工夫をしましたが、それでも単価は競合と比べると同じ、ないしは高いままで。

正直勝てるかどうかは分からなかったです。

でも結果的には、私たちは多くの企業さんに選ばれることができたんですよね。

—— すごい。しかもすでに競合が多くいたにも関わらず、ですよね。理由はなんだったのですか？

理由は、うちがずっと大事にしてきた経営理念や社員心得。

高い品質へのこだわりと、一緒に仕事をしていて気持ちが良いといった部分ですね。当時お客様となるゲーム会社さんにとっては、そういう考え方はあまりないものでした。安さや早さを重視する業界でもあったので。

そういった新たな価値観を持って乗り込んだところ、一度やってみてほしいと挑戦させてくれたお客様がいらっしゃって、確かにもう少し質を高めたいなと思っている方々だったんですが。

その挑戦は結果として、私たちの大きな評価へと繋がり、「安くてはやい」が主流だった業界において「高品質で丁寧」という唯一無二のポジションを築くことになりました。2014～15年頃でしたね。

—— この背景があるから、今も経営理念と社員心得がとても大切にされているんですね…！実は初めて入社研修を受けたとき、イメージしていたIT企業の研修とは少し違って、「人として」の部分にフォーカスした内容が多かったので少し意外に思っていたんです。背景にはこの成功体験があったことを聞いて、今すごく納得しています！

私たちの強みはテスト以外でも生かせる自信がある

会社として成長し安定してきた2017年頃、テスト以外の事業へも挑戦しようという流れが会社の中に出てきました。

それをやり始めるとき自分たちが思ったのが、私たちの強みである経営理念や社員心得にある考え方は、他の分野でも生かせる、勝負ができるものであるということ。そして、ただのテスト会社のままではなく、この強味を武器に私たちだけにしかできないネットサービスを自分たちで作っていこうといったことでした。

その年、「時代を築くネットサービス企業となる」という5か年計画を正式に掲げ、今もその道の途中にいます。

今後は既存のテスト事業は軸として拡大を続けると同時に、テスト分野の中でももっと上流のテストを管理する立場になっていけたらいいなと思っていますし、テスト以外の分野においては、ネットサービスを一般ユーザー向けであったり、企業向けに展開していこうと思っています。

そして、ごくごく数年後、更に進化したProVisionになっていたいですね。