片上さんは、2022年「地域おこし協力隊」として東京から韮崎市に来た移住者。現在、河原部では「関係人口創出プロジェクト」の運営をメインに、街の活性化に向けて積極的に活動しています。
今では恐れることなく何でも挑戦している片上さんですが、最初は働き方に戸惑うこともあったのだとか。
今回は韮崎市の活性化を牽引する存在として注目を集める片上さんに、河原部社について話を聞いてみました。
【片上隆三さんプロフィール】
福岡県北九州市出身。小学校4年生から大学までサッカーに明け暮れた。電気系の講師を7年、消防士を2年経験し、2022年より韮崎市地域おこし協力隊として河原部社へ入社。現在は、韮崎市と連携して行う「関係人口創出プロジェクトencle(エンクル)」の運営や外部との連携、Miacis(ミアキス)の運営に携わっている。
趣味は、サウナとサッカー。
勉強もサッカーも諦めない。学生時代に培ったマインドと行動力
――片上さんの今までの歩み、経歴を教えてください。
学生時代はサッカー一色でしたね。高校では福岡県内でも屈指の強豪校に入り、周囲のレベルの高さと厳しい練習に挫折しそうになりながらも、なんとか3年間過ごした思い出があります。
大学では電気について学び、卒業後は電気系の教育をする指導員として就職。7年務めた後、さらに成長したいと思い、今まで培った電気の知識と体力を武器に東京消防庁に転職しました。2年ほど勤めたときに、「一生このままでいいのか?」という思いが湧き上がり、いろいろと考えた結果「農業」にいきつき、今に至ります。
――河原部社では「農業」もやっているのですか?
いいえ、ここでは直接農業はやっていません。
農業を盛り上げたい!と思っても、ただ後継者になって出荷しただけでは、限界があるし後継者探しのループに陥るだけです。だから自分だけで頑張るのではなく、地域の方との交流や人脈を作って、街全体で盛り上げていく必要があると思いました。そこで見つけたのが河原部社です。
地域との交流が深く、街のために活動をしてきた実績のある会社だったので、自分がやりたいと思っていることにフィットしました。やりたい農業と地域活性化事業の相性はとてもいいと感じています。
――片上さんは常に冷静で行動力がある印象です。いつごろからこのスタイルになったのでしょう?
そうですね、親が厳しいこともあり、勉強もサッカーも両方結果を出すことにこだわってやってきたのがよかったのかもしれません。環境によってメンタルは自然と鍛えられたのかも……(笑)。
大学では比較的環境が穏やかなサークルだったのですが、「部活にしちゃおう!」と思って自分で申請して部活を作りました。自然にやっていたのですが、今考えると、この時期から何かを立ち上げたり始めたりすることに抵抗がなかったのかもしれませんね。
――これまでの経験が今活かされている実感はありますか?
ありますね。やはり何かを始める際はメンタルの維持も大事なので。「なんとかなる」「なるようになる」という考え方は、大人になっても役に立っています。
また学生時代、仲間にサッカーを教えていたり、前職で講師をしたりしていたので、教えることも得意です。現在はプレゼンをする機会も多いので、説明したり解説したりする際に役立っていると思います。
「ここなら叶う」がそこにあった。環境が最大のポイント
――現在の業務内容を教えてください。
現在は「関係人口創出プロジェクト」の運営と、外部連携をメインに行っています。
関係人口創出プロジェクトは、韮崎市と連携した事業で、韮崎市に何かしらの想いを持った方たちが韮崎のために活動をする取り組みです。
他にも市内の企業や団体など、外部との連携をしています。この間は地元の企業から「イベントをやりたい」とのことでお声がけをいただき、MIACIS(ミアキス)にいる学生たちを主体として参加してきました。双方にメリットがある活動は積極的に取り組んでいます!
――河原部社を選んだポイントはなんですか?
働く環境です。仕事をしながらも叶えたい夢があったので、両方成功させるために必要な環境を求めていました。
河原部社は社員でありながら週4日勤務ですし、副業もOK。自分のスキルアップや夢のための時間を確保しながら働けるんです。週5日フル出勤だと、個人で活動する時間は夜か土日しかないですよね。地域おこし協力隊として街に貢献できる環境だと思います。
――入社後のギャップはありましたか?
まったくありません。自由で、本当に仕事がしやすいです。
ここは理事長含めみんなフラットなので、思いついたときにすぐ相談できて、すぐに話がつきます。考えがフレッシュなうちにすぐに取り組めるので、パフォーマンスもいいし迅速に動けるしいいことしかなくて。仕事ってこんなにスムーズに進むんだって驚いたくらいです(笑)。
――入社してのやりがいはどんなところでしょうか?
地域貢献ができていると感じる時です。
仕事柄、市役所や市内の企業の方と関わる機会が多いのですが、そういった方々に頼ってもらえるのは嬉しいですね。今までの活動が認められた感じがします。
――片上さんが感じる「河原部社のいいところ」ってなんでしょう?
自分のスキルが総合的にアップすること!
ここのメンバーは、それぞれ何か尖ったスキルを持った人が多いんです。何かに悩んでもその分野に詳しい人がいるので、相談したり教えてもらったりしています。そうやっていくうちに、各分野の基礎が身についていくんですよね。尖ったスキルをシェアして、自分も仲間も総合的に成長できるのがいいところです。
じっくりと向き合う。サポートしてもらいながら作り上げる絆
――河原部社に入社して苦労したことはありますか?
自分でPDCA(計画・実行・評価・改善)を回すことですね……。今まで与えられた仕事をする環境だったので、最初は自ら考えて仕事にしていく環境に悩むこともありました。特に「関係人口創出プロジェクト」は、自分で学び、課題を受け止め、改善や効果につながる何かアクションを起こす必要があるので難しかったです。
――どのようにして改善していったのでしょうか?
うーん、“慣れ”です(笑)。
自分は「なるようになる」という考えを持っているので、とにかく経験を積み、慣れるしかないと思ってやってきました。あとは、河原部社のメンバーの協力も大きいです。分からないことや不安なことはすぐに相談できるし、一緒に考えてくれます。PDCAの回し方に慣れたし、どんどん挑戦できるようになりました。
――ここだからできた!と思うことはありますか?
「挑戦」です。
河原部社は、やってみたい!面白そう!ということを口に出せば、何かしらの形になることが多いです。意見を受け入れてくれるメンバーなので、挑戦への不安が軽減される環境なのかもしれません。物事への関心が強い人や、自由な発想を活かして形にしてみたいという人には最適だと思います。
自分が楽しみながら“面白い”を提供していく
――最後に、片上さんの今後の目標を教えてください!
今はとにかく「関係人口創出プロジェクト」の企画を発案し、実行することを中心に活動していきたいです。まだまだできることはたくさんあるので、さまざまな角度から地域を見つめ、活性化につながる活動を深めていきたいと思います。
片上さんチラ見せオフショット
趣味はサウナとサッカー。
気になるサウナがあればどこへでも行きます。調う瞬間がたまりません!