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※この記事は2019年に公開されたものです。
今や各企業での対応が求められる「働き方改革」。業務効率化や多様な働き方の推進など、さまざまな施策が実施される中、インフォバーングループ(以下、IBG)もその一環として渋谷オフィスの改装・フリーアドレス導入を2018年8月に行いました。
社員一人につき一つの机が割り当てられ島ごとに並ぶ「テーラリスト・オフィス」型だった改装前(なつかしい……)。改装を機に社員の固定席をゼロにし、席を自由に選択することができるように。
導入から8ヶ月経った今気になるのは、オフィスが変わった後の社員の働き方そのもの。そこで「フリーアドレス、実際やってみてどう?」というところを、仕事中の社員に突撃インタビューしてみました!
その日の気分にあわせて、フロアを自由に移動
まずは、1Fで打ち合わせをしていたインフォバーン ソリューション部門の高山さん(写真左)と藤田さん(写真右)。
お二人は、フリーアドレスを最大限に活用し、日によって様々な場所で仕事をしているそう。
「フリーアドレスになってからは、“黙々と集中して作業したい時はソロワークスペース” “誰かと話しながら作業したい時は大きなテーブルがあるフリースペース”という感じで、その時の気分によって移動しています」(高山)
「ストレスが圧倒的に減りました(笑)。私は決まった席にずっといることが苦手で……いろんな席を転々としながら仕事してます」(藤田)
IBGは、インフォバーン・メディアジーン・インフォバーングループ本社の3社で構成されているのですが、所属に関係なくどのフロアで作業や打ち合わせをしてもOK。渋谷オフィスでは1・2・3・4・6階と全5フロアあり、選択肢が一気に広がりました。
他社員からは「業務でまったく関わらない人とも偶然隣の席になって会話が生まれる」「違う会社・部門での友達が増えた」といった声も。フリーアドレスについてポジティブな印象を持っている社員が全体的に多いようです。
エリアを決めてチームで働く“グループアドレス”
次に話を聞いたのは、メディアジーン メディアプランニングユニットの明石さん。先程の二人とは異なり、基本的にはいつも同じフロアで仕事をしているとのこと。
「僕はメディアの営業なのですが、『このプランニングどうする?』『この記事で伝えたいことは?』というような細かいニュアンスも含めた相談をしながら進める仕事がすごく多い。また、新入社員の教育もしているので、近くにいて適宜フォローする必要もある。
そういった状況を踏まえて、基本的にはこのフロアに集まって近くの席で仕事しようというのをチームメンバーと決めています。それが今の僕たちの働き方としては一番いいのかなと。」
一口にフリーアドレスといっても、その形は人それぞれ。明石さんのチームでは業務内容にあわせて、メンバーが仕事のしやすい環境を作っていました。
時間や場所にとらわれず、柔軟に働く
最後に、メディアジーン ギズモード・ジャパン編集部の佐々木さん。
意外にも、フリーアドレス導入前後で働き方がガラッと変わった感覚はあまりない、とのこと。
「自分の固定席は無くなりましたが、編集部内や担当営業と話しながらの業務の時はまとまって仕事をして、原稿を書いたり企画を考えたりする業務の時はBOOK LAB TOKYOなどのカフェも利用して……っていう働き方は、これまでとあまり変わりません。その時々に合った場所を選んでいたので、ある意味ずっとフリーアドレス的なマインドで働いてたかも。
特にギズモード編集部は、アメリカでの新商品発表イベントを深夜にリアルタイムで実況更新したりもするので、それが終わったらゆっくり寝て、翌日は夕方から業務に取りかかる……といった形で調整することが多いかな。だから身体的につらいということもあまりないし、そういった働き方は退屈しなくてとても楽しいです」
働き方改革と言うと、制度の導入や福利厚生など、つい“会社”を主語にして考えてしまいがち。ですが彼のように、固定観念にとらわれず柔軟に働くマインドをまずは一人ひとりが持つことも大事な一歩なのかも……と、一社員として感じました。
今回話を聞いた社員は、それぞれ自分やチームに合った働き方を考え、日々の業務の中で行動に移している人たちでした。
業務内容がより複雑化し、個人の仕事に対する価値観も多様化している今、「社員全員が100%満足できる会社」を最初から用意することはなかなか難しい。だからこそ、社員が自律的にベストな働き方を選択し、それを会社が支えていける状態が理想だとIBGでは考えています。
でも、まだまだ「社員の顔と名前を覚えるのが大変」「それぞれの働き方の違いが浮き彫りになる中で、みんなが気持ちよく働けるようなポリシーをどこまで決めるべきか」「各フロア・エリア役割の明確化」というような環境の変化によって出てくる課題もたくさんあり、意見を出しあって少しずつ改善している状況。今後も社員同士での対話を深め、個々の理想の働き方をエンパワーするべく、一歩ずつアップデートしていけたらと思います。