まなび場の知られざる”現場以外の時間”について、2023年夏のまなび場in中富良野に参加した4人の経験者スタッフに聞いてみました!”ご飯や宿泊、お風呂はどうしているの?” ”地域の観光スポットにも行けちゃうの?” ”夜はどんなことしてるの?” などなど、まなび場ならではの時間についてたくさん話してもらいました!これを読んで、もっとまなび場のことを知ってみてください!
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- ふみか(北海道大学4年)
- かなう(長野県立大学4年)
- ここねん(お茶の水女子大学2年)
- りゅう(専修大学3年)
Q.北海道に到着した後、どんなふうにまなび場がスタートするの?
まなび場では多くの場合空港などに集合して、そこで「はじめまして!」って言いながら(笑)みんなでレンタカーを運転して北海道の各実施拠点に向かっていくよね。中富良野のみんなはどうだった?
ここね:私達は一部のメンバーで空港に集合して移動しながら、途中でみんなと合流しましたね。私はこの中富良野の現場が初めてのまなび場で、行きの車中でみんなと話しながらどんな雰囲気なんだろう、と探り探りのまま向かっていったことを覚えてる。
中富良野のカレー屋さんでみんなと合流して、緊張していたけどそこでみんなでカレーを食べながら少しずつ打ち解け合っていけたかな。
かなう:移動しながらお互いの大学や普段やっていること、好きなことなどを知っていくのがいいよね。車でかける音楽のプレイリストをみんなでワイワイ作りながら向かって行くのもすごい楽しかった!
あとは、まなび場経験者スタッフからこれまでのまなび場の歩みを聞いたりしながら現場に向かって行ったね。
「移動は車!北海道のドライブは景色が最高です。」
Q.初めてのまなび場、不安や緊張はなかった?
みんなは初めてまなび場に参加したとき、緊張とか不安はなかった?
りゅう:僕はやっぱり初めてのときは楽しみな気持ちもありつつめちゃくちゃ不安だったな。そもそも僕は生まれて初めての飛行機、初めての北海道で(笑)、さらに初めてそこで会う社会人や大学生と寝食をともにしながら過ごしていくってどんな感じなんだろうって緊張していた。
でも移動や寝食などの多くの時間をともにしているからこそ距離感が縮まるのも早くて、社会人・大学生含め壁を作らずに自然と打ち解け合っていけたかな。素直に楽しかったな!
ふみか:私はスタッフと初めて顔を合わせるときは毎回ドキドキしているかな。でも共同生活する中で例えばお互いパジャマ姿になりながら過ごしていくと、もう自然と着飾るものないなって思えてくるよね(笑)。
Q.宿泊やお風呂、ご飯はどうしているの?
ここからは共同生活のことも聞いていきます!まなび場の期間中はみんなで一つ屋根の下、共同生活することがほとんどだよね。
りゅう:中富良野では閉校した学校の教室の一部を借りて、大学生・社会人関係なくみんなで川の字になって寝ていたよね。学校に泊まることなんて初めてで、修学旅行みたいで楽しかったな(笑)。
たしかに修学旅行みたいだよね。他には1棟の大きな家を借りて過ごしたり、合宿所や研修施設を借りたりして泊まっている現場もあるよね。自分の日常生活とは違ういろんなところに泊まれて面白かったな(笑)。お風呂はどうしていた?
ふみか:私達は毎晩現場が終わってからみんなで町の温泉施設に行っていたよね。お風呂に入りながら考えていることを整理したり、みんなでいろんなことを話したりしていい時間だったな。
りゅう:そうだね。みんな長風呂しがちだから(笑)、お風呂の時間に大学生同士で1対1で話すこともたくさんあったな。現場の中での自分の振る舞いとかをお互いに相談しあったりしていたな。
かなう:最終日の現場が終わった後はお風呂に入りながら、こんな現場だったねって振り返ったりもしてたよね。
時間がないときは宿にあるシャワーを浴びたりすることも多いけど、こうやって町の温泉施設や銭湯に行ってみんなでお風呂に入りながら語り合えるのもまなび場ならではだよね。お風呂の次はご飯のことについても教えて下さい!
