石井さんは前職も塾業界。なぜ、転職するに至ったのですか?
新卒で入社した塾では9年間、土日も休みなく働いていました。教育の仕事こそ自分の天職だという想いがあり、やりがいも感じていて……。当時はそうした働き方に疑問はありませんでしたが、転機となったのは結婚と妻の出産。「家族との時間がとりたい」と思うようになったのです。
とはいえ、塾業界で働きたい想いはありました。しかし、別の塾に転職しても同じような働き方だろうと半ば諦めかけていた時に、出会ったのが当社です。実は、家族との時間をとりながら教育の仕事に没頭できると最初に聞いた時は「本当なのか」と耳を疑ったんですが(苦笑)。しかし、東進の「映像授業」を支えるスクールマネージャーの仕事内容を知り納得。入社を決めました。
ご自身が教壇に立たないことは気になりませんでしたか?
最初は少し気になりました。しかし、勉強を教えることは、私でなくてもできます。それよりも、生徒から「この先生の言うことなら信じられる」と思ってもらえる存在になることが、先生の仕事の深みにつながると思うのです。
その意味では教壇に立たなくても、先生になれます。校長を務める現在、大切にしていることの一つは、生徒たちへの声かけです。「昨日の部活の大会、どうだった?」「最近、頑張っているよね!」などという何気ない会話ですが。
「この先生は自分のことを見てくれている」と一日一回は感じてもらうようにしています。そうした雰囲気づくりが、生徒たちが継続して校舎に通い続ける動機になり、また、生徒から他の高校生に良い評判が伝わっていくことにもつながっていると思います。
入社後、最も驚いたことは、しっかり休めることだったと聞きました。
そうなんです。土日休み・残業なしの働き方を実現するポイントは、生徒を直接指導するアドバイザー(大学生のアルバイト)との信頼関係を構築した上で、いかにモチベートできるか。彼らに多くの仕事を任せる分、私は新規生徒獲得のため、電話や生徒の管理・校舎運営の状況確認など、業績向上に向けた仕事に集中することができます。
そのため成果を出しながらしっかりと休日は休めるのです。とはいえ、成果が出るか出ないかは時の運もある。成果を求めて全力疾走し、その結果うまくいかなかったとしたら、なぜうまくいかなかったか考えて次に活かせばいいと考えています。
だから、校長として業績に責任を持つ立場でありながら、プレッシャーはなく、ひたすら楽しいんです。
校長としての仕事の醍醐味は何ですか?
生徒のニーズに対して授業をご提案し、成約できた時に達成感を得ます。異なる業界で営業をしている友人によく聞くのは、「お客様に必要のない商品も勧めなければいけないこともある」ということ。一方、当社の場合は、一人ひとりに本当に必要な授業をご提案しますし、成約できたということは勉強する生徒が増えるということです。これほどWIN-WINなことはないと思うのです。
そして生徒が第一志望大学に合格する瞬間、筆舌に尽くしがたい感動を覚えます。塾業界において映像授業が主流になる中で、当社の校舎はさらに全国各地に広がっていくはずです。今後の目標は、その時々で、「新校舎を任せる」と言ってもらえる人財であること。そうした中、自分たちの力で当社の教育事業をさらに拡大していきたいと思っています。
出社時間前の過ごし方は?
家族との時間、自分の時間、共に充実度満点です。
13時出社なので、午前中はしっかり休める。これが一番素晴らしい。前職ではあり得なかったことなので、最初に聞いた時、ワクワクしました。共働きの妻と日替わりでお弁当当番を回しているので、当番の日は二人分のお弁当を作るところから1日が始まります。
当番でない日は2歳の息子と積み木やパズルをして遊ぶことが多いですね。妻と息子がそれぞれ仕事と保育園に出発すると、そこからは好きな映画を観たり、サイクリングに出かけたり、はたまた1時間たっぷりお風呂に浸かったり、自分一人の時間を堪能。非常に充実した出社前時間を過ごしています。
休日の過ごし方は?
家族3人でいろんな場所へ出かけるのが楽しみ。
大抵、午前中から家族3人で出かけます。近くの公園に行くことも多いですが、息子が2歳になってからは水族館や動物園、牧場、博物館などの施設に行くことも多くなりました。先日は体験型水族館とおもちゃ王国が併設された南知多ビーチランド&南知多おもちゃ王国へ。以前違うイルカショーを見た時は、息子は泣いてしまったのですが、この時は、「イルカさん、かっこいい!」と言って大興奮。半年経って成長したんだなあと感動しました。
こういう息子の小さな成長を感じられるのも、公私のメリハリがあり、息子と多くの時間が過ごせているからこそ。昼食後の息子はお昼寝タイムに突入するので、そこからは大好きなプロ野球の試合をテレビ観戦しています。コロナが落ち着く頃には息子をスタジアムに連れていきたいと思っています。