物心ついた頃から、漫画しか考えていなかった
< 加藤さんってどんな人ですか?まず教えてもらえますか? >
加藤さん:漫画が好きで、物心ついた頃から絵を描くのが好きで、5歳のときにドラゴンボールを読んで「こんな仕事があるのか」って衝撃を受けて。そこから漫画家になりたいという気持ちが、ずっと変わらなかったんですよ。
< 5歳で進路が決まったんですね(笑) >
加藤さん:そうですね!しかも結構本気で。小学校の休み時間は毎回自由帳に漫画を描いてて、2年生から6年生の間で120冊くらい描いてたんですよ。我ながらちょっとおかしいですよね(笑)。
漫画研究部を作ろうとして、失敗した話
< 高校でも漫画を続けていたんですか? >
加藤さん:漫画研究部を作ろうとしたんですよ。でも部を作るのに部員を7人以上集めないといけなくて、それが集まらなくて。結局美術部に移りました。それでも大学は漫画の勉強ができるところを選んで。漫画への気持ちが変わることは全然なかったんですよね。
< 大学でも描き続けたんですか? >
加藤さん:描き続けましたね。で、初めて新人賞を獲って。「あ、いけるな」って思いました。根拠のない自信みたいなものがずっとあって、うまくいくだろうって。実際最初はそう思えてたんですよ。
「好きなことで食べていく」ことの難しさを、体で知った
< 夢を叶えた瞬間でもあったわけですね。それでも別の道を選んだのはなぜですか? >
加藤さん:プロとして稼ぎ続けることの難しさを、痛感したんですよね。掲載はできても、それだけで食べていくのがすごく難しくて。「好きなことで稼ぐ」って、やってみて初めてわかる難しさがあるというか。
夢を叶えた後の現実に直面したんですね。それでも就職という選択は、ある意味すごく冷静な判断だと思います。
加藤さん:そうかもしれないです。その後、アパレルをやって、IT業界で営業をやって、一見バラバラに見えるかもしれないんですけど、どこかで「自分が何をしたいのか」を探し続けてたんだと思ってて。
< 今振り返って、あの経験はどういう意味があったと思いますか? >
加藤さん:やりたいことで稼ぎ続けることの難しさを、自分の体で知れたことは本当に大きかったと思ってて。遠回りに見えるかもしれないけど、あの経験があったからこそ、仕事に対して「自分が何を大切にしたいか」みたいなものが見えてきたんですよね。漫画だけを追いかけてたときとは、明らかに何かが変わって。
漫画家を目指してたあの頃と、同じ気持ちで仕事してる
< Gran Cenoteに入ったのはなぜですか? >
加藤さん:海外研修と独立支援制度があると知ったのが大きかったですね。漫画家のときって、「いつか自分の作品で食っていく」という感覚があったんですよ。あの頃の気持ちに一番近いのが、ここだなって。
海外研修に独立支援まで。それはたしかに、普通の会社とは違いますね。
加藤さん:漫画家のときって誰かに雇われてるわけじゃなかったんで、自分でゴールを決めて、自分で動くしかなかったんですよ。それが正直楽しかったんですよね。ここは独立という明確なゴールがあって、そこに向かって自分で動ける。久しぶりに、あの感覚が戻ってきた感じがしてて。
< 今、仕事をしていてどうですか? >
加藤さん:楽しいですね。漫画家目指してたときみたいに、「これで行くんだ」って気持ちがある。あのとき夢中になってたのと同じ感覚が、また出てきてる気がします。
最後に一言
< 最後に、この記事を読んでくれている方に一言お願いします! >
加藤さん:やりたいことが変わっても、いいと思うんですよね。漫画家になりたくて、うまくいかなくて、全然違う仕事をして——でも今、またあの頃みたいに「これで行くんだ」って気持ちがある。遠回りしてきたからこそ、今この感覚がわかる気がしてて。「なんか違うな」って思いながら働いてる人に、一回話しにきてほしいですね!