こんにちは!iGrusの佐久間です。
お馴染み、“面談の時によくいただく質問について” シリーズ第14弾です。
今回は、以前の記事でも頻繁に出てきたリモートワークについて、特に掘り下げていこうと思います。
よかったら最後まで読んでみてください!
目次
リモートワークはいつから出来ますか?
「将来的にはリモートワークをしたいです。」
「未経験からでも、在宅で働けるようになりますか?」
「どのくらい経験を積めば、リモート案件を希望できますか?」
IT業界への転職を考えている方から、こうした質問をいただくことがあります。
SNSや求人広告では、「場所にとらわれない働き方」「リモートで自由に働く」といった言葉を目にする機会も多いと思います。
そのため、"IT業界に入れば、比較的すぐにリモートワークができる"というイメージを持っている方もいるかもしれません。
ですが、現在の状況を踏まえると、私たちはそう簡単にはお伝えしていません。
今回は、リモートワークの現実について、採用担当として率直にお話しします。
結論、未経験からすぐにリモートワークをするのは難しい
最初に結論からお伝えします。
未経験で入社し、すぐにリモートワーク中心の案件へ入ることは、基本的には難しいと考えてください。
そして、リモートという働き方を「選択肢の一つとして希望できる立場」になるまでには、少なくとも3年以上の業務経験が一つの目安だと私たちは考えています。
もちろん、これは「3年働けば必ずリモートにできる」という意味ではありません。
さまざまな要素によって、リモートが出来るかどうかの条件は変わります。
それは、プロジェクト内容や取り扱う技術領域によっても異なりますし、経験やスキルなど、お客様から求められる条件によっても変化します。
共通して大切なのは、年数そのものではなく、3年間でどれだけ仕事を任せられる人材になったかということです。
そして現在、リモート案件そのものが減っている
もう一つ、正直にお伝えしておきたいことがあります。
現在は、IT業界全体で、リモートワークの案件は以前と比べて減少しています。
特に、完全なフルリモート案件はかなり限定的になっています。
週に数回出社するハイブリッド勤務で、基本は出社。
プロジェクトによっては一部リモート。
こうした働き方の方が現実的です。
それを踏まえ、「エンジニアになればフルリモートで働ける」という前提でキャリアを考えることは、私たちはおすすめしていません。
「希望できる」と「希望が叶う」は違う
ここは、とても大切な部分です。
経験を積めば、「リモート案件を希望する」という選択肢は持ちやすくなります。
しかし、希望したから必ずその案件に入れるわけではありません。
例えば、自分が仕事として取り扱いたい技術領域や役割、希望勤務地など、すべての条件を同時に満たす案件が、常に存在するとは限りません。
キャリアを積むということは、何でも自由に選べるようになることではなく、自分が希望を伝えられるだけの選択肢を増やしていくことだと考えています。
なぜ3年以上の経験が必要なのでしょうか?
リモート環境では、オフィス勤務以上に「一人でも仕事を前に進められる力」が求められます。
管理者・上長が隣にいない環境で、自分でタスクを管理して、分からないことを調べ、必要な時にだけ質問する。進捗を適切に報告し、問題が起きた時に早めに共有する。
そして報連相の際には、オンラインのやりとりでも齟齬が生まれないレベルで相手に分かりやすく説明する。
こうした力が必要です。
隣に上長や先輩がいない以上、困っていることを誰かが察してくれる確率は下がります。
だからこそ、会社やお客様から、「この人なら、離れた場所でも安心して仕事を任せられる」と思ってもらう必要があります。
その信頼をつくるには、やはり一定の実務経験が必要です。
未経験の時期だからこそ、出社して学べることがあります
未経験の方にとっては、出社することそのものにも意味があります。
- 先輩がどのように仕事を進めているのか
- どのタイミングで、どんな質問しているのか
- どのように具体性を持った報告を実現しているのか
- お客様との会話はどう進めるのか、どんな段取りで行っているのか
- チームの中でどのように情報連携するのか
こうした部分は、教材だけではなかなか身につきません。
特にキャリアの最初の時期は、仕事をするための "型" を身につける期間でもあります。
その土台があるからこそ、その後に働き方の自由度を高めやすくなります。
最初の3年間は、選択肢をつくる期間
iGrusでは、最初の2〜3年をキャリアの土台づくりの期間として考えています。専門案件へ移行し、実務経験を積み重ねることで、その後に働き方や技術領域、役割などの選択肢が広がっていく設計です。
最初からリモートワークの可否だけを見るのではなく、3年後にリモートも含めた働き方を選べる人材になるために、今何をするかを考えてほしいと思っています。
少しずつ自分の市場価値を高めていくための小さな動きの積み重ねが、将来の選択肢につながります。
リモートワークは「権利」ではなく「選択肢」の一つ
リモートという働き方は魅力的です。
通勤時間を減らせて、家族との時間をつくりやすい。
住む場所の自由度が高まる。落ち着いた環境で仕事が出来る。
会社から見ても、通勤交通費や社員食堂などの経費が減らせる、場合によっては貸与品や備品が少なくて済む、電気代が減らせるなど、様々なメリットがあります。
しかし、リモートワークは「IT業界に入ったら必ず与えられるもの」ではありません。
専門技術の知見と実務経験、コミュニケーション力。
それらを持った人が仕事への熱心な姿勢を見せて実績を作り、やっと手に入れる信頼。
こうして積み重ねた結果として、選択肢の一つに入ってくる可能性がある働き方だと考えています。
「フルリモートだけ」を条件にするとキャリアの幅を狭めることもある
特に未経験のうちは「フルリモートで働ける案件だけ」という条件を最優先にすると、選べる仕事がかなり限られてしまいます。
本来なら希少な技術の学習や、成長できるチームとの作業など、将来につながる経験が積めるプロジェクトがあったとしても「出社があるから」という理由だけで選択肢から外れてしまうことがあります。
キャリアの最初の数年間では、今の働きやすさだけではなく、将来の自分の価値を高められるかという視点も持ってほしいと思っています。
目指したいのは「どこでも働ける人」より「どこでも必要とされる人」
「どこでも働ける人になりたい」という目的でリモートワークを考える方もいます。
それは、とても良い目標だと思います。
でも、そのためには順番が逆です。
まずどこにいても仕事を任せてもらえる人になる必要があります。
技術力、責任感、自走力、連携力、成果へのコミット。
それらを兼ね備えた人になれば、結果として働き方の選択肢も広がっていきます。
だから私たちはリモートで働ける人ではなく、働く場所に関係なく必要とされる人を目指してほしいと思っています。
まとめ
未経験からIT業界へ入り、将来的にリモートワークを目指す…
そのキャリア自体は、決しておかしなものではありません。
但し、その計画はすぐに叶うものでも、3年経てば必ず叶うものでもありません。
そして現在は、フルリモート案件自体も非常に限られています。
だからこそ、まずは専門職として経験を積み、スキルを身に付け、信頼を積み上げ、そして「働き方の希望を伝えられる人材になること」を目指してほしいと思っています。
「リモートワークをしたい」という方は「何年後にどんな状態になっていたいか」まで考えてみてください。
3年後には専門領域で実務経験を積んでいる。一人でも仕事を進められる。
お客様から仕事を任せてもらえる。リモートワークを希望できる。
そうやって逆算すると、今やるべきことも見えてきます。
最初から自由を求めるのではなく、将来自由を選べる自分をつくる。
それが、私たちが考えるキャリアのつくり方です。
最後に
iGrusでは、採用するために「すぐリモートできます」「自由に働けます」といったことだけをお伝えするつもりはありません。
キャリアの最初には、選べないこともあります。
働き方についても、必ず希望どおりになるわけではありません。
それでも経験を積み、できる仕事を増やし、仕事を任せてもらえる人になることで、少しずつ選択肢は広がっていきます。
将来自分で選べるキャリアをつくりたい方は、是非一度iGrusへ遊びに来てくださいね。