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ベンチャーは向いていないと思っていた私が大企業から社員3人の会社に入社した理由

はじめまして!株式会社nameのキャリアアドバイザー細田です。
会社のHPリンク
まずは私のnoteを開いていただきありがとうございます!
少し長いですが、読んでいただけると嬉しいです!

目次

  1. 自己紹介
  2. 新卒で農業ベンチャーに入社
  3. 入社後のギャップに苦しむ
  4. リクルートに転職
  5. 育休から時短で復職
  6. 二人目不妊と転職への迷い
  7. 転職活動を開始
  8. nameとの出会い
  9. 最終面接で出された宿題
  10. 熱狂するために、ここに来た

自己紹介

まずは私の簡単な経歴からご紹介します。
昭和の終わりに高知の田舎に産まれる
2009年 大学を卒業して新卒で農業ベンチャーに入社
2014年 農業ベンチャー退職、派遣社員として事務を半年
2015年 株式会社リクルートキャリア(現リクルート)に入社
2018年 出産、産休、育休
2019年 復職
2022年 9月末でリクルートを退職、10月から株式会社nameに入社

こう見ると、ベンチャー→リクルート→ベンチャーって、めちゃくちゃバリキャリ!?と思われるかもしれませんが、そうでもないんです笑
実は1社目のベンチャーがとても辛くて、タイトルにある通り、自分には向いてないと思っていました。
そんな私がなぜ、大企業リクルートをやめて、またベンチャー(しかも社員3人)への入社を決めたのか、お話をさせてください。

新卒で農業ベンチャーに入社

就活の軸は、カムバックサーモン
新卒の就職活動の際、私は地元の高知の役に立つ人間になりたいと思っていました。
大学を卒業してすぐ帰っても小娘にできることは少ないだろうと思い、まずは県外で力をつけてから、30代で高知に帰ろうという人生設計でした。
(これを当時カムバックサーモンと呼んでいました笑)

そこで、①優秀な人と情報が集まる東京で②農業の会社を探しました。
なぜ農業かというと、高知は田舎だから、農業について学べば役に立てるのでは?という考えからでした(別に農学部出身でもない)

そんなとき、先輩が「うちの農業ベンチャーどう?」と声をかけてくれました。
その会社は、農業改革を掲げて付加価値の高い野菜や果物を扱っており、新規事業もどんどん生まれていて面白そうでした。

何より社長が衝撃的な人物で、この人のそばで働ければ自分の身になりそう、と直感的に思いました。
私は特別優秀なわけじゃないけど、この人の我流を知り、同じ思考回路ができるようになることが勝ち筋なのでは?と思ったのです。
まさに私のやりたいことができる会社だ!と、農業ベンチャーに入社を決めました(ちなみに選考らしい選考はほぼ無し)

入社後のギャップに苦しむ

そうして意気揚々と入社した私でしたが、すぐにギャップに苦しむことになりました。
自分では体力がある方だと思っていましたが、長時間労働で心身共に疲れ果ててしまったのです。
加えて「大企業の歯車にはならない!道は自分で作る!」なんて意気込んでいたのに、実際にベンチャーで働いてみると、自分にはそんな適性がなかったことがわかりました。

周りの社員も余裕がなく忙しくしてる中でも、自分で目標を立ててやるべきことを見つけて成果を出していく、ということが新卒1年目からできる人なら、当時の私のようにはならなかったでしょう。
私は、成功体験もほとんどないまま、いろんな部署を転々とし、その先々でつぶれ、また別の部署に拾ってもらって、ということを繰り返していきました。
転職しようと思うことすらはばかられるくらい、自分はどうしてこんなに仕事ができないんだろうと思っていました。

そうしてずっと、転職する勇気すらなく、自分に向き合わず過ごしていましたが、ある日、これ以上ここで働いても変わらない、もう働きたくない、と急に糸がプツンと切れて、5年半働いた会社を退職しました。