ふみか:中富良野では、毎回地域の人が朝ご飯と夜ご飯をつくってくれていたんだよね。みんなでお好み焼きとかもつくったりしたよ。
りゅう:僕はカボチャのスープが美味しかったのを覚えているな!中富良野では全国的に見てもたくさん野菜が取れるらしくて、その土地で取れたカボチャやジャガイモ、ニンジンを使った料理もすごく美味しかったよね。
ここね:あとは地域の方がとても歓迎してくれて、大量のジャガイモをもらってお土産として持ち帰ったよね(笑)。あれで作ったじゃがバターはすごく美味しかった!
りゅう:最高のお土産だよね。それから、生徒の両親で農家をやっている方からトマトの差し入れももらったことがあったよね。めちゃくちゃ甘くておいしかったな(笑)。でもなんかこういうのって普通の旅行じゃ味わえないよね。その地域の人やものに触れられるのはすごく貴重な経験で、思い入れのある地域がひとつ増えたような感覚になって嬉しかったな。
そうだよね。中富良野は最高の食環境だったんだ(笑)。他の現場だとコンビニやスーパーで買ったり社会人のスタッフが作ってくれたり、みんなで自炊することが多いよね。
かなう:うんうん、私はみんなでご飯を作ったりするあの時間がすごく好きだな。鍋とか餃子とかカレーとか、みんなでワイワイ作りながらお互いのことや現場のこととかを話したりするよね。ひとつのものを一緒に作って食べていく中でチームワークとかも深まっていくんだと思うな。
みんなで自炊するのもいいよね。ホットプレートで餃子を作ったり、差し入れでもらった野菜でカレーを作ったりしたこともあったな。一緒に現場をつくったり共同生活する中でだんだんみんなファミリーみたいになってくる(笑)。そして最終日は打ち上げもしたりするよね!
ここね:私達も最終日にバーベキューやったよね!まなび場に関わってくれた町の人も来てくれて、あのときは一緒に煮込みジンギスカンを食べたね。ジンギスカンは鉄板で焼くイメージだったけど、鍋で煮込んだのもすごく美味しかった。
ふみか:町の人だと、地域おこし協力隊の方とか町役場の方も来てくれたよね。この町のこととか生徒たちのことなど、いろんな話が聞けてよかったな。
「”同じ釜の飯を食う” これもまなび場スタイルです。(美幌町)」
Q.自由時間は何をしているの?
まなび場の現場は午後から始まることが多いけど、みんなは午前中の自由時間は例えばどんなことをしていた?
かなう:みんなで中富良野のラベンダー畑に行ったよね。きれいな丘で天気も良かったし、景色が最高だった!
ここね:町の方からラベンダーをもらったよね!あれは今も大切にとっている。
ふみか:お昼はみんなで町のお蕎麦屋さんとかカレー屋さんに行ったよね。特に初日に行ったカレー屋さんのおばあちゃんと話せたのが面白かったな。その方は食に関わるいろんな活動をしていて町でも有名な方なんだけど、最後に「町の子供達をよろしくね」って言われて、子どもたちのことを想う町の大人の人たちと触れ合えたのはすごくよかったな。
コンビニでお昼ご飯を買って食べたりすることも多いけど、こうして町のごはん屋さんやお弁当屋さんにいけるのもすごくいいよね。あとは、地域の方たちから町の観光スポットや自然の中のアクティビティに連れて行ってもらっていたところもあったよね。
かなう:私は別の拠点では知床の自然遺産の公園に行ったり、沢登りに連れて行ってもらったりもしたよ。北海道の大自然の中で冒険をしているような気持ちになって、水もめちゃくちゃ冷たかったけどすごく気持ちよかったな(笑)。こんなアクティビティは体験したことがなかったから、最高だった!
「沢登りに行けちゃうときもある”かも”しれません。(斜里町)」
「町のカレー屋さんにて。(中富良野町)」
「林の中を散策中。北海道の自然は和みます。(中富良野町)」
Q.夜の時間はどんなことをしている?
まなび場といえばやっぱり夜の時間がすごく豊かだよね。ご飯やお菓子を食べながら自然と輪ができて、現場のことや自分自身のこと、キャリアのことを社会人や大学生同士で話したり、ときに真剣に相談したりするあの時間がすごく好きだな。
ここね:中富良野では毎晩みんなで焚き火をしていたよね(笑)。真ん中の火を囲んで輪になったり寝転がったりしながらいろんなことを話した時間がすごくよかったな。
りゅう:うん、焚き火本当によかったよね。僕は就活を終えた大学生スタッフがいた現場では就活のこととかも聞いたりしたな。でもそれ以上に現場で生徒達とどんなふうに接しているのかをスタッフ同士でお互いに見ているから、こんな特徴があるよねって率直に自分にフィードバックをもらったりもしていたな。
ここね:それでいうと、私もこれまであまり自分のことを話したことはなかったんだけど、このまなび場ですごく自己開示をしたことを覚えているな。
その現場で、中学生の時の自分と同じ悩みを持っていた生徒がいたんだよね。それでその相手のことを考える過程の中で、必然的に自分にも目を向けていくじゃん?そこから今の自分はどんなふうな言葉をその子にかけてあげられるのかなってすごく考えていたな。
社会人のスタッフとはどんなことを話したりしていた?
りゅう:僕は、生徒との関わりについてたくさん話したな。何回もまなび場をやっていく中で生徒に対する話し方や動きに自分らしさが出てきてスムーズになってきたねって言われたんだよね。でもその一方で、意外と自分の言葉で話していないように感じる場面もあったんだよねってフィードバックをもらったこともあった。それでどんなふうに自分の言葉を表現できるか考えながら過ごしていたんだよね。その場ですぐに答えが出ることはなかったんだけど、でもそれは僕にとって自分を見つめるすごくいい機会だったな。
かなう:私も社会人のスタッフと話したことが印象に残っていて、もっと新しいかなうになれるんじゃない?って言われたんだよね。自分も大学の学年が上がって社会人に近づいていく中で「新しいかなう」ってなんだろう?って一つの問いとして日常に戻っても考えていた。
ふみか:そうだよね。日常生活の中で過ごしている人達同士だととどうしても照れて言えなかったりすることがたくさんあるけど、この場には素直な大学生がたくさんいたり真剣に向き合ってくれる社会人がいたりして、お互いにちゃんと話を聞いたり相談できる空気感があるよね。
「大学生も社会人も、夜は宿でたくさん話します。(上士幌町)」
「焚き火を囲んでも、やっぱりたくさん話します。(中富良野町)」
その場にいるひとりひとりが素直に、そして自然体で過ごせて本音で語り合える夜があるのもまなび場の魅力だよね。楽しく話したり真剣に相談したりしつつ、現場でやるワークショップをみんなで作ったりもするね。拠点によっては山に星空を見に行ったり散歩に行ったりと、それぞれのいろいろな時が混ざり合ういい時間だよね。
改めて、ふみか・かなう・りゅう・ここねの4人ありがとうございました!
おわりに
今回はまなび場の”現場以外の時間”についてお届けしました!いかがでしたか?
まなび場は現場での生徒との関わりに加えてそれ以外の時間での大学生同士や社会人・地域の方々との対話を通して、参加した大学生にも多様な学びや気づきが生まれる場所なのだと思います。日常生活を少し離れ、普段は考えない・感じないものやことに触れてみませんか?ともに多様な学びが交差する豊かな場をつくっていけたらと思います!
【まなび場2024夏開催概要】
- 【開催拠点】北海道 上士幌町、比布町、南幌町、美幌町、標津町、その他複数
- 【開催期間】7月下旬〜9月
- 【対象】大学生/大学生院生/高専生/専攻科生など
- 【その他】
交通費(上限あり)、活動支援金支給
宿泊費用はかかりません - 【エントリー方法】
説明会参加→エントリーフォーム→面談
詳しくは募集記事をご覧ください。
※各実施拠点ごとに宿泊やご飯、自由時間などの内容は異なります