iPadで画面や選択テキストを読み上げる/入力フィードバックを返す
VoiceOverをオフにしていても、画面全体、選択したテキスト、または入力内容をiPadで読み上げることができます。
https://support.apple.com/ja-jp/guide/ipad/ipad9a247097/ipados
もし、あなたが通常の1.5倍速で本が読めたら、短縮した時間で何がしたいですか?大人になると読むべき本があるのにもかかわらず、なかなか時間もなく、読んだところで斜め読み程度で頭に入っていかない。時間を無駄に使ってしまったな、という状況ありますよね。私自身はいわゆる『速読』のできない普通の人ですが、今回は私が実際にやっている読書を時短する方法を紹介したいと思います。
・iPhone iOS(読み上げコントローラー(*1):オン)
・kindleアプリ
・読みたい電子書籍
(*1)「読み上げコントローラー」の設定方法は以下のとおり
使い方は簡単。iPhoneのiOSの機能である「読み上げコントローラー」を表示しておきます。kindleの電子書籍を開いて、「読み上げコントローラー」を”1.5倍速”に設定して、再生ボタンを押すだけ。一回スタートすると、勝手にページ送りしてくれるので楽です。
この1.5倍速で音声を聞きながらの状態で、文章をそのスピードで目で追っていきます。この方法は、学習や情報処理の理論において、マルチモーダル学習とデュアルモーダル処理の両方の概念に基づいています。
感覚的には、読んでいる時につっかえるような状態をなくし(寧ろiOS側がちゃんと読めてない時もある)、ある程度の速さで読む事をiOSにoff-loadingして、考える余力を残しながら読むという感じでしょうか。
マルチモーダル学習は、視覚、聴覚、触覚など、複数の感覚モードを同時に使用する学習方法です。このアプローチは、脳が複数の情報源を統合し、より深く理解するためのもので、教育分野でも広く利用されています。
一方、デュアルモーダル処理は、特に視覚と聴覚の二つの感覚モードを同時に使用して情報を処理する方法です。この手法により、脳が情報をより迅速かつ効率的に処理できるようになります。
ちなみに、John Swellerの「Cognitive Load Theory(認知負荷理論)」においては、学習者が一度に処理できる情報量(認知負荷)を最適化するために、視覚と聴覚を効果的に使うことが推奨されているようです。
ちなみに、一般的に良く聞く『速読法』ですが、これは主に視覚に依存したテクニックに基づいているようです。
速読法には、視野を広げることで一度に多くの文字を捉える「視野拡大」、心の中で言葉を発音する「サブボーカライゼーション」を抑制する方法、そして読み返しを減らす「リグレッションの抑制」などがあります。
これらのテクニックは、視覚的な情報処理を効率化することで、読書速度を向上させることを目的としているようです。
とはいえ、デュアルモーダル処理を使ったこの方法がすべての本に適しているわけではありません。
深く考えたり、字面含めてじっくり鑑賞ことが求められる書籍や、専門的な技術書等、細かな内容や複雑な概念を正確に理解する事が求められる場合には、時間をかけて読み込む必要があるため、この方法に不向きです。
逆に、小説やビジネス書、自己啓発書など、比較的読みやすく、内容が明快な本には、この方法が非常に効果的です。パターン化された内容も多いため、スピードを速めても理解度が損なわれにくいかもしれません。
このように、マルチモーダル学習とデュアルモーダル処理を活用した方法は、学習効率や読書効率を高める強力なツールです。この方法を使えば、通常に比べて短時間で多くの情報を吸収し、ページ数の多い本でも効率よく読破することができます。
kindleで音声だけ聞くでも良いのですが、ブックマークもできないですし、「ちょ、待って。何て言った?」という事もしばしばで、目で追いながらというのがおススメです。
はじめは1倍速で慣らしていくのがいいと思いますが、数分経つと遅く感じてしまうので、すぐに1.5倍速に上げたくなると思います。ちなみに、2倍速を試したのですが、私は無理でした。きっといるんでしょうね、2倍速でも大丈夫な方。
時間があまりないけど読みたい本はあるという方、もっと時間を上手く使って何か他にしたいという方、試してみてはいかがでしょうか。
ここまで読んで下さってありがとうございます。