リクルートに転職

その後、半年ほど派遣社員で事務の仕事をして、結婚を機に岡山へ引っ越しました。
そこで、リクルートキャリア(現リクルート)に大学渉外として入社しました。
大学渉外とは、大学のキャリアセンターと協働し、大学生の就活支援をする仕事です(当時の求人票にはリクナビのプロモーターと書いてあった気がします)
皆さんも大学生の時、キャリアセンター主催の就職ガイダンスに行ったことがあるかもしれませんね。
その就職ガイダンスで、外部講師として招かれて、就活のノウハウなどを講演しているのが大学渉外です。

私は人前で話すのはそんなに苦ではないし、自分の就活の失敗談を伝えたり、人に影響を与えられる仕事に魅力を感じて志望しました。
当時は会社が別々だった、ホットペッパーやタウンワークの広告営業の選考も受けていましたが、面接でリクルートキャリアの人の雰囲気が一番自分に合っていると感じました。
当時の会社の理念「働く喜びを増やしたい」にも共感していました。

今回のnameへの転職でもそうでしたが、仕事に社会的な意義があると感じられ、価値観の合う人たちと働けそうである、というのが私の場合、大切な軸になるようです。
そうして無事に内定を得て、リクルートで働き始めました。

初めて仕事が楽しいと思えた
1社目のベンチャーで何も身に着けてこなかった自分がリクルートでやっていけるのか?
最初は不安でしたが、意外にも順調に成果を出すことができました。
やればやるだけ結果がついてきて、初めて仕事が面白い、楽しいと思えました。

そして、気づいたのです。
私は仕事ができないんじゃなくて、やり方がわからなかっただけなんだ、と。
大学渉外とはこういう仕事である、というマニュアルがある程度整っていて、戦うための武器(ツール)もある。
小さな成功体験を少しずつ積みながら、できることが増えていき、周りからも認めてもらえて、また頑張れる。
私はこうやって、型がある仕事であれば(もちろんリクルートという看板の大きさもありますが)、ちゃんと結果を出せるんだ、と思いました。

入社前に感じていた通り、人にも恵まれて、こんなに自分に合う仕事と職場があるんだと、毎日すごく充実していました。
そうして初めて自分に自信を持てて、一番仕事が面白かった3年目の冬に、産休・育休に入りました。

育休から時短で復職

子供が1歳になり、保育園にも無事に入れたので、時短で復職しました。
周りのママさん社員も皆そうしていたので、それが当然の流れだと思っていました。
あまり無理はせず、家庭を優先しながらできる範囲での仕事をしていたと思います。

半期の振り返りの面談のときだったか、当時の上司に「主体性がない」と言われて大憤慨した覚えがあります笑
リクルートに入って以来、そんなことを言われたのは初めてでした。
その日は眠れなくて、「ワーママ 復職 やめたい」とか検索したりして笑
そのときに「マミートラック」という言葉を知りました。
私の場合は産休前と同じ仕事に復職しているし、特に世間で言われるようなマミートラックではないのですが、復職後にやる気を失ってしまうワーママがいるのだ、ということをそこで初めて知りました。

産休前みたいに、フルコミットできない、不完全燃焼感。
でも、家庭を犠牲にしたくはないし、そのために重たい仕事はあんまり持ちたくない。
モヤモヤした思いを抱えつつ、とりあえず目の前の目標数字を追い、文字通りただ仕事を「こなす」日々でした。

二人目不妊と転職への迷い

そうしているうちに、コロナの影響でイレギュラーが多発し、仕事の仕方や社内のルールもどんどん変わっていきました。
あれ、これって私のやりたかった仕事なんだっけ・・・?
そういえば、産休前みたいな情熱をもって働けてないな・・・でもやめるというほどでもないんだよな。。他にやりたいこともわからないし。。

そうやってまたモヤモヤしていましたが、そろそろ第二子が欲しいと思って妊活をしていたので、いつ妊娠するかわからないのに転職活動に踏み切れませんでした。
やめるなら、もう一回産休・育休をとってから、復職してしばらくしてからにしよう、それまでにやりたいことは見つければいいや、と今思えば決断を先送りにしていただけでした。

