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「公園でアイスを売っていた」幼少期の経験から創業に至るまで【代表インタビュー】(後編)

代表取締役 辻 俊宏プロフィール

2002年、短大在学中に食品EC会社を起業し、2005年には事業売却。その後ハローワークに求人情報を求め、ダンボール製造業を展開する能登紙器(現ダンボールワン)に出会い入社。2017年、同社のMBO(マネジメントバイアウト)を実施、ダンボール製造業から梱包材の受発注プラットフォームへと事業をピボットさせる。2020年、ラクスルにグループイン。

世界へインパクトを与えたいという想い、そして製造業の世界へ

私が初めて事業を立ち上げたのは19歳のとき、食品のECを行っていました。今でこそ食品をECで購入するのは当たり前の世界ですが、当時では新規性も高くNHKで特集が組まれたこともあります。ちょうどその頃、BtoCの分野ではAmazonや楽天などのプラットフォームが誕生し、世の中のデジタル化が大きく加速していくのを感じていました。

一方、BtoB分野においては巨大な市場があるにも関わらず、まだ大きなプレイヤー出てきていなかったため、より世の中に大きなインパクトを与えることができるのではないかと思い、行っていた事業を売却し、製造業の世界に入ることを決めました。

といっても、当時の自分は製造業での知識も経験もありませんでしたので、まずは事業自体への解像度をあげるべく、ハローワークを通してダンボールの町工場に就職しました。大手の企業に入って変革していくよりも、町工場でイチから事業を理解し自分の手で事業を行っていくほうが、スピード感をもって社会にインパクトを出せると考えていたのです。

アナログな業界をインターネットの力でアップデート

ダンボール業界は、非常にアナログな業界です。インターネットとは程遠い世界で、入社したときはPCすらなく、請求書や伝票はすべて手書き。だからこそ、そこにITの力を持ち込むことで産業そのものを効率化し、アップデートしていけるという可能性を感じました。

入社半年ほどでECサイトを立ち上げました。最初は周囲の理解が得られず、苦しい時期が続いたんです。それでも諦めず、お客様の声に耳を傾けて、ニーズにあったサービス展開をサイト上で実現できるように改善を繰り返しました。すると、お客様からの支持も得られるようになり、社内でも少しずつ理解が得られるようになりました。

そんな中、会社が売りに出されていることを知り、2017年にMBOをして自分で会社を買い取りました。買い取ってからは、スピード感をもって思い切ったチャレンジをすることができるようになり、自分たちが創りたい世界の実現に向けて前進できているのではないかと思います。

プラットフォーマーとなり全国のダンボール事業者へ生産の機会提供を

世の中のEC化が進むにつれ、ダンボール市場自体は成長していますが、それと反比例するように事業所の数は減少しています。これは、一部の資本力を持つ大手の事業者だけが生き残っていけるような産業構造になっているということです。多くのダンボール事業者は、大きな設備投資を行ったり、工場を保有したりしているにも関わらず、生産機会が与えられていないんです。そのことへ、私は大きな課題を感じました。

そこで、自分たちがただ自社工場でダンボールを製造して販売するだけではなく、全国の工場の非稼動時間を活用し生産を行うことで、多くのダンボール工場に機会提供をしていきたいと考え、現在のプラットフォーム型のビジネスモデルの構築に至りました。


ダンボールワンの未来

梱包材市場は、非常に大きなポテンシャルを持った産業です。この大きな市場の変革にチャレンジし続け、お客様に対してもサプライヤー様に対しても、より大きな付加価値を生んでいくことがダンボールワンのミッションだと考えています。

10年前にECを立ち上げてから、現在の事業規模まで成長してきましたが、市場の中で見るとまだまだ1%にも達しておらず発展途上です。【仕組みを変えれば世界はもっとよくなる】というヴィジョンの実現に向けて、一緒に未来を創ってくださる方をお待ちしております!

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