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<ゼニヤのソト>帰り道のこけこっこ

会社からの帰り「こけこっこ」という焼き鳥屋さんの前を通る。いつも入り口の扉が開いていて店内の様子が少しだけ見えるのだが、タバコと焼き鳥のモクモクの煙の中に見えるお客さんはいつも笑顔で楽しそう。老若男女、家族連れも見かける。居酒屋というよりも実家のような安心感さえ覚え、最近はこういうお店も減ってきたなと思う。
先日、仕事帰りについにお店へ行ってみた。暖簾をくぐり、店内に入ると店主が威勢良く入口側の席に案内してくれた。梅酒と日本酒をミックスした“コケロック“という名物を注文。蒸し暑い夜にピッタリなさわやかな1杯。焼き鳥の“こころ“もふわふわで美味しい。常連客も多いため少し身構えていたが、初めてでも別け隔てなく受け入れてもらえほっとした。常連客に混じり、店内のテレビで野球中継を見る。上本町の街の一員になれた気がして嬉しかった。(文・小山)

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