そのうち、不妊専門の病院にも通うようになっていましたが、繁忙期になっても授からなかったため、両立は難しいと判断して、不妊治療を断念しました。
同時に、私の中で眠らせていた「転職」という選択がムクムクと現実味を帯びて膨らんでいきました。
5月の連休にじっくり考えて決断し、連休明けの上司との面談で退職の意向を伝えました。

転職活動を開始

まずは自己分析
転職すると決めて、まずやったのは自己分析でした。
それこそ仕事で学生に何度も何度も話してきたことでしたが、いざ自分のこととなると難しいんですよね笑
本を読んだりストレングスファインダーを見直したりして、自分の強みやどういうときにやりがいを感じるのか?そもそもこれからどうありたいのか?ということを考えました。

そして、私は人に影響を与え、相手の成長が感じられたり喜ばれたりすることがモチベーションになる、と気付きました。
それは後輩が入社してきた際に育成担当をして実感していたことでした。

一方で大学渉外の仕事は、学生個人とも多少は関わりますが、対大学のコミュニケーション、つまりBtoBの方が圧倒的に大きい仕事です。
より自分の介在価値が発揮できる、BtoCの仕事の方が私はやりがいを感じられそうだなと思いました。

そうして出てきたやりたい仕事が、キャリアアドバイザーでした。
(じゃあリクルートで異動すればよかったやん!と思いましたが、既に退職意向を伝えた後でした笑)

nameとの出会い

キャリアアドバイザー以外にも、私の転職軸は他に2つありました。
①一緒に働く人が尊敬できる
②リモートワークができる

リクルートに入社した時と同じように、自分と価値観が合う人、尊敬できる人と働きたい。
しかしこれはなかなか簡単にはわからないので、ビジネスSNS「Wantedly」で探してみることにしました(リンクはnameのページに飛びます)
その会社のVision/Missionや、働いている人のインタビュー記事など、社風を知るのに有益な情報が豊富に載っています。
サイト内で「キャリアアドバイザー」で検索してみて、ヒットした会社やそこで働く人の記事、仕事内容を見るだけで面白かったです。
「Wantedly」にはベンチャー企業が多く、リモート・フレックスなど勤務体制も柔軟なところが多い印象でした。

その中で、株式会社nameを見つけました。
社長の島津も部長の瀬戸も、私と同じリクルート(キャリア)出身で、なんとなくどういう人であるのか想像がつきました。

また、「ライフキャリアアドバイザー」という言葉にも惹かれました。
私も、ただ転職者に求人紹介をして終わりではなく、その人がキャリアの岐路に立つたびに相談してもらえるような(もっと言えば日々のモヤモヤも逆に嬉しかったことも話してくれるような)人生に寄り添うアドバイザーになりたいと思いました。

まずは転職者として相談してみようかな、そんな軽い気持ちで瀬戸と面談し(たぶん実質あれが一次面接だった)、島津の面接も経て、最後に役員の宮武の最終面接となりました。

それまでの面接で受けた2人の印象や仕事内容から、入社意欲はその時点でかなり高くなっていたので、他にも受けている会社はありましたが、nameが第一志望でした。

最終面接で出された宿題

最終面接は、面接というより、まるでコーチングもしくはリクルート時代の上司との面談のようでした笑(ちなみに宮武も元リクルートです)

面接終わりに宮武から2つ、宿題を出されました。
①転職理由を再度考えてみる。その対極にあるのが今後ありたい姿
②ベンチャーの創業期という大変な時期を楽しめそうか?

①本当の転職理由と今後ありたい姿
面接ではまずリクルートをやめた理由を聞かれました。
3つくらい言ってみたのですが、どれも納得してもらえず、「どれも本音じゃない」と却下されました笑
そして「もしかして飽きたんじゃない?それなら納得」と言われて、ハッとしました。

確かに、飽きていたんです。
本気で転職を考え始めた頃の日記を見返してみると、一番上に「飽きた」と書いてありました。
でも、そんなことまさか面接で言えないと思っていたので、いつの間にか言葉にすらしていませんでした。

どうして飽きたのか?
それは、楽をしていたからです。
ここ数年は、必要最低限のことだけやって、壁は乗り越えず、できることだけをやっていました。
育休明けに少し様子見をしているうちにいつの間にか挑戦をしなくなってしまい、その後も不妊治療などもあり、仕事をセーブ気味でやっていました。
その結果、仕事がつまらなくなってしまった。当然ですね。
易きに流れたまま、戻れなくなってしまっていたのです。

そして、今回の面接で、本当に私のことを理解しようとしてくれているのを感じてうれしかったのと同時に、私はこうやって、もっと深く周りの人に関わってほしかったし、関わりたかったんだな、ということにも気づきました。

このことから言える、今後ありたい姿は、仕事を通して成長したい、人を信じ本気で関わり合いたい、ということでした。
キャリアアドバイザーの仕事と、他社員との関わりや、いずれ増える後輩達の指導を通して、夢中になりたい。
それができるnameで働きたい、本気でそう思いました。

②ベンチャーの創業期という大変な時期を楽しめそうか?
これはつまり、覚悟を問われたわけです(さすが最終面接)。
確かに、キャリアアドバイザーをやりたいだけなら、他にも会社はたくさんあります。
わざわざ、なぜ、社員3人のnameである必要があるのか?
もちろん、「ライフキャリアアドバイザー」になりたいとか、フルリモートで働けるというのも他社との違いで、魅力に感じた点でした。

でも改めて覚悟を問われたときに、第一志望といいながら、正直、少し迷いました。
蘇るのはやはり、1社目のベンチャーでの辛い経験でした。
もちろん、ベンチャーと一括りにできないものだし、そもそも別の会社だし、関わる人も全く違うし、私も20代の頃とは変わったし・・・

以下は、私が実際に最終面接後に瀬戸に送った宿題の回答メールです。
この前半には、上に書いたような①への回答を入れていました。

ー-----------------
2つ目の、楽しめそうか?について。
これまでは、転職しても引き続きぼちぼち働こうとしているところがありました。
でも、会社や仕事内容が変わっても、同じ姿勢ではまたどこかで頭打ちになり、つまらなくなってしまうと、先日、宮武様とお話して気づかされました。

先日は「バリバリ働きたいかというとなんか違う気がする」と申し上げましたが、本当は「バリバリ働きたい」んだと気づきました。
自分でもどうしてベンチャー企業に惹かれるのか言葉にできてなかったのですが、自分が関われる余地が大いにあり、自分次第で変えていける、そういういう環境で熱狂したいのだと思います。
創業期の混乱も、楽しめそうです!

以上が、宿題に対する答えです。
そして、改めて、貴社で皆さんと共に、働きたいのだと再認識しました。
今回の貴社での面接を通して、内省させられ、自己認識が深まりました。

同じ経験をキャリアに悩む転職者の方にしてほしいです。そして自分らしく働くを楽しんでほしい。

一緒に、挑戦させてください。
ー-------------

熱狂するために、ここに来た

このメールを送った後、再度、宮武と島津との面談があり、その場で「内定」を得ました。

そして10月から働き始めましたが、先日、入社式がありました。
島津から、「ここにいる皆さんは、株式会社nameの創業メンバーです」と言われて、私は静かに興奮しました。
未来の話、その登り方なども共有があり、心からワクワクしました。

1社目のときも、壮大なビジョンを描いていたし、ワクワクしていました。
でもそのときと今で違うのは、「私が」その未来を皆と一緒に作っていくんだ、と本気で思っていることです。
当時は、カリスマ社長に「連れて行ってもらう」未来をただぼんやりと、夢想していただけでした。
そこで自分は何ができるか、何がしたいか、明確にはなっていなかった。
自分事でなく他人事のままだったから、辛かったんだとわかりました。
今度は「圧倒的当事者意識」を持って、この創業期を楽しみます。
熱狂するために、ここに来たのだから。

最後に
長くなりすぎて、ここまで読んでくれた人いないんじゃ!?って思っていますが笑
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