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薬剤師に特化した採用支援を行う株式会社ユニヴ。しかし、当初は学部を問わない新卒の採用支援を行っていました。
なぜ薬剤師に特化するようになったのか。そもそも、ユニヴはどのようにして設立されたのか。
今回は、ユニヴ設立から薬剤師の採用支援を行うことになった背景までを、ユニヴ創設者であり現会長の吉田にインタビューしました。
「おもろい会社にしたい」
そんな吉田の思いが、ユニヴのあゆみに体現されています。
おもろいユニヴの創業秘話を知りたいと思っていただいた方は、ぜひ最後までお読みください!
複数の会社を経た後に、ビジネスチャンス発見!ユニヴ設立
ーユニヴを立ち上げるまでの会長の経歴を教えてください。
私は、大学生時代はボクシングに打ち込んでいて、就活のスタートが遅れてしまったんですよね。
何とか新卒で入社できた会社は、妻の意見により数年で退職し、その後いくつか会社を転々としたり、先輩にさそわれて起業したりしました。
しかし、日々の生活の中で、これでは成長できないな〜と感じて少し危機感を覚えていたんですよね。
そんなときに日経産業新聞で「大学生1人採用できたら100万円」っていう仕事の募集記事を出している会社を見つけたんです。
「おもろそうや!」と思い立ったが吉日。その足で、募集を出している会社の担当者に話を聞きに行きました。
内容を詳しく聞いているうちに「これはいける!人材業界は稼げる」と確信に変わり、人材紹介をやろうと考えてすぐに起業しました。これが、ユニヴ誕生の瞬間です。
ーユニヴを設立してから、初めてのお客様に契約してもらうのは大変ではなかったですか?
そりゃあ大変でしたよ。めちゃくちゃ苦労しましたね。
実績がないから、アポは何とかとれても契約までたどり着かなくて。
でも、あきらめず営業を続けて、ようやく初めての契約が取れたんです。
どうやって契約までこじつけたかと言うと、「採用できます!」って言い切ったこと、これがポイントだったと思います。
正直、採用ノウハウがあるわけではないので、はったりみたいなものですよね。
でも、先方も人を採用したくて必死なので、断言してもらえると安心できたんでしょう。「ぜひお願いします」と言ってくれました。
で、結果的には有言実行。5人採用しましたよ。その会社は、その後長い期間契約を継続してくれました。
1社契約が取れると勢いがついて、2社目も無事契約。そこからは順調にいきました。そうそう、野球の大会なんかも開いたんですよ。
次のおもろいことは…全国の大学生が集う野球大会!
ーえー!野球の大会ですか?
事業も安定してきて、次に何かおもろいことしたいなと考えていたときに「そうや!ユニヴで全国の大学生を集めた野球大会開こう!」とひらめいたんです。
もちろんビジネスとして就活生を集めるっていう目的もあったんですけど、それよりも「おもろそう」という理由で始めましたね(笑)
とは言え、自社だけで大会をひらく予算もないので、企画して予算400万円で取引先に持ち込みました。
正直、おもろいからという理由で始めたことなので、儲けるつもりなんてないんですよ。
でも、人生何があるかわからないもので、担当者の方が「400万円でできるんか?安くないか?もう一度考え直しておいで」とおっしゃったんです。
それを受けて、内容はそのままに、必要な金額を遠慮なく800万円で再提案しました。
前回の2倍でしたが、なんと通ったんです!びっくりしましたね。
もちろん、予算を当初の2倍も出すことは、先方にとって簡単なことではありません。
担当者の方が社内稟議にかけてくださったのですが、「こんな最近できたような小さい会社に、800万円⁉しかも、野球の大会なんかに出して大丈夫か」と言われたそうです。
しかし、担当者の方が私たちの可能性を見込んで猛烈にプッシュしてくれたんですよ。
実際にお金を出してくれるのが決まった時は、めちゃくちゃ嬉しかったですね。
結果的に、野球大会は大成功して「ユニヴベースボールトーナメント」として、1990年~2014年まで開催しました。
↑ユニブベースボールトーナメントの情報が記載されたパンフレットと新聞
野球の盛り上がりと同じように、事業の売り上げも毎年1,000万円、1,500万円…と順調に伸びていって、1億円も突破して上り調子!この時期は最高でしたね。
…とはいえ、やはり事業はずっとうまく行き続けるわけではなかったんですよね。
売り上げが下降した…けど挽回!脱出の鍵は薬剤師の採用支援
ーといいますと、何が起きたのでしょうか?
98年以降に新卒採用が売り手市場から買い手市場に変わって、思うように利益が出なくなったんです。
売り上げが下がっていく会社にいるのは誰だって不安なので、社員はどんどん辞めていく。
そんななか、ついに資金が足りなくなって、銀行から3,000万円借り入れることになりました。まさにどん底です。
このとき、人生で初めて胃が痛くなりましたね。
普段は健康で体を悪くしたことなんかほとんどないから、このときは相当追い込まれていたんだと思います。
ーそこからどのようにして回復したのでしょうか。
回復のきっかけは、まさに薬剤師の採用支援です。
あるとき、友人から、淡路島の薬局に薬剤師を紹介できないかと相談を受けました。やったことのない仕事だったんですけど、とりあえず受けてみたんです。
早速、先方に電話したところ、活動費50万円と、採用できたら年収の30%の支給を約束してもらえまして。さらに、薬剤師のスカウト候補になりそうな薬局の場所と名前もいくつか教えてもらって。
実際に候補の人を訪問してみたら、まさかの一人目が転職希望者でした。トントン拍子に話が進んで、あっさりスカウト成功(笑)。
これは儲かるわ!と思いました。
実際に、当時は「医薬分業」といって、薬の処方を医者、調剤を薬剤師が行うというやり方が始まっていて、薬局を開けば儲かる時代だったんですよ。
だから、薬剤師の需要がたくさんあったんですね。そこからはユニヴの事業もだんだん薬剤師採用にシフトしていきました。
売り上げは幅広く人材紹介をやっていたときよりも増え、それに伴い社員も増えて、現在に至るわけです。なんと今年は売り上げ5億円を達成したんですよ。
これからも、おもろいことをやっていく。そして社員の平均年収を1,000万円にする
ー「おもろい」と感じたままに進んできたことが、会社の成長につながっているのですね。最後に、これからの目標をお聞かせください。
やっぱり、おもろいこととか楽しいことをこれからもやり続けたいと思っています。
どの会社さんよりも、薬局や薬剤師の方により綿密に向き合って、リピート率を上げていく。そして、永遠に寄り添っていけるようなおもろい事業をやりたいんですよ。
また、関わっている人全員で「おもろい」を感じたいので、社内活性化もどんどんしていきます。例えば、今年はグアムに社員旅行に行きました。社員みんな楽しそうで、本当に行ってよかったと感じています。
そして、これは個人的な目標になるのですが、社員に対して平均年収を1,000万円にしてあげたいんです。
社員には、銀行から3,000万円借りたときの私のような気持ちを絶対に味わってほしくないですから。
もちろんお金ばかりではなく、仕事そのものに対して「やってよかった」って思えるような事業を心がけてやっていきます。
ぜひおもろいこと・やってよかったと思えることを一緒にやっていきましょう!
常におもろいことをやりたいと考えながら突き進んできた会長・吉田。
筆者は、経営には思い切った決断が必要だと考えていますが、素早く決断することはとても難しいことだと思っています。
しかし、吉田はおもろいと感じたら決断するまでがとても早いんだなとお話を聞いて感じました。
また、ユニヴ設立のきっかけとなった新聞記事をたまたま見つけたことや、淡路島の薬剤師を訪問一件目でスカウトできたことなど、強運の持ち主でもあるという印象を受けました。
ビジネスセンスと運に恵まれた吉田が築き上げたユニヴでおもろく働きたいと考えている方は、お気軽に「話を聞きに行きたい」ボタンからご応募くださいね!