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こんにちは、ドクターメイトのアオパンです!
ドクターメイトは、いつでも介護関係者のそばに医療がある安心をお届けするため、日中医療相談、夜間のオンコール代行サービスのほか、介護スタッフ向けの教育支援ツールを提供している会社です。
ドクターメイトの主力サービス「夜間オンコール代行」の根幹を担う存在といえば「オンコールナース」。実はドクターメイトで活躍するオンコールナースのほとんどは、病院などで働いている現役の看護師たちです。看護師資格を活かし、夜間の副業としてオンコール対応をしています。
「副業」と聞くとアルバイト感覚でサクッと働けるというイメージを持つ方も多いかと思いますが、実はオンコールデビュー前に、しっかりとした研修を受けていただいているそうで……。
いったいどんな研修プログラムなの? 何のためにガッツリ研修するの?
そんな疑問を解消するべく、今回はオンコールナースのみなさまにお集まりいただきました!
実際に研修を受け、2ヶ月前にオンコールナースとしてデビューしたばかりの看護師に加え、研修の担当者、そして医療グループオーナーの3名に、根掘り葉掘り聞いてみましょう。
登場メンバー
・根廻麻美さん:写真中央
誰に対しても同じ態度で接する、優しくフラットなグループオーナー。
最近は山登りにハマっていて、今年は夏山のテント泊に初挑戦!
・二階堂祥加さん:写真左
面倒見がよくおしゃべり上手。明るく元気なプリセプター。
マラソン大会に向けて毎週練習中! 寄り道してアイスを食べちゃう(笑)。
・脇坂璃絵さん:写真右
コツコツ型で勉強熱心。物腰柔らかな癒し系プリセプティー。
早起きしてパン屋さん巡りをするのが最近の楽しみ。
自己紹介から、よろしくお願いします!
根廻:じゃあ他の記事でもよく登場している私から(笑)。医療グループ、グループオーナーの根廻麻美です。
元々は総合病院の救急病棟で看護師として働いてました。重症化した患者さんをみて予防医学の分野への転職を考えていたところ、ドクターメイトの青柳先生と出会いました。そこで初めて介護・医療の課題を知って興味を持ち、今に至ります。
詳しい入社動機などは看護師座談会の記事で、入社してからのあれこれは立ち上げメンバー座談会の記事で紹介していますので、よろしければ併せてご覧ください!
二階堂:根廻さんは本当にいろんな記事に出てますね(笑)!
私は二階堂祥加です。オンコールナースとして働く方への研修を担当しています。以前は病院と訪問看護ステーションで、それぞれ4年ずつくらい勤務していました。
看護師の仕事をするなかで介護スタッフ向けに研修する機会があって、そこで初めて介護現場の大変さを目の当たりにしたんです。課題感を持った時に、たまたまドクターメイトのオンコールナースとの出会いがあって、私も力になれればと思いました。
最初は副業として始めたんですが、少しずつラダーも上がって、プリセプターとしてメンバーフォローをするようになって。オンコールの仕事に本腰を入れる形で2022年10月にドクターメイトに入社しました。
脇坂:特別養護老人ホームの看護師として働きながら、副業でオンコールナースをはじめました、脇坂璃絵です。2ヶ月前にデビューしたばかりの新人です。
看護学校を卒業してから3年間、大学病院で勤務しました。急性期の担当だったのでかなり忙しく、結婚後も家事やプライベートの時間に十分な余裕がない生活を送っていました。
その後で特別養護老人ホーム(以下、特養)の求人募集を見つけて、興味を持ったので働きはじめてみたらすごく楽しくて。以前から高齢者の看護が好きだったので、今は毎日癒されています。病院と違って退院は多くないので、経過を年単位で診ていけるのも魅力ですね。
特養に勤めて3年目ですが、だいぶ仕事が落ち着いて余裕もでてきたので、家でできる仕事がないかなと探していたところ、ドクターメイトにたどり着きました。
現場を知る学習と、実践を追求したシミュレーション研修
早速ですが、オンコールナースになるための研修とは?
根廻:オンコールナースとしてのデビューに向けて、適切なコミュニケーションとトリアージができるように特訓しています。
まず最初にドクターメイトのミッション・ビジョン・バリューを共有して、同じ方向を目指す仲間としてのマインドを持ってもらいます。次に、実際に電話を受けた際の対応業務についてマニュアルに沿って説明し、その後、ケーススタディを通じて自己学習してもらいます。最後に実際の電話対応をイメージしたシミュレーション研修を受けてもらって、合格すれば晴れてデビュー!という流れですね。
二階堂:マニュアルの説明などにかかる時間は、だいたい6〜7時間くらいですかね。ただ、みなさん副業として細切れの時間で自己学習をしますし、最後のシミュレーション研修は2回あるので、なかなかすぐにデビューとはいきません。
看護師資格を持つ人の副業なのでほとんどの人は「採用されたらすぐに働ける」と想像するんじゃないかなと思うんですが、実際はオンコールナースとして働き始めるまでに、1〜2ヶ月かかるのが普通です。結構しっかり研修があるんですよ〜。
脇坂:実は私も、採用されたらすぐに働けると思ってました(笑)。でも結局、内定から2ヶ月弱くらいかかりましたね。正直なところ、結構時間がかかるなあと思っていたんですけど……。
オンコールデビューの時、研修を通じてしっかり準備をしてきた自信があったので、強い不安を感じることなく落ち着いて対応できました。今思うと、研修期間はすごく有意義だったなと感じます。
特に、自主学習の成果を試すことができるシミュレーション研修のおかげで、当日も「練習の通りにやれば大丈夫」と感じられました。
シミュレーション研修ってどんなものなんですか?
二階堂:実際に施設からかかってきた例をもとにして、私が職員さんや医師の役になりきって研修生に電話対応をしてもらいます。電話を取って、ヒアリングとトリアージをして判断や注意点をお伝えし、電話対応後にはマニュアルに沿ってレポート作成までやってもらうんです。
トリアージエラーが起きていないか、ヒアリングやお伝えの仕方は適切か、しっかりチェックとフィードバックをして、スキルアップしてもらいます。ここはかなり力を入れて、時間もかけていますね。
実のところオンコールってかなり高度な技術だと思っていて。患者も施設の状況も見えない状態で、マニュアルを読みながら話を聞いて、知識経験を踏まえてアセスメントして、緊急性の判断をしています。しっかりトレーニングを積まないと焦ってしまうし、トリアージエラーや利用者の不利益を生まないよう、しっかり研修が必要だと感じています。
根廻:しかも介護施設を経験したことのあるナースは、看護師全体の1割くらいしかいないんです。ほとんどの看護師は「介護施設ってどんなところなんだろう」という状態なので、現場の状況をイメージするのも難しいんですよね。
二階堂:や〜、ほんとにそうですね。施設の状況を想像しながらヒアリングやアドバイスをする必要があるので、そこもトレーニングしてもらう部分です。マニュアルで介護施設の特徴などをお伝えしつつ、シミュレーション研修でも「こういう助言を現場は実行できるか?」など、リアルな振り返りもしてもらいます。
例えばナース視点だと「30分ごとに患者の様子を見てほしい」と思っても、施設ではたったひとりの夜勤スタッフが施設全体を回していることがあって……。病院だと患者13名につき看護師1名というのが定められていますが、介護の現場では30名にひとりってことがあるんですよね。
脇坂:私の場合は現在も特養で勤務しているので、現場の理解がしやすいのはアドバンテージかなと思っています。
現場の介護スタッフは、コロナ対応もあって本当に忙しくて……。あまり介護の現場を知らない看護師にとっては、研修で施設の状況を知っておくことがすごく役立つと思います。
根廻:本当に脇坂さんは特養を知る貴重な人材だし、その上自己学習もすごく頑張ってくれましたよね! どんなふうにシミュレーション研修に備えましたか?
脇坂:本業の仕事の空き時間などを使って、研修動画を見たりテストを受けたりして準備しました。あとは必ず1日2件、前の晩の先輩オンコールナースの対応履歴の録音を聞いて、レポート作りをしてましたね。コツコツやらないと忘れちゃうタイプなので……(笑)。
二階堂:勉強熱心すぎる(笑)!
脇坂:まだまだ対応することに精一杯で、毎回「もっと伝わる言い方ができたんじゃないかな……」と反省してばかりです。これからは、どうしたらもっと介護スタッフの方を安心させられるか考えていきたいです。
代行サービスだからこそ、チームでオンコールに取り組む
オンコールナースの仕事をしてみて、予想と違ったことは?
脇坂:あ、実は私、オンコールナースの勤務って一人で待機するんだと思ってたんですけど……実際には6人のナースが待機していて、均等に電話がかかってくる仕組みだったのが一番驚きました(笑)!
二階堂:そ、そうだったの!? 説明不足でごめんなさ〜い(汗)!
脇坂:いえいえ、私の中で勝手に「オンコール=ひとりでやるもの」みたいなイメージが先行しちゃってました(笑)。むしろみんなでやるんだってわかって、一人じゃないのがすごく心強かったです!
勤務中はみんなで連絡を取り合うんですが、みなさんすごく優しくて相談しやすくて。待機前には「何かあったらこの人に連絡してください」と案内してもらえるのでサポートしてもらえる安心感があるし、深夜に「こんな対応で大丈夫でしょうか」と相談しても親切にアドバイスしてくれて、とっても働きやすいです。
根廻:先輩たちに「新人には優しくね」とか言ってるわけじゃないんですけど、勝手にそんなカルチャーが根付いているみたいで、嬉しいです!
研修したら卒業ではなく、OJT期間中はしっかりとフォローもつくし、いつでも相談していい体制を作っているのはポイントですね。
二階堂:とはいえ、みんな在宅で、会ったことのない人に相談するのって結構ハードルが高いだろうなと思うので、研修期間中から交流できるようにグループを作ったりして工夫しています。
非対面にはなってしまうけど、コミュニケーションを取りやすいように交流会を企画したりもしていて。全然違うフィールドで活躍できる全国各地の看護師さんと交流できるってことで、楽しみにしてくれてる方も多いんですよ!
これからもっと横のつながりができるように、看護師同士がお互いのことをよく知れるような場を作っていきたいなと思っています。
脇坂:あとは「絶対に電話が鳴る」っていう独特の緊張感がありますね。施設のオンコール担当看護師の場合は、電話が鳴らない夜もあるんですけど、ドクターメイトの場合は絶対鳴るので(笑)。
二階堂:うん、絶対に鳴りますね(笑)。最初は慣れないですよね〜。
根廻:最近、コール数が増えてきて看護師ひとり当たりの負担も大きくなっていると感じるので、仕組みづくりと仲間集めで負担軽減にも力を入れていきたいです。
二階堂:副業メンバーが多いこともあるので、負担なく続けられることが一番大事ですよね。働きやすい環境づくり、もっと頑張ります!
明るくフラットに!
気持ちよいコミュニケーションで信頼を得る
どういう人に仲間になってほしいですか?
二階堂:ズバリ「夜中に明るく元気な声が出せる人」です!
介護スタッフさんにとって、電話をかけるハードルって元々すごく高いんです。なので、第一声で明るく電話を取ることがすごく大事かなと思ってます。
根廻:そうですね。夜勤のスタッフさんにとってのオンコールは「寝ているかもしれない看護師さんを起こして質問する」ってことですから。電話をかけるのに抵抗感があるんですよね。
そんな中で勇気を出して電話をしても、看護師さんから「どうしてこんな簡単なことで電話してきたの?」みたいな反応をされてしまった経験から、余計に萎縮してしまっている方もいて。ドクターメイトへ電話するときも、緊張していたりするんです。
だからこそ「かけてきてくれて嬉しい!どんな些細なことでも聞いてくださいね」っていう気持ちいいコミュニケーションができる方が向いていると思います。
それから、施設さんとのコミュニケーションはもちろん、ナース同士とかドクターとか、フラットに、気持ちよく横のコミュニケーションを取れる人が向いていると思います。
医師もプリセプターもオーナーも、ただ役職が違うだけなのでフラットにコミュニケーションをとってほしいです。そういうマインドで会話できる方は、楽しく長く働いてくれている印象があります。
脇坂:私は、チームで連携して働ける方に来てもらいたいと思っています。
勤務中は直接顔を合わせることはなくて、みんなそれぞれの自宅にいるんですが「勤務中の6人みんな、家で頑張ってるよ」という連帯感を大事にしてくださる方と働きたいです。
根廻:やっぱり看護師の気持ちは看護師が一番よくわかるんじゃないかなと思っているので、医療介護系のスタートアップで、看護師が看護の視点から仕組み作りをやっているというのが、私たちの大きな強みだと思っています。
その強みをもっと発揮できるように、たくさんの仲間と出会いたいです!
一緒に介護現場の課題解決をしてくださる方とお会いできたら嬉しいです。待ってます〜!