What we do
「お米は、生きている。」その当たり前の真実に、もう一度光を当てたい。
今の日本で、私たちは毎日当たり前のようにお米を食べています。しかし、そのほとんどは「育てやすさ」や「収穫量」といった、人間の都合(効率)で選別された品種です。
一方で、100年以上前からその土地で種を繋ぎ、人知れず消えゆこうとしている「在来種」のお米たちがいます。育てるのに手間がかかり、機械での収穫も難しい。でも、一口食べれば、そこには現代の品種にはない、力強く、滋味深い「命の味」が宿っています。
私は、その圧倒的な生命力に魅了されました。
効率という名の波に、飲み込ませないために。
心米が12種類以上もの希少な在来種を揃え、店主自らが1年分を確保するために奔走するのは、単なる「こだわり」ではありません。
「誰も買わなければ、その種は途絶えてしまう」
生産量が少なく、流通にも乗らないこれらのお米を買い支えることは、日本の食の歴史、ひいては「命の系譜」を守ることに他ならないと考えています。新米の時期に膨大な量のお米を確保し、自ら保管・管理する。この大変な作業は、生産者さんと、何世代も繋がれてきたお米への、私たちなりの誠実な向き合い方なのです。
流行を追わない。本質を炊く。
南青山という流行の移り変わりが激しい街だからこそ、私たちは「変わらない価値」にこだわります。
一般受けするマニアックな店と言われるかもしれません。しかし、一過性のブームではなく、食材が持つ「本質」を見極め、それを丁寧に土鍋で炊き上げる。その一膳を通じて、お客様に「本当の豊かさとは何か」を問い直していただきたい。
私たちが求めているのは、単なるスタッフではありません。この「命のリレー」の重みを知り、共に「本物」を守り抜く意志を持った、同志としての仲間です。
Why we do
本物」に触れ、心が整う瞬間を再現し続ける。
心米が目指しているのは、単にお腹を満たす場所ではありません。
情報が溢れ、効率ばかりが求められる日常の中で、一度立ち止まり、**「日本人が本来持っている豊かな感性を取り戻す場所」**を創ることです。
私たちは、希少な在来種のお米や、手入れの行き届いた道具、そして嘘のない食材を使い、一つの「完璧な食体験」を組み立てています。それは、まるで静かな森の中で深呼吸をするような、心がスッと整う時間。その尊い瞬間を、毎日、何度でも、お客様の目の前で再現し続けることが私たちの存在意義です。
【心米の楽しみ方、その「再現」の仕掛け】
お客様が心米を楽しみ、私たちがそれをどう提供しているのか。その核心は、単なる「作業」ではなく「演出」と「誠実さ」にあります。
五感を研ぎ澄ます「間」の設計:
炊き上がるお米の香り、榧(かや)のまな板を叩く包丁の小気味よい音。私たちは、これらの「音」や「香り」さえも大切な料理の一環だと考えています。スタッフ一人ひとりが、その場にふさわしい所作を意識することで、お客様の五感を自然と研ぎ澄ませていきます。
「知る」という最高の調味料を添える:
ただ料理を出すのではありません。その食材がなぜ今ここにあるのか、どんな背景を持って育ってきたのか。その物語を、押し付けがましくなく、そっと添える。お客様が「そうだったのか」と納得し、一口の重みが変わる瞬間。その知的な悦びを創り出すのが、私たちの仕事です。
「嘘のない自分」で向き合う:
提供する側が無理をしたり、着飾ったりしていては、本物の空間は作れません。私たちが健康であり、誠実であり、自分たちのプロダクトを心から愛していること。その「良い状態」を維持することが、お客様に心からリラックスして楽しんでいただくための最大の鍵となります。
流行を消費するのではなく、文化を呼吸する。
私たちは、流行のスタイルをなぞることはしません。
自分たちが本当に「良い」と信じるものを、最高の状態で提供し続ける。その愚直なまでの「再現」の積み重ねが、心米というブランドを作っています。
この「本質的な楽しさ」を、あなたの個性というフィルターを通して、お客様に届けてみませんか。
How we do
役割」で動くのではなく、「本質」のために全員で動く。
心米の運営には、マニュアルも、職種による細かな境界線もありません。あるのは「お客様に最高の一膳を届ける」という共通の目的だけです。
① 職種の壁を壊した「全員主役」のチーム
「私はホールだから」「僕はキッチンだから」という境界線は引きません。
今日届いた60kgのお米を全員で運び、その重みと命の尊さを肌で感じる。店主自らが道具を手入れする背中を見て、場の清め方を学ぶ。全員が「心米」という看板を背負う当事者として、互いの仕事をリスペクトし、補完し合いながら動いています。
② 「やり方」ではなく「意味」を共有する教育
私たちは、単に作業を教えることはしません。「なぜ、このお米を1年分確保するのか」「なぜ、この掃除が味に関わるのか」。すべての行動の裏側にある「理由」と「哲学」を徹底的に共有します。
本質を理解しているからこそ、未経験の若手でも迷うことなく、自分の頭で考えて動けるプロフェッショナルへと育っていけるのです。
③ 違いを「強み」に変える、独自の調和
心米には、饒舌な人もいれば、言葉に頼らず背中で語る人もいます。
完璧な人間を求めるのではなく、それぞれの得意分野を活かし、苦手なところを支え合う。異なる個性がパズルのように組み合わさることで、一人では決して作れない、深みのある「店の空気感」が生まれると考えています。