会社からの帰り「こけこっこ」という焼き鳥屋さんの前を通る。いつも入り口の扉が開いていて店内の様子が少しだけ見えるのだが、タバコと焼き鳥のモクモクの煙の中に見えるお客さんはいつも笑顔で楽しそう。老若男女、家族連れも見かける。居酒屋というよりも実家のような安心感さえ覚え、最近はこういうお店も減ってきたなと思う。
先日、仕事帰りについにお店へ行ってみた。暖簾をくぐり、店内に入ると店主が威勢良く入口側の席に案内してくれた。梅酒と日本酒をミックスした“コケロック“という名物を注文。蒸し暑い夜にピッタリなさわやかな1杯。焼き鳥の“こころ“もふわふわで美味しい。常連客も多いため少し身構えていたが、初めてでも別け隔てなく受け入れてもらえほっとした。常連客に混じり、店内のテレビで野球中継を見る。上本町の街の一員になれた気がして嬉しかった。(文・小山)
株式会社錢屋本舗
▶錢屋本舗本館とは? コロナ禍を経て見つめ直した多様な価値観の発信をします。 そして、その価値観を共有、共感して繋がれる方々のコミュニティーをめざします。 価値観そのものは抽象的な言葉であって捉えどころのないものかもしれませんが、それらをヒト(交流)モノ(商品)コト(体験)を通じて取り入れ、日々の暮らしをより豊かなものにしていただきたいと思います。その豊かさは経済的な豊かさとは違い、失うことも減ることもありません。 減らないならば分かち合うことを提案します。 減らないどころか、その豊かさは共感の輪となって広がり増えていくはずです。 心の距離の近い人に囲まれて、その輪の中にいる自分はきっと幸せでしょう。 ローソクの灯を分てば、周りがどんどん明るくなっていきます。 何かの拍子に自分の灯が消えたとしても、周りが明るければ困らないし、また分けてもらえます。 錢屋本舗本館は、そんな幸せの灯のようなコミュニティーでありたいと思